ミキティが「太り過ぎ」と言われて過食嘔吐に……「婦人公論」で告白
今号の表紙は、寺島しのぶ。熟女の色香がぷんぷん漂ってきます。目を合わせたらもう「逃げられない!」という感じ。これでまだ37歳とは……。30代でここまで爛熟エロスだと、40代になったらどうなるんでしょうか。ちょっと心配だけど、楽しみでもあります。では、中身の紹介とまいりましょう。
<トピックス>
◎特集 夫婦を長続きさせるヒント
◎安藤美姫 信じられる人を見つけて、私は強くなれた
◎いつまでも若々しい頭を保つ生活術
■同性同士で性行為って……
巻頭特集は「夫婦を長続きさせるヒント」。と言っても、お得意のセックスネタではなく、メンタル的な話に終始しています。その中の一企画として、「ふたりの関係はどの動物タイプ?」という心理テストのコーナーが。要するに、懐かしの動物占いみたいなもんですが、そこで出てくる動物が、「オレ様系肉食夫に振り回される!? ゾウアザラシ夫婦」「いつなんどきも対等主義のパートナー オジロワシ夫婦」「平和を愛する草食夫を妻がリード ボノボ(類人猿)夫婦」「おんぶに抱っこ夫と一蓮托生 ビワアンコウ夫婦」など、マイナー&微妙なものが多くてなんとも……。
ボノボって、コミュニケーションを取るために同性同士でも性行為をするそうですよ。へえ~~~。って、なぜか『どうぶつ奇想天外』的な展開。
それにしても婦人公論って、ある号では浮気をおすすめしたり、またある号ではセックスレスでもいいと開き直ってみたり、今号では夫婦を”長続き”させてみたりと、いったい何がしたいのでしょうか。ただとにかくこの国の妻たちが愛と性に憂いているということだけはヒシヒシと伝わってきて、暗たんたる気持ちにさせられます。……ああ、幸せってどこにあるんだろ。
■みんなミキティに謝るべき!
ウーパールーパー顔がキュートな安藤美姫のインタビュー「信じられる人を見つけて私は強くなれた」。思わせぶりなタイトルですが、噂のモロゾフコーチとの恋愛について詳しく語られているわけではなく、ただ「これからも自分が成長できるのであれば、コーチのいるところで練習をしていく」とのこと。ま、順調ってことですかね。
興味深かったのは、スランプのときの話。知らない人から「太り過ぎ」と書かれた手紙が来て、過食嘔吐を繰り返していたことを告白。また、「メイクひとつとっても、テレビを見た一般の方やマスコミから『濃い』『ケバい』と言われてしまう」という悩みも吐露。メイクは、スタンドの1番上に座っている観客にも表情が見えるようにしているのだそう。
ミキティ、いろいろ悩んでたんだなあ。ウーパールーパーなんて書いてごめんネ。また書いちゃうかもしれないけど、許してネ。
■おばあちゃんのこの女っぷりを見よ!
イケメン俳優・松坂桃李インタビュー(小林ばく撮影)もありますが飛ばして、モノクロページで地味に掲載されているジェーン・バーキンのインタビューへ。相変わらずラフなイイ女っぷりを発揮しています。しっかし、もう63歳なんですね。孫が4人もいる立派なおばあちゃんです。
娘のシャルロット・ゲンズブールが38歳で寺島しのぶの1歳上、寺島しのぶの母親・富司純子は64歳でジェーン・バーキンの1歳上。まあ、年齢ばかり気にしても仕方ないんですが、女優ってすごいなーとつくづく思います。今日び、お子ちゃまタレントは、やたら目をでかく整形したり、乳をでかく整形したりしますけれども、そういう方向性とはまったく違う「イイ女」がいるんだということを改めて認識すべきと思いました。
というわけで、今号はエロ要素がないためにツッコミどころがあまりなかった婦人公論。最大のツッコミポイントは、公式ホームページに掲載されている編集長コラムかもしれません。今回の特集に絡めて編集長が自身の結婚生活25年を振り返っているのですが、「ウイスキーの瓶が割れんばかりの激しさで殴られたこと数回」「血まみれで謝りました」「出刃包丁を突きつけられ、マンションの5階から『ここから飛び降りて、いますぐ死んで』とベランダに追いつめられた」と、愛と憎しみの壮絶な日々を赤裸裸に綴っています(原因はおそらく女性問題)。編集長、面白過ぎます。本誌と並んで今後は編集長ウォッチングもさせていただきたいと思います!
(亀井百合子)
編集長の奥さんに弟子入りしようかな~
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