30秒で2億円! 「スーパーボール」広告ランキング発表で、悪評なのはあのCM
アメリカ最大のスポーツイベント『第45回スーパーボウル』が、6日開催された。アメフト好きなアメリカ人男性が夢中になり観戦するNFL王座決定戦『スーパーボウル』は、米人口の半数視聴するとも言われている、お化け番組。そのため、毎年、話題性の高いCMが流れることでも知られている。試合よりもCMを楽しみにしている視聴者もいるほどで、今年は『スーパーボウル』CM人気格付けランキング・サイトまで登場した。
『スーパーボウル』の視聴率は、過去20年間40%を越えており、今年はなんとアメリカで放映されたテレビ番組として史上最多の1億1,100万人の視聴者数、46%の視聴率を獲得(ニールセン発表)。これほどまでの高視聴率番組であるため、『スーパーボウル』で流すCMは1秒あたりの価格が世界で最も高く設定されており、30秒で250万ドル(約2億円)とも300万ドル(約2億5,000万円)とも言われている。まさしく、広告業界にとっても一大イベントなのだ。
今年ネットに登場した『スーパーボウル』CM格付けランキング・サイト「BrandBowl2011.com」は、Twitterでどれだけつぶやかれたか、などをもとに順位を決定。堂々1位に輝いたのは、男性ファンの多いエミネムが地元デトロイトの町を走行し「ここはモーター・シティ。これが俺たちの使命」とキメ台詞を言う、クライスラーのCMだった。
2位には、人気スナック菓子のトルティアチップス「ドリトス」がランクイン。内容は、旅行中のルームメイトから金魚や植物の世話を頼まれたのに、死なせてしまった男性が、パニックになりバリバリ食べていたドリトルをふりかける。すると、金魚や植物が生き返り、その後、掃除中にばら撒いてしまった祖父の遺灰にドリトルをふりかけて生き返らせてしまう、という、いかにもアメリカ人が好みそうなジョークCMである。
5位にランクインした、大型家電量販店「Best Buy」のCMには、理想のオヤジと呼ばれているオジー・オズボーンがヨタヨタと登場。古い商品を持って来たら、最新版にアップグレードしますという内容のCMで、途中からジャスティン・ビーバーに主役を取られ、最後に「ビーバーって何だよ」とマジで誰だか分からないという表情でボヤき、話題となった。
また8位には、整形好きで知られる毒舌コメディアンヌ、ジョーン・リバーズが77歳とは思えぬ見事なボディを披露した、大手Webホスティング・サービス会社「Go Daddy」のCMがランクイン。ジョーン自身がTwitterで「修正入れてないわ。あれが私の身体よっ」と上機嫌でツイートし、多くのリツイートを受けていた。
ちなみに、今回『スーパーボウル』で流れたCMの中で、最も不人気だったのは、正月明けのお節騒動で日本でも話題となった「グルーポン」であった。問題のCMは、チベットの画像を流しながら、オスカー俳優のティモシー・ハットンが「チベットの人々は困難に立たされている。チベットの文化は危機に面している。しかし、彼らの作るフィッシュ・カレーは今も絶品だ」「シカゴのヒマラヤ・レストランの30ドルのコースを、グルーポンで200人が購入した。購入者は、なんと! たったの15ドルで、フィッシュ・カレーが楽しめることに!」と宣伝する内容だったのだが、オンエアー直後からTwitterで「とても不快な気持ちにさせられた」「何という侮辱だ!」「もうグルーポンは利用しない」というツイートが飛び交い、大ヒンシュクを買ってしまった。
もちろん、CMだけでなく『スーパーボウル』自体も見所満載であった。試合前のセレモニーで、国歌斉唱したクリスティーナ・アギレラが歌詞を間違えるハプニングも。ハーフタイムでヒット・メドレーを披露したブラック・アイド・ピーズの舞台にスラッシュが乱入し、「(ジャネット・ジャクソンのように)乳ポロリはしません!」と宣言していたファーギーと、ガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O’ Mine」をコラボしたり、アッシャーもサプライズで登場したりと、存分に楽しませてくれた。
なお、肝心の試合だが、パッカーズが31対25でスティーラーズを下し、14年ぶりに王座に輝いている。
オジーはマジで知らなかったと思う。
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