自身はCMに王様で出演！

エルトン・ジョン、天敵マドンナのスーパーボウル出演にイヤミさく裂！

2012/02/02 11:45

　2月5日は、全米が大熱狂するスーパーボウル・サンデー。米ナショナル・フットボールリーグ（NFL）の王座決定戦であるスーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントであり、試合前の国歌独唱や、前半と後半の間に行われるハーフタイムに超豪華スターが登場することでも知られる。昨年はなんと1億6,290万人がテレビ観戦したというお化け番組でもあり、この視聴者を目当てにした話題性の高いCMも、毎年大きな注目を集めている。

　ペプシは、例年のように、スーパーボウルCMに華麗なスターたちを出演させ人気を得ているが、今年はあの大スター、エルトン・ジョンが王様として登場。エルトンはCM撮影後、インタビューに応じ、ハーフタイムでパフォーマンスする宿敵マドンナに対して、嫌味なアドバイスをした。

　全盛期のブリトニー・スピアーズが色っぽく踊りまくる作品や、ブリトニー、ビヨンセ、ピンクがコラボした「We Will Rock You」作品など、1987年から毎年印象に残るスーパーボウルCMを制作してきたペプシ。2010年に突然、「高額な放送枠を払わねばならないスーパーボウルCMより、インターネット広告CMに力を入れる」と発表し、スーパーボウルCMから撤退したが、2011年に再びカムバック。アメリカでは、スーパーボウルをテレビで見ながらピザやジャンクフードを食べるのがお決まりとなっており、そのCM効果はやはり絶大なのだろうだとメディアは伝えた。

　ペプシは、今年、これまでになく力を入れており、高視聴率オーディション番組『The X Factor』の優勝者と、エルトン・ジョンを共演させるという話題性抜群の豪華CMをスーパーボウル用に制作した。CMの舞台は、中世ヨーロッパの城。王様に扮したエルトンが、ペプシを飲みたいと願う人々に芸をさせ、気に入ったら飲ませ、気に入らなかったら罰を与えるという内容だ。

　エルトンは、CMで着用した王様の衣装を着たまま米ABCネットワークのインタビューを受けており、この様子は人気朝番組『Good Morning America』で1月30日に放送された。

　インタビュアーから、「スーパーボールのハーフタイムでパフォーマンスをしないのはなぜ？」という質問を受けたエルトンは、「まともなスーパーボールのパフォーマンスを見たことがないからね」と回答。スーパーボールでパフォーマンスすることが決まっているマドンナに対してのアドバイスを聞かれると、「上手に口パクすることだね」と皮肉たっぷりの嫌味な笑みを浮かべて答えた。

　インタビュアーが苦笑しながら「でも生中継だしライブでやらなければならないでしょう？」と言うと、「まあね、ライブでパフォーマンスするのは当たり前だけど、生声で歌うのは難しいんじゃない？」と述べ、「でも、ローリング・ストーンとプリンスのパフォーマンスはよかったと思うよ」と褒めた。

　エルトンとマドンナは犬猿の仲であり、先日開催されたゴールデン・グローブ賞でも、マドンナがエルトンを押さえ最優秀オリジナル・ソング賞を獲得したことに立腹。エルトンの夫デヴィッド・ファニッシュがネット上でマドンナを攻撃し、話題となった。8年前にも、イギリスの音楽誌「Q magazine」が主催するミュージック・アワードの受賞スピーチで、エルトンは「最優秀ライヴ・アクトのマドンナ……ファック・オフ！　いつから口パクがライヴになったんだ」と言い放っている。この発言については謝罪しているが、どこまでもマドンナが大嫌いなようである。

　インタビューでは、ほかにもエルトンらしい発言が炸裂した。「衣装の着心地はいかがですか？」と問われたエルトンは、速攻で「重いね」と言い、「エアコンがなかった大昔に、こんな服を着て歩き回っていたなんて、想像つかないよね」と早口で述べた。靴もかなりの上げ底であるが、「昔は20センチのヒール靴を履いたからね。これはせいぜい7センチくらいだろう。だから、監督にこう言ったんだ。私の身長は、1973年は195cmだったけど、今は172cmに戻ってしまったねって。ふふん」と涼しい顔で答えた。エルトン・ジョンは1975年にロックオペラ映画『トミー』でピンボールの魔術師を演じた際、巨大な靴を履いていた。インタビュアーはその時の印象が強烈に残っているようだったが、エルトンは靴に関しての質問は、このようにサラリと受け流していた。

　また、スーパーボウルについては、「アメリカだけじゃなく世界的な一大イベントだからね。見ているよ」と述べ、「テレビ観戦する時は落ち着いて見ることなんてできないからね。叫ぶし、大騒ぎするよ」と告白。今年のスーパーボウルは、ニューイングランド・ペイトリオッツとニューヨーク・ジャイアンツが対戦するが、「ぜひ、ペイトリオッツに勝ってもらいたいね。監督は私の仲の良い友人なんだよ。彼は先日、妻を亡くしている。だから亡き監督の妻のためにも、選手には頑張ってもらいたいね」と語り、さりげなく人脈の広さを垣間見せた。

　エルトンは、代理母に出産させた1歳1カ月の息子ザッカリーが、すでにサッカー・ファンであることも明かし、「ボールを受け止めるには、まだ小さすぎるけれど、蹴ることはできるんだ。ボール蹴りは大好きでね。テレビでサッカーの試合を観戦するのも好きなんだよ」と親バカぶりを発揮。「まだちゃんと歩けないけど、もう少ししたら走り回るだろうね。息子を追いかけるのは、きっといい運動になると思うよ」と笑みを浮かべた。

　なお、ザッカリーはエルトンと夫のデヴィッドの行くところ、どこでも連れて行っているそうで、1歳にしてハワイに2回、オーストラリア、イタリア、フランス、シンガポール、カナダを訪問。「4歳になり学校に行くようになったら、こうはいかないけどね」と厳しい親の顔も見せていた。

　エルトンは、「王様でいることは最高」「でも自分が王でいることは、とても危険なことなんだよ。余計なことをたくさん考えてしまい、”こいつの首をお切りっ！”って言いまくってしまうだろうし」とも発言。できることなら、マドンナの首をバッサリと切りたいと思っているのだろうと、ネットでは話題になっている。

　ちなみに、エルトンに睨まれているマドンナは、がらにもなく「スーパーボウルでパフォーマンスすることに、とても緊張しているワ」と告白。パパラッチされたリハーサル・ステージの写真には「ヴォーグ」という文字が見えており、確実に「ヴォーグ」は歌うようだと伝えられている。