夫も「I LOVE mama」ワールドの住人! イクメンたちの家訓が意味不明
筆者の周りでは熱狂的ファンも多い「I LOVE mama」ですが、一般の知名度はまだまだ低いのが正直なところ。昭和を感じさせるぶっ飛んだキャッチ、つけまつ毛に関しての執念に近い徹底研究、涙なしには語れない若かりし(今も十分若い)日々の懺悔ページ……それらが「ちびコ愛」という名のライスペーパーでぐるんぐるんに巻かれ、100均という名の油でこんがり揚げられる、それが「I LOVE mama」。まさに春巻き、食べると多少胃もたれするけど食べずにゃいられないギャルママ春巻きです。このレビューにより認知度が上がり「あこちゃんメイク変えたね~」とか「のだはなマジかわい過ぎて食べちゃいたいな~」とか、街中でそんな会話が繰り広げられるようになったら幸いです。それでは今月も春巻き……じゃなかったラブママ拝見させて頂きます。
<トピックス>
◎密着! 美ママのリアル24時
◎つけまソムリエ始めました
◎冬の大敵! 風邪・インフルエンザからちびコを守れ!
■「I LOVE mama」=「月刊レース鳩」の法則
今月は、ラブママ喰わず嫌いさんにぴったりな企画が盛りだくさん。まずは特集「密着! 美ママのリアル24時」で、美ママたちの生活サイクルを勉強しましょう。読者417人(このあたりの数字もまたリアル)に聞いた24時間の使い方アンケートで、ママたちの1日が丸裸に。ざっと拝見致しますと、起床時間は6~7時が約6割、就寝時間は23~24時がこれまた6割と、このあたりは一般的な社会人にリンクしております。メイク時間は平均51分、美容時間は19分。若い美ママは素材がいいですからね~。キッチンに立つ時間は126分、掃除の時間は50分と、育児の合間に皆さんしっかり家事をやっておいでです。
アンケートに続いて、ラブママで人気を誇るママモ(ママモデル)たちの「とある一日」をコト細かにリサーチしています。何時に公園に行ったか、お昼に何を食べたか、スッピンは? 寝かしつけは? と、ファンなら垂涎の内容がてんこ盛り。そうじゃない人も「里美んトコはメリーズ使ってるんだ」「シンママ沙織ちゃんお弁当まで作ってエラ過ぎる」など、知ったかぶって読みましょう。そう、脳内で「ウチら」に変換です。
この企画の注目美ママは「新米ママで夜のちょう 育児も仕事も奮闘中」というあやちゃん(21歳)。「マイホーム購入目指して夜のちょうに変身」とは泣かせます。明け方3時半帰宅、それから洗濯、お風呂、エクササイズして就寝6時。「ちびコ(※掲載時生後3カ月)が大きくなったら、朝ごはんはどうするんだろう」と心配になりつつも、夜の仕事から帰宅してエクササイズが出来るあやちゃんならきっと大丈夫。元気があれば何でも出来る。
その他、早朝から家事をこなしママサー(ママサークル)の総会に繰り出すママ、お買いものにタクシーで繰り出すセレブママ……ギャルママと一口に言ってもその暮らしぶりは十人十色です。ここまで読んでなお「誰得情報……」なんて言っちゃうアナタ。例えば鳩レース情報が満載の「月刊レース鳩」(日本鳩レース協会)、へら鮒界をリードする「へら鮒」(へら鮒社)、世界はミステリアスな嗜好で満たされているんですよ! レース鳩の血統を調べるように、ママモの個人情報をチェック出来るようになれば、世界が一歩アナタに近づいてくると言っても過言ではないでしょう。
■イクメンたちの家訓がパねぇ
美ママたちの24時間が垣間見えたところで、続きましては「朝イク? 夜イク? イクメンReport24h」。下ネタに空目しがちなタイトルですが、「今はパパも育児&家事する時代! 仕事にあわせてイクメンタイム」という、ラブママでは登場回数の少ないパパたちのページです。しかし「朝イク? 夜イク?」って、これは確信犯。
こちらもアンケートによると、76%のパパが「イクメン」、平日は30分~1時間しか育児出来ないパパが半数を占めますが、逆に休日はほぼ半数のパパが「一日中育児」してくれるとのこと。団塊世代の男性には耳が痛い結果となっております。ちなみにパパの職業で断トツなのが「建築・現場系」。鋼材を担ぐ要領でちびコを肩車するのかと思うと、かなり萌えますね~。
朝イク派のパパ、夜イク派のパパが、それぞれ己の育児タイムを披露。オムツ替えやお風呂、遊びなど定番パパ育児はもはや当たり前。とある夜イクパパにいたっては、離乳食作り、お風呂洗い、着替えに寝かしつけと、授乳以外は俺に任せろ状態。いや~いるんですね、こんな男性。ママはとても清楚なタイプで「健介ヤレコノヤロー(by北斗晶)」という状況も全く想像できません。
登場したパパたちの「子育て家訓」もまた個性的で、「よく寝ろ!よく食え!よく遊べ!」「”ダメ”は言わない」などシンプルなものから、「楽しくSmileダンシング♪」など「?」なものまでさまざま。なんだかよく分かりませんが、踊り出しちゃう感じなのでしょうね。このパパならきっとCharaさん不朽の名曲『やさしい気持ち』「ラララ~ダ~ンスうぉ~おどろ~」の意味が分かるんでしょうな。Charaさんみたいな愛の形は、男性にとって重荷なのだと思っていましたが、自ら進んでラララダンスをしちゃうパパもいるわけで、やっぱり世界って広いんだなと思った次第です。また余談ですが、パパからママへ、ママからパパへの直筆メッセージの文字が、なぜか夫婦で似ているというのも非常に興味深い事象でした。夫婦とは奇なるものです。
今月はママパパ両方にスポットをあてていた「I LOVE mama」。「つけまソムリエ」や「なんちゃって料理」などお約束の企画もあり、初心者の方には非常に良いラブママ入門書になるのではないかと思います。テレビで見かけるようなタレントやモデルをほとんど使わず、家内制手工業で作り上げるラブママは、「読者との一体感」がとにかく重要。ラブママにおける”ツラバナ”は、言わば「月刊レース鳩」における”迷い鳩コーナー”みたいなもの。心の傷を持ちより、ぜひとも明るい未来へ羽ばたいて欲しいと願ってやみません。
(西澤千央)
「膣イキ? クリイキ?」と空目
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