サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「学生に抱き寄せられた」……更年期世代の現実を語る「日経ヘルス プルミエ」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「日経ヘルス プルミエ」7月号 「学生に抱き寄せられた」……更年期世代の現実を語る「日経ヘルス プルミエ」 2010/05/21 21:00 女性誌速攻レビュー日経ヘルス プルミエ 「日経ヘルス プルミエ」7月号/日経BP社 ポップス界の女王、松任谷由実が表紙の今月号。70年代の空気感を見事曲に押し込んで、圧倒的な支持を得ていた女王も、更年期女性の象徴「日経ヘルス プルミエ」に登場するとは……。大分、ご自身でも”大人になった”ことを痛感されているようで、 「若いころは、少々の機嫌の悪さは『もてアイテム』にもなった(笑)。でも、だんだんそうはいかなくなります(中略)これからのモットーは『機嫌のいい女』ですね」 と語っておられます。不機嫌でもチヤホヤしてもらえたのは、ユーミンが若かったからではなく、単に金になったからではないかと、最近の沢尻エリカを見て思いますがね。芸能界は怖い怖い。それでは、内容のご紹介にいきましょう。 <トピック> ◎特集 「顔からお尻までリフトアップ」 ◎閉経以降に急増する「糖尿病」を防ぐ最新対策 ◎キレイとアンチエイジングのための口腔ケア ■もう「貼るだけ」は飽きました たるみを直す「全身リフトアップ!!」特集。たるみの原因は「糖化」だそうです。糖を取りすぎるとたるむらしい。どのページをめくっても、やたら「糖化」「糖化」と目の敵にしています。糖化の話じゃなくなったと思ったら、「貼るだけダイエット」の提唱者が出てるし。この人、これで3号連続登場です。どんだけ「貼るだけ」押しなんですか。大人の事情? 毎度のことながらダレ気味の長ーい特集の中で、唯一光ったのは”カリスマパーツモデル”の金子エミの言葉。 「体のたるみは、心のたるみ。だらしない生活を送っていることが、人様にばれてしまいます(笑)」 「指の関節は”手の目尻”。老けた印象を与えやすいので十分な保湿ケアを」 ”手の目尻”って素敵な表現! 手なんだか目なんだか尻なんだか混乱しちゃうところがいい。顔から指からありとあらゆる部位から、だらしなさが溢れ出ている筆者にとって、心に突き刺さるお言葉でした! ■不安を煽るのがお上手なんです 大特集のテーマ「たるみ」は「プルミエ世代の悩みナンバーワン」、スペシャル企画「口腔ケア」は「プルミエ世代こそお口が大切」、小特集のテーマ「糖尿病」は「プルミエ世代こそチェックしたい」……と、やたら「プルミエ世代、プルミエ世代」とアピール。プルミエ世代とは、すなわち更年期。女性ホルモンが減少すると、糖尿病や動脈硬化、心内膜炎、肺炎などの原因となる歯周病が増えるそうです! なにかと女性ホルモンのせいにするのが、「プルミエ」の得意技でもあります。 ■ぬるいトキメキがリアル 「読者のお便り」ページで、「キレイでいるためには恋愛(トキメキ)が必要だと思いますか?」というアンケートの結果が発表されました。わざわざ「恋愛(トキメキ)」としているところがプルミエ風です。「婦人公論」なら「恋愛(セックス)」と書きそうですね。 で、結果は96%が「YES」と回答。実際にトキメいたエピソードはというと、「美容師さんに、トキメいてます」「テレビでステキな俳優を見ているだけで幸せ」「嵐にトキメいています」と生ヌルいものばかり。やや進んだとしても、「会社の飲み会で、取引先の方と知り合いになりチークを踊った」(47歳)、「10歳下のパート先の学生さんに抱き寄せられた」(33歳)という程度。で、その後どうなったんだ!? と思わず問い詰めたくなります。 でも、現実生活なんてせいぜいそこまでですよね。「夫の同僚と×××」「同窓会で初恋の相手と×××」なんてヌラヌラするような経験はそうそうない気がします。みなさんはどうですか。タカの婦人公論か、ハトのプルミエか。40、50代のリアルトキメキライフについて思いを馳せた今号でした。 (亀井百合子) 「日経ヘルス プルミエ」 チークダンスを踊れないんですけど……。 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・髪の毛もツバも使う!? 黒柳徹子が「美STORY」でメーク法をレクチャー ・黒木瞳がなぜか「矢島美容室」で踊り出す! 「日経ヘルス プルミエ」 ・“下腹”ばかり延々と……力入れすぎだよ「日経ヘルス プルミエ」 最終更新:2010/05/21 21:00 次の記事 全国のプラザ、オンラインショップで利用可能♪ ギフトカードをプレゼント >