あの映画を彷彿とさせるヒーロー! シュワちゃんが映画で「I’m back」宣言
今年1月3日、2期8年におよんだカリフォルニア州知事の任期を終え退任したアーノルド・シュワルツェネッガーが、ハリウッド映画界にカムバックすることが明らかになった。巨額な財政赤字を立て直すことはできなかったが、カリスマ性はまったく衰えることを知らず、出演オファーが殺到していると伝えられていたアーノルド。そんな彼が、復帰作として選んだのは、自身が主人公のスーパーヒーロー・アニメであった。
全米が注目するこの作品のタイトルは、アーノルドが2003年州知事選挙に出馬したときにつけられた愛称の『The Governator』。知事を退任したアーノルドが、世界平和のため、スーパーヒーローに変身して悪に立ち向かうという物語で、TVアニメーション・シリーズとして12年に放送開始された後、3D映画として制作する予定となっている。クリエーターは、『超人ハルク』『アイアンマン』など人気アメコミを手がけている巨匠スタン・リーが担当。アーノルドは、自身の声役として出演する。
4月4日に公開された『The Governator』の予告編は、州知事退任式のシーンからスタート。有名司会者から「映画スターへの復帰は?」と質問され、アーノルドは「答えは、ノーだ。私はボディビルダー、俳優、政治家として素晴らしいキャリアを積むことができた。これからは、一市民に戻るよ」「アイ・ウォント・ビー・バック( I won’t be back)」と、『ターミネーター』の名台詞にかけ答える。次に、豪邸の書斎でリラックスするアーノルドのシーン。「サンフランシスコでロボットが大暴れしている」という報告を受け、巨大金庫のような鉄の扉から秘密通路へと入る。通路は、地下のハイテク秘密基地へと続いており、アーノルドは、そこでスーパーヒーローへと変身。黒のコスチュームにサングラスでバイクにまたがる姿は、『ターミネーター』を彷彿させるものとなっている。
サンフランシスコで、『トランスフォーマー』のような邪悪なロボットと対決するアーノルドは、『マトリックス』に出てくるような動きを取り入れたハード・アクションを展開。見事勝利し、大喜びする市民に敬礼し、バイクに乗り去っていく。変身シーンからは、バックに『パルプ・フィクション』のような音楽が流れ、最後はアーノルドの「アイム・バック(I’m back)」という台詞でしめられている。
『The Governator』予告編はこちら
アーノルドは、米EWのインタビューで「(タイトルにある)ガバネーターという言葉は、政治界と映画界を組み合わせたもの。『The Governator』は、知事の世界、『ターミネーター』の世界、ボディビルダーの世界、『トゥルーライズ』の世界、全ての世界を融合させたものになっている」とコメント。クリエーターのスタンは「ガバネーターは、最高のスーパーヒーローになること間違いなし」と自信満々。作品には、アーノルドの妻でケネディ元大統領の姪にあたるマリア・シュライバーや、超イケメンだと評判の息子、自慢の娘たちも登場するとのことだ。
『The Governator』は、フランスのカンヌで開催されている国際テレビ番組・デジタルコンテンツ見本市「MIPTV」にも出展されており、4日、アーノルドも出席。「過去に私が出演した映画の多くは、頭がもげ取れるような暴力的なシーンが多かったが、『The Governator』は違う」と強調し、幅広い年齢層に楽しんでもらえるだろうと語っている。
オーストリアの片田舎から20ドルを手に渡米し、ミスター・オリンピア、ハリウッド映画スター、カリフォルニア州知事と、アメリカン・ドリームの道を歩んできたアーノルド。独学で英語を習得したためドイツ訛りが抜けないが、ごつごつした体型のわりにはチャーミングでジョークのきれもよく、アメリカ人に愛されている。
アメリカの憲法では、アメリカで生まれて市民権をもつ者、またはアメリカ市民の両親から生まれた者でないと、大統領選挙に立候補できないことになっている。アーノルドは、もしこの憲法が改正されたら「アメリカ大統領に立候補する」と宣言しているが、現実的には不可能だろう。
『The Governator』を足がかりに、今後、本格的に映画界に復帰すると見られているアーノルド。アニメの世界から抜け出て、体を張ったハード・アクションを披露してくれる日も遠くないのではないかと、期待と注目が集まっている。
シュワのお茶目サイド
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