『サンデーモーニング』での張本勲対江川紹子から見えた、TBSの責任者の力なさ
日曜の朝8時から放送されている『サンデーモーニング』(TBS系)の人気コーナー「週刊御意見番スポーツ」。大沢啓二・前日本ハム監督の自由なコメントと、TBS野球解説者・張本勲の冷静な分析が好評のコーナーだ。ご長寿コーナーだけある安定した番組運びだが、先日の放送中、まさに”ご意見”を伺っているところに事件が起こった。
「5月23日の番組内で、試合を途中降板した岩隈久志投手に”喝ッ!”と張本さんが叫んだのですが、出演していたジャーナリストの江川紹子さんが”エ~”と、異論ありといったような態度をとったんです。それが癪だったのか、”素人には分からない!”と張本さんが憤慨したんです」(スポーツ紙記者)
後日、6月18日に江川はツイッターで同番組を欠席することを明かした。
「6月20日のサンデーモーニングに出演できなくなりました。私の言動について張本氏が立腹し、江川を番組に出さないように求めたためです。TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さない、と決めました。7月も同様の理由で出演できません」
また、ご意見番コーナーの際だけ席を外すという提案も認められず、「番組全体から降りなきゃダメ、なんだそうです」と、ハナから話し合いの体裁ではなかったと明かしている。
張本は、江川の不出演について週刊誌に直撃されるも、「その件はぼくは分からない」「俺がTBSに苦情を言ったなんてない」と全否定。しかし、番組を知る者は江川についてこう語る。
「張本さんは”現場に行かない解説者”です。なので、球団や選手に気兼ねせずに何でも言えます。ただ、現場に行かないので、情報を提供するのはほとんどテレビスタッフ。通算猛打賞や通算打率3割と、偉大な記録を持つ張本さんですが、現場としては使い辛いのが実情です……。そもそも、出演者のいざこざなんてよくある話で、張本さんと江川さんを天秤にかけて、張本さんがいないとコーナーが成立しないからそうしたんでしょう。番組責任者に力がないから、押さえられないですよ」(TBS関係者)
責任者が無力なのには、『サンデーモーニング』の特殊な事情があると言う。
「番組は司会の関口宏の事務所の出演者がほとんどで、関口帝国とも言われています。誰が責任者になっても視聴率が取れますし、逆を言えば局内であの番組を担当するのは出世ラインなんですよ」(前同)
表向きは、両者解決に向けて話し合っているとされているが、結果は見えている模様。「今回はもっぱら張本さんのお怒りと要求にTBSのスタッフたちが抗しきれなかった構図なんだけどなあ…ただ、私が一番問題にしてるのは、その時のTBSの局としての判断なんだんけど」と江川が綴った言葉は、果たして制作者に届いているのだろうか……。
間違いない!
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