噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第78回】

山村美紗と西村京太郎の愛に長年かすんでいた夫が、39歳下の女性と再婚!!

2011/06/07 21:00
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「週刊女性」6月21日号(主婦と生活社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第78回(6/2~6/7発売号より)

 女優・水野真紀の夫である後藤田正純・衆議院議員の浮気写真はエロかった! 先週発売「フライデー」(講談社)に掲載された、ホステスとの浮気現場。一般人でも公衆の面前で女を膝に乗せ、酒なんか飲まない。その上、胸や足を撫で回して、議員宿舎にお持ち帰り。女好きの男って、その瞬間は政治家としての自覚や家庭なんて頭から吹っ飛んでいるんだな。浅はかで悲しい。

1位「スクープ撮 YOU 15才差同棲解消! 路チューキャッチも束の間、衆人環視のホームでブチュ」(「女性セブン」6月16日号)
2位「紅葉の父が39歳年下女性と再婚で『ア然』の山村家」(「週刊女性」6月21日号)
3位「宮迫博之小5長男の運動会で目撃――”鬼嫁”に平身低頭『休日はパシリ』!」(「女性自身」6月21日号)

 後藤田正純と同じ”公衆の面前”なのに、こちらはさわやかさまで漂ってくるのはなぜなのだろう。タレントのYOUが新大阪駅の新幹線ホームで何度もキスを繰り返していたという。相手男性は30歳前後で、身長180センチのイケメンだ。新幹線で東京に帰るYOUを見送る男性。別れ難いのか、YOUが新幹線に乗ってからも2人は見つめ合い、搭乗口でハグ&キスをしていたという。まさにシンデレラ・エクスプレスだ。

 この男性の素性は不明らしい。恐らくこのネタは、偶然居合わせた一般人が写メで撮って、タレこんだと思われる。だから男性を尾行することもなく、東京に戻ったYOUの記述もない。以前にも書いたが、携帯電話・スマートフォンという武器の普及により、”国民総盗撮部隊”の時代だ。隠したい有名人には恐ろしい時代だが、YOUは逃げも隠れもしなかった。周りが見ていようがお構いなしだったという。さすがです。


 特に女性から多くの支持があるYOU。自然体でオシャレ。サバサバしていて、奔放そうだけど筋が通っている。46歳で子どもがいるとは思えない。スタイリストも付けず自分でコーディネートしているが、プロも脱帽というセンスらしい。以前、目黒の居酒屋で見かけたが、10人ほどのグループの中で彼女はムードメーカーであった。オーラが違った。楽しそうな飲み会だった。

 2006年に前夫(8歳年下)と離婚したYOUは、15歳年下のDragon Ashのダンサーとは同棲していたが、2、3カ月前にそれを解消したらしい。さらに今年5月には俳優の大橋てつじ(9歳年下)と都内で路チューしているのが目撃されている。そして今回の新大阪駅の若いイケメン。おそらく15歳以上は年下。ハーーッ。ため息しか出てこない。

 なぜこの記事を1位にしてしまったのか。同世代として、ただひたすらの羨望である。YOUはこの記事を見ても、「まあ、ねぇ~」なんて言うんだろうな。余裕の女である。うらやましい。

 次の山村一家ネタは久々に胸が躍った記事だった。「ミステリーの女王」と言われた作家・山村美紗。死去して既に15年がたつが、今でも山村原作のサスペンス・ドラマは放映され続けている。必ず美紗の娘・紅葉が端役で出演するというオマケ付きで。そして美紗の夫であり紅葉の父親が再婚! これは事情を知る者にとっては驚愕の事実である。ビッグスクープである。

 私がかつて在籍していた「噂の真相」は、出版界タブーのひとつ・文壇ネタが大好きだった。そして23年ほど前、文壇を震撼させるスクープを放った。それが山村美紗と同じくミステリー作家・西村京太郎との”関係”だ。


 高校教師の夫がいた美紗だったが、婚姻関係を維持したまま、京都の巨大豪邸を西村と共同購入する。外からは一軒に見えるこの邸宅だが、2世帯が渡り廊下でつながっており、2人はいつでも行き来できる環境にあった。さらに秘密の部屋の存在や、特殊な関係、SM説などがささやかれた。

 そして彼らの生活形態は”絶対的女王様”の美紗の配下、彼女に恋焦がれる西村、紅葉など子どもも加わり、彼らこそがまるで”本当のファミリー”にさえ思えるものだったのだ。では本当の夫はどこに? まさにサスペンスだ。頻繁に訪れる編集者にも、夫の存在は一切うかがい知れない。そして美紗の死去。筆者も葬儀に取材に行ったが、そこで初めて夫の存在が公になる。誰も見たことすらなかった夫の実在が、そこでようやく明らかになったのだ。

 そのベールに包まれていた夫が39歳年下の女性と再婚したという。めでたい。いや、そんな簡単な話ではない。さらなるサスペンス第二幕が幕を開けた。「週女」記事を読んで分かるのは、かぎはカネである。売れっ子作家であった美紗の印税、いまだに放映されるテレビ化権、そして豪邸など不動産――。残された子どもにしてみれば、82歳の父親の方が先に逝く。そうなったら遺産は半分は新妻のもの。

 さらに美紗の死後、湯河原で別の女性と暮らす西村だが、紅葉ら美紗の子どもを我が子のようにかわいがっていたことから、これまた莫大な財産を持つ西村の遺産の行方もまた気になるところなのだ。ワクワク、ドキドキ、何か事件の起こる予感! 「噂の真相」休刊以降、メディアに文壇スキャンダルが掲載されることはほぼ皆無である。そういった意味で、今回の「週女」記事は素敵だ。

 本当だとは思っていたけど、ここまでとは。雨上がり決死隊・宮迫の嫁は”鬼嫁”として有名だ。「仕事で疲れているのに奴隷のように家事をさせられる」「豪雨の中ゴミ出しを強要」「深夜帰宅すると(その前に)ヤクルトを飲んだことを叱責された」。さらにテレビで鬼嫁ネタをするとせっかんされる。一部では「あれはネタであって本当は良妻」なんて説もあったが、子どもの運動会というプライベートな席でも妻のパシリをしていたというからホンモノか。その様子はーー。

 妻のカゴを持って休む暇もなく動き、奥さんに命じられては写真を撮ったり、子どもに声をかける。何をやるにも妻の顔色をうかがい、疲労のためか午後には隅でしゃがみこむ。稼ぎのある人気者なのにお気の毒です。ふと水野真紀・後藤田正純夫妻の不倫騒動を思い出した。同じ浮気がバレても、後藤田家は深刻だが、宮迫家は意外に幸せそうだ。政治とお笑いの違いか。

『YOUのこれからこれから』

周りに「YOUが映ってるとチャンネルを変える」という人が多い気が……

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最終更新:2011/06/07 21:00