謎深き”バレエ王子”宮尾俊太郎のプライベートに大接近!
日本を代表するバレエ団、熊川哲也氏が芸術監督を務める「K-BALLET COMPANY(Kバレエカンパニー)」の若手人気ダンサー宮尾俊太郎さん。たかの友梨ビューティクリニックのCMや、ドラマ『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)での活躍で、彼のことが気になっている人も多いのでは? 長身に色白の肌、ノーブルな顔立ち――バレエ王子の異名を取る宮尾俊太郎をフィーチャーしたDVD『BALLET OF LIFE』が発売されます。
――『BALLET OF LIFE』は、ダンサー宮尾俊太郎という個人をフィーチャーした内容になっていますが、このお話を聞いたときどう思われましたか?
宮尾俊太郎(以下、宮尾) 舞台で踊っているのとは別の、プライベートを含めた素の自分を作品にするということで、どうなるのか不安はありました。でも僕自身を隠していてもしょうがないし、自分を見つめ直すのにいい機会だと思ってやることにしました。
――カメラ密着で約半年間の撮影ですが、これは宮尾さんが怪我(2009年11月、稽古中に左膝前十字靱帯損傷)から立ち直っていく記録にもなっていますね。
宮尾 怪我は確かに自分にとって一つの大きな事件でしたね。でも怪我をしている間、決して何かを失っていたわけではないんです。怪我を乗り越えていくために周りの支援もありましたし、自分にとってはプラスの方向もあったと思います。
――怪我でバレエをお休みしている間、ドラマや映画へ出演されていたわけですが。
宮尾 ドラマや映画の仕事をする時も、基本的に僕はバレエダンサーだという軸をもって参加していました。テレビやスクリーンで見た僕をきっかけにバレエに興味をもってもらえるなら、ダンサー冥利に尽きるだろうと。また第一線で活躍するタレントさんと共演できたことも大きかったですね。やはり彼らはそれだけの人を惹きつける魅力を持っているわけですし、同じエンターテイナーとして学ぶことも多かったです。実際にバレエと違う形で演技をしてみて、見せ方や間の取り方など勉強になることも多く、すべての経験がプラスになっていると思います。
――バレエ団の長である熊川哲也さんも以前(07年、08年の2回)怪我をされて克服されましたが、何かアドバイスはありましたか?
宮尾 熊川さんからは「与えられた試練は必ず意味があること。怪我の経験は一番早く男になる近道だ。怪我をしたからといってハンパな同情を買うことなく、腐らず、一人でしっかりリハビリに励め」というようなことを言われました。手術の日程もすぐに決めていただき、周りのサポートが万全だったので実際に腐っている暇はなく、とにかく早く治そうという気持ちになりました。
――『白鳥の湖』で主役の王子を踊り、復帰する様子も克明にレポートされていますね。
宮尾 当時は、『白鳥の湖』を踊るという目標を設定することで自分を追い込みたいという気持ちでやっていましたね。舞台に立つ以上、不安なところを見せないのは当然なんですが、実はまだ自分の中で完全に怪我を克服したという実感はできていないんですよ。それができるのは、前以上に踊れるようになった時でしょうね。ダンサーって冷静な状態で踊っている人ってそんなにいなくて、みんな「今こう動きたい!」という衝動があると思うんですね。そこを一歩手前で我慢しなくちゃいけない、メンタル面での辛さもありました。ここまで辛いことってあまり経験したことがなかったですね。でも今は、次こそ前よりすごい踊りができるようになるんだと、前向きな気持ちになっています。
インタビュアーの質問に真摯に答
える姿が印象的でした。
――オフの日にお友達と話したり、気になるカフェに行ったりと、プライベートの素顔も魅力的ですね。
宮尾 僕はダンサーとして、どこか自分を謎に包んでいた方がいいと思っていて、ブログでもあまり日常の細かいことは書かないんですね。だから、今まで明かさなかった一面ではあるんですけど、それが僕のすべてではなく、僕の中の1ピースだと思ってもらえたら、と思います。自分自身でDVDになったものを見ていても、怪我のせいもあるんだろうけど『何か暗いなあ』と思ったりしますが(笑)、実際はもっと弾けた部分もある人間ですし。この作品は怪我のことを含めてこれから変化していく過程の一つだと思いますね。
――宮尾さんから見てこのDVDの見どころはどこでしょう?
宮尾 密着で撮影した分、貴重な映像がたくさんあると思います。本番の舞台に出る直前のダンサーの姿を追いかけていたり、普段お見せしない姿を見ていただくことで、バレエに興味を持ってもらえたらと思います。
――今後のご予定は?
宮尾 3月には『バレエ ピーターラビット(R)と仲間たち』『真夏の夜の夢』の2本立て講演が東京と神戸であります。『ピーター〜』の方は着ぐるみを着てコミカルな感じなのですが、動きはしっかりバレエのものなので、踊っている方は大変ですが、見応えはあると思います。『真夏〜』も喜劇なのですがものすごい超絶技巧の見せ場があって、見ていてワクワクできる感動作です。両方あまり日本では見られない作品なので、ぜひチェックしてみてください。5月には『ロミオとジュリエット』で全国公演を行いますが、主演のロミオ(5月13日)と、パリスという二役を踊ります。非常に高い演技力が要求されるプログラムなので、僕がドラマや映画など新しい演技経験で培ったものが生きてくるのではないかと思っています。いずれにしても、前以上の踊りを目指して頑張っているので、ぜひ見に来てください。そしてバレエの面白さを知ってもらえればうれしいです。
宮尾俊太郎(みやお・しゅんたろう)
1984年2月27日生まれ、北海道出身。14歳よりバレエを始め、01年フランス カンヌ・ロゼラハイタワーに留学。在学中にカンヌ・ジュ・ヌ・バレエのツアーに参加。04年10月、Kバレエ カンパニーに入団。07年9月にソリスト、09年ファースト・ソリストに昇格。『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』『カルメン』等、様々な公演で主演を務める。ドラマ、映画、CMでも幅広く活躍中。
・ブログ「俊太郎が行く~精進の日々~」
・Kバレエカンパニー オフィシャルサイト
かぶりつきで見ておくんなまし
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