サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「婦人公論」で安部譲二が海老蔵に「酒乱は治らないから……」と助言 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」1月22日号 「婦人公論」で安部譲二が海老蔵に「酒乱は治らないから……」と助言 2011/01/11 16:00 女性誌速攻レビュー岩井志麻子市川海老蔵婦人公論安部譲二橋田壽賀子 「婦人公論」2011年1月22日号(中央公論新社) 今号の「婦人公論」の表紙は、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之先生です。肥満した体に和服姿が七福神のメンバーみたいでお正月っぽいです。それにしても、どうして女性誌は江原啓之が好きなんでしょうかね。「婦人公論」なんて、夫婦問題や性の問題についてはやたら現実的なくせに、一方で江原の連載があったり別冊をつくったり、なにかと持ち上げてばかり(今号には特別付録として江原のメッセージカード付き)。夫から自立したいと言いつつ、心のどこかでは何かにすがって生きたいと願う、アンビバレントな中年女子の心の表れなのかもしれません。ほんと、いくつになっても乙女の心って複雑だわ。ちなみに江原先生は中のグラビアでは洋装姿なのですが、白のおズボンがムッチムチパッツパツしていて、そっち方面がお好きな方にはたまらないショットとなっておりますよ。 <トピック> ◎特集 幸せを引きよせる生き方 ◎海老蔵事件をもう一度考える ◎草なぎ剛 言葉も生き方もシンプルに ■橋田壽賀子がなにげにひどいことを告白してるよ 特集は「幸せを引きよせる生き方」。橋田壽賀子が、夫とは収入の安定したサラリーマンだったから結婚した、言葉なんてタダだからほめたりおだてたりして夫を上機嫌にしておく、といった生々しい幸福術を語ったかと思えば、「数意学」という風水による開運法を紹介したり、ポジティブな日記の書き方講座があったり、江原がこの10年を「批判に晒されることもありました」「人生の光と闇を体験できたのです」と振り返ったり……と実にバラエティー豊かな、言い換えれば何でもアリな内容。こたつで煎餅でもかじりながら読むのにぴったりな、小市民的な特集となっております。 ■元ふつうの主婦・岩井志麻子が解説するふつうの主婦事件簿 生温い特集でぬくぬくさせても、そのままで終わらないのが「婦人公論」。後半にドキリとさせる企画がありました。「女の事件簿スペシャル そのとき、主婦の殺意は弾けた」。岩井志麻子が「”ふつうの女”が一番恐ろしい」という文章を寄せています。 「”ふつうの女”とは何者かと考えれば、真っ先に、そして結論として行き着くのは”主婦”だ」 「しかし私の記憶に残る、つまりふつうでない女は、たいていが”ふつうの主婦”だ」 そんな前置きの後に、”ふつうの主婦”が起こした殺人事件を紹介しています。そうです、煎餅をかじりながら巻頭特集を読んでいるような”ふつうの主婦”が、若い女をバラバラにしたり、ママ友の子どもを殺したり、夫をバラバラにしたり、放火して我が子を死なせたりといった恐ろしい事件を起こすわけです。「ほんと、いやーねー」なんつってる、あなたですよ、あなた! あ、あたしか。という二重三重のホラーを感じました。 ■歌舞伎役者に品行を求めるのはムダ! 中盤では「市川海老蔵騒動をもう一度考える」と題して、3人の著名人が寄稿しています。その中で安部譲二の意見がおもしろかったのでご紹介します。 梨園の御曹司としての立場をわきまえろとか、あまりに素行が悪すぎると寄ってたかって叩いてますが、みなさん小言が過ぎます。歌舞伎、芸能の世界に品行を求めてどうしますか。もともと上品な世界ではありません。では、素行の悪いスターをどうすればいいのか。簡単です。用心棒を雇えばいいんです。 安部譲二は元やくざ。某大手企業の用心棒を務めたこともあるそうです。実際に用心棒の仕事をして苦労したのは、社長の護衛ではなく社長のお守り。赤坂や六本木のクラブで酔って乱れた社長を担いで帰ってくるのも、用心棒の役目なのだそうです。 3年間の用心棒生活でつくづく思ったのは、酒乱はいくつになっても治らない。いくら反省しても、酒が入ると同じ過ちを繰り返すということ。だから、海老蔵さんが本気で反省しても、また騒動を起こします。そんなことであれだけのスターを潰したらもったいない。だから用心棒を雇いなさいって。 すごくまっとうで合理的な意見だと思います。だけど本当は、世間は海老蔵がまたなにかやらかすのを期待しているんです。期待しているからこそ、「立場をわきまえろ」「素行を改めろ」と言ってるんです。はじめから無理と分かってて言ってるわけです。というわけで、やっぱり用心棒に頼らず自力でなんとか頑張ってほしいものです。 今号は、みんな大好きSMAPの草なぎ剛のグラビア&インタビュー5ページも掲載されていました。次号は関ジャニ∞のグラビア&ライブルポがあります。心無しかジャニーズ記事が多くなってきたような……。草なぎくんが「1ミリの努力でも10集まれば1センチになる」と、妙に教訓めいたことを語ってますよ。というか、安部譲二の助言、海老蔵だけでなく、草なぎくんにも向けられているのかもしれませんね! (亀井百合子) 「婦人公論」 江原さんにも用心棒を! 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・「婦人公論」で中村うさぎが語る! 「むじんくん」との涙の絆 ・「少女マンガから抜け出たよう」……「婦人公論」がNEWSのルポを掲載 ・血液型診断も!? 「婦人公論」が離婚問題にあらゆる方面から切り込む! 最終更新:2011/01/11 16:00 次の記事 クリスマスで発覚した、オレとくらたまの子育て上の”欠落” >