分かりやすいのが魅力! カタログ誌面強化中の「JELLY」7月号
SHIBUYA109系ファション誌「JELLY」の7月号。タイトルロゴのデニム柄や、背表紙の「100%デニム宣言!!」の文字を見ても分かるように、今月号は夏トレンドであるデニムを猛プッシュしています。表紙は看板モデルの”まいち”こと高橋真依子。ウィッグ盛りまくりで、髪の量がエライことになってます。では、気になる中身はこちら。
<トピック>
◎We are DENIM mania.
◎夏のウルトラHITアイテム大発表!!
◎スカーフを使いこなせ!
■SHIBUYA109のカタログに徹する分かりやすさ!
「JELLY」は毎号、メイク記事も極めて少なく、ファッション誌定番の読み物ページもほぼありません。ほとんどのページがコーディネート記事というこの構成は、もはや「SHIBUYA109のカタログ」。この分かりやすさこそが、雑誌が好調な一番の理由でしょう。
そんなひたすら続くコーディネートページも、ロケ場所や、テイストのバリエーションがとっても豊富なので、飽き知らずです。単調な構成をアイデアやセンスでカバー出来ている点は、眺めていると猛烈な眠気が襲う「GINGER」(幻冬舎)にもお手本にして欲しいところ(プライド高き「GINGER」がギャル雑誌を参考にすることはなさそうだけど……)。ちなみに今月号のファッションページのキャッチの一部がこちら。
「今季はデニムが当たり前」
「モード系アイテムで、女のタフスタイルを追求!」
「花柄アイテムは持ってなきゃヤバイ!!」
「ボーダーが流行街道を爆走中」
「夏の大本命スタイルはマリンルックで決まり!」
「一体どれが本当に流行ってるの?」と小首をかしげてしまう程に、一昔前に比べギャルのトレンドが多様化している様が見て取れます。ちなみに、次季は「エスニック&モロッコ系」が流行るとか。「モロッコ系」と言われてもピンと来ないあなたは、取り残されないよう、周りのモロッコ人を見つけるか、「JELLY」を読んででお勉強しましょう。
■「JELLY」読者は学生かフリーターかモデルかブロガー
ファッション誌定番の「街角スナップ」記事は、その雑誌の読者像を映す鏡。「JELLY」の街角スナップ「春のトレンドSNAP☆SCOOP」には、19歳~23歳の約60名が登場していますが、注目すべきは彼女たちの職業。ほぼ全員が「フリーター」「モデル」「学生」「ブロガー(って職業?)」のいずれかで、「会社員」は一人だけ。確かに社会人として働いているギャルは「BLENDA」(角川春樹事務所)や「GLAMOROUS」(講談社)を読むでしょうから、「JELLY」は自社の読者層を外していませんし、ギャル雑誌の住み分けはきちんとできているということも見えてきました。
そしてスナップを見ても分かるように、ギャルの間では空前のスカーフブーム! 腰や頭や首に巻いたり、ハットやバッグに付けたり、腰にぶら下げたりと、あらゆる方法でスカーフを取り入れています。もし、アラフォー世代の方の中で、タンスの奥深くにバブル期に買ったスカーフが大量に眠っていたら、今一度引っ張りだして、すぐさま巻いてみましょう。ただ、今っぽいスタイリングに合わせないと、ただの「古い女」になりますので要注意!
■若槻千夏がまさかの成功!?
「JELLY」で悩み相談の連載を持つ若槻千夏。自身のブランド「w(ハート)c」の服に身を包み、宣伝も兼ねて毎月、ファッションページにも登場していらっしゃいます。今月はその片隅にプチ情報を発見。どうやら4月に「w(ハート)c」の3店舗目を、新宿ルミネエストにオープンしていた模様です。1店舗目のオープン当初は、閑古鳥と噂されていたこともありましたが、その後はもしかして順調だったのかしら……何でしょう、このがっかり感。芸能人が何かをプロデュースする度に、心底「失敗すればいい」と思ってしまうのは、私の心が荒んでいるから?
また別のページでは、南明奈も自身がプロデュースするブランド「MiiA」の服を着て登場。これまた「多忙なタレントが、一体どこまでプロデュースしているのやら」と疑ってしまうのは、私の性根が腐ってるから?
■無邪気に宗教グッズを収集!
お部屋拝見企画「ジェリガのひとり暮らしのお部屋におジャマしたい!!」を見ていて気になったことが。人気ジェリガ(「JELLY」専属モデル)の森摩耶が、絵画やファブリック、置き物、キャンドルなど、キリスト教の「マリア様グッズ」を集め、部屋の至る所に飾っていらっしゃいます。集めるに至った経緯を「ロザリオ集めてたら、マリアに収集癖が飛び火。海外で買ったり、知り合いからもらったり」と語る”もりまや”。「今、ビヨンセにハマってま~す」くらいのその軽い口振りから宗教的な理由ではないようですが、もし「マリアって、細いし髪サラサラでマジ可愛い~」くらいで集めてるのなら誰か止めてあげて! ギャルって、ほっとくと何しでかすか分からないから怖いわ~。
今月も読み応え十分だった優良ギャル雑誌「JELLY」。ギャル誌といっても、至ってマジメな見出しや、しっかりとしたキャッチの数々を見ていると、「ギャル=あんぽんたん」という概念は遠い過去のものかもしれない……と遠くを見つめてしまいます。さて、次号予告ページには「次号はジェリガのプライベートが盛りだくさん!!」の文字が。全員一緒に見えるジェリガを瞬時に区別出来るようになるべく、来月号も読み込みます!
(林タモツ)
ギャル=アムラーという時代はいつだっただろう……
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