飯島愛の関連書籍を巡り、ワタナベエンタが取次各社に販売自粛のFAX!
飯島愛のAV本番疑惑から生まれた書籍『飯島愛の真実』(板坂剛・編著/鹿砦社)が大ヒット。同社長の松岡利康さんは、飯島愛がかつて出演したAVの権利を買い取った会社と提携し、新企画を出しました。
「大陸書房が飯島愛のAVを出してたんだけど、そこが倒産したのよ。それで、裁判所の許可を得て、破産管財人からすべての権利を買い取った会社があったのね。それで、その会社と提携してDVD付き写真集を出したの。当時のAVを復刻してDVD化して、愛ちゃんのヌード写真集もつけたのよ」
ところが、これにはさすがにかつての所属事務所・ワタナベエンターテインメント(以下、ワタナベエンタ)も黙っていませんでした。ナベプロ側が、取次各社に対し、販売自粛を要請するFAXを送り付けたのだそう。当然、この出来事は「不当だ!」と松岡さんの怒髪天を衝くのに充分でした。
「だって、ウチの方はAVの権利を買ってるんだよ!? 営業妨害だよ! 結局、DVD付き写真集は取次に配本拒否されたんだけど、それはワタナベエンタのFAX効果というよりも、取次の判断だと思うな。だって、芸能事務所がどれだけ騒いでも、取次が『これは売れる!』と判断したら出すはずだし」
と、松岡さんはご立腹。そして、その後鹿砦社宛てにもワタナベエンタから内容証明が送られてきました。
「肖像権、パブリシティー権、実演家の権利その他の権利の侵害、ということだったんだけど、これもウチがAVの権利を買ってる以上、ワタナベエンタ側は法的措置は取れないよ。脅しのつもりだったのかもしれないけど、鹿砦社は売られた喧嘩は買うに決まってるじゃない」
ワタナベエンタからの内容証明に対し、鹿砦社は「抗議、及び謝罪要求文」を送付するも、先方からの反応は皆無。焦れた鹿砦社は、ワタナベエンタと、内容証明を送ってきた弁護士事務所に、アポなしで直撃したのだとか。
「実際に直撃したのは、僕じゃなくて、ウチのスタッフなんだけど、ワタナベエンタも弁護士事務所も、『コメントできない』『担当者が不在』『会う気はないし、謝罪してほしいのはこっちのほうだ』という対応だったみたい。それで、そのまま、裁判に至ることもなく、ワタナベエンタからの追加の反応も特になく、立ち消えた。まぁ、法的にはクリアになっているから、面と向かって裁判したところで向こうに勝ち目はないしね」
こうして、裁判に発展しなかったおかげなのか、飯島愛が亡くなった後、2009年4月には『飯島愛 OTAKARA写真館』(飯島愛研究会・編/鹿砦社)、7月にはDVD付き写真集『永遠の女神 飯島愛』(飯島愛研究会・編/鹿砦社)を立て続けに刊行。
「DVD付き写真集『永遠の女神 飯島愛』は、愛ちゃんが出演したAVが3本も入ってるからね。もともとのAVは1本4,000円弱したのに、それが3本入ってたったの5,000円! しかも、写真集もついてるし。オトクでしょ♪」
ただ、発売されたのは2009年7月と、亡くなってから半年以上も後。この頃には、世間での飯島愛の死の衝撃も落ち着いた頃のはず……。鹿砦社なりの気遣いなのでしょうか。
「そりゃあね、死んですぐには出せんよねぇ」
そうですよね、さすがに不謹慎だから? と聞いてみると、
「いやいや、そうじゃなくて、制作が間に合わないからさ。できるものなら、死んでからすぐにでも出したかったよ(笑)」
……さすがの商魂。おみそれいたしました!
(朝井麻由美)
松岡利康(まつおか・としやす)
1951年9月25日生まれ、熊本県出身。同志社大学文学部卒業後、貿易関係の仕事に従事。サラリーマン生活を経て、83年にエスエル出版会を設立、88 年に一時期経営危機に陥っていた鹿砦社を友好的買収、同社社長に就任。05年にパチスロメーカー大手のアルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)を取り上げた『アルゼ王国はスキャンダルの総合商社』、球団スカウトの死に迫った『阪神タイガースの闇』などの出版物について、名誉毀損で神戸地検に逮捕、起訴され、有罪判決を受ける。
社長いわく、「ディスカウント価格」だそうです。
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