サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューセックスレス特集より、林真理子の上流対談に注目の「婦人公論」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」5月7日号 セックスレス特集より、林真理子の上流対談に注目の「婦人公論」 2010/04/23 18:30 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」5月7日号 今号は気になるセックスレス特集があります! といっても、これは小特集。巻頭の大特集は「わが家に運を呼び込む整理術」。しかし、あいにく筆者は汚部屋住人ながら片付けにまったく興味がない上(興味があれば汚部屋にならないはず)、「運」というものを心底呪っているので、特集の説明は割愛させていただきます。でもとても良い特集なので、興味がある方は各自ご購入ください。では、その他のページへどうぞ。 <トピックス> ◎特集 わが家に運を呼び込む整理術 ◎日本人はなぜ、鯨もマグロも食べられないのか ◎新学期緊急企画 教育崩壊 ■林真理子と和田秀樹のギラギラ上流談義に驚愕 さて、セックスレス特集はどこかと順番にページをめくっていくのですが、今号は読むところが多くてなかなかたどり着けません。まず、ぶっとんだのは、林真理子と和田秀樹の対談「下流か、中流か。転落の恐怖に怯える母親たち」。林真理子の新刊『下流の宴』(毎日新聞社)に絡めた対談なんですが、二人が言わんとしていることが理解できない! 飛行機でエコノミークラスばかり乗っていると、ファーストクラスという快適な空間があることを知るチャンスもなくエコノミーに安住してしまうとか、多くの若者はそこから抜け出そうとしていないとか、今の時代はコンビニでおにぎりを買えばとりあえず「ありがとうございます」と言われ惨めな気分にならないとか……。エコノミークラスにコンビニでおにぎり、一体何が悪いのでしょうか。 林「私は母から『貧乏ほど人間を不機嫌にさせることはない』『お金がないと人間の可能性を狭める』という話を、子どもの頃、延々と聞かされて育ちました。そのせいもあって、貧しさに甘んじて人生を送るというのが、私にもわからない」 和田「『お金がなくてもいい人生』という、ある意味開き直った生き方は、かつてはごく限られた人たちのものだったのに、現代日本ではそれが普遍化しつつあります。貨幣経済始まって以来の、『豊かになりたい』という人間の本能に背くような状況は、やはり健全だとは思えないですよ」 林「正直言って、今、ある程度自由になるお金があることを、私は心から幸せに思います」 「わー、これがジェネレーションギャップってやつ!?」と驚くばかり。こちとら、マリコ先生がカネに飽かして似合ってないブランド品を買いあさったり、ロールケーキを大人買いしたり、プラダの美容パックをしたり、双子かと見間違う江原啓之と昼間からヘビーな食事をしたり、そんな成金生活を幸せと思う感覚の方がまったく分かりません。でもそれでは”健全”な人間とは言えないそうなのです。貧乏に甘んじてはダメ。稼げ稼げ稼ぎまくれ! 稼いでマリコ先生みたいに豪邸建てて、ジル・サンダーでお買い物して、編集者に料亭で接待させて、オペラ観て歌舞伎観て……、それから若くてカワイイ男の子とエロいことしたる(←これは筆者の勝手な妄想)。よーし、頑張るぞー。 ■天下の「嵐」も婦人公論ではカラーの価値なし! 今をときめく嵐の相葉雅紀と、彼の舞台演出を手がけてきた宮田慶子の対談も掲載されています。対談の内容は、舞台のパブ記事っぽい感じで特筆すべきことはありませんでした。意外だったのは、そのあとに掲載されている氷川きよしの単独インタビューがカラーで6ページあったこと。相葉ちゃんの扱いは対談でモノクロ4ページだというのに。「婦人公論」基準だと、そんなに大きな差があるんですね。やっぱり熟女は氷川クンなんだ~。 ■セックスレスはセックスする相手が誰かという問題 で、やっとたどり着きました「緊急特集 もうセックスレスに悩まない」。夫とのセックスレスを経験したという読者が生々しい声で語っています。回答者の過半数は50代以上。まず、「あなたの性欲は?」という質問には6割以上が「ある」と回答。マスターベーションについても6割が「必要」と回答しています。ところが、夫とのセックスレスを積極的に解消したいと思っている人はたったの2割。 「できれば夫と離婚し、ほかの人と結婚したい。セックスの上手な人としたい」(53歳) 「夫がいないときに『したいかも』と思うが、いざ夫の顔を見ると『やっぱりしたくない』と思う」(48歳) 要するに、セックスはしたいが、夫とはしたくない。もっとステキな男性と燃えたい……というわけです。そうですよね、しなびたたくあんなんてくわえたくないですよね。セックスレスの悩みとは、言い換えれば狙った獲物と自由にセックスしたいのにできないという悩みなわけです。そしてその悩みを解決するのは、……もしかしたらもしかして「カネ」なのかも……(悪魔のささやき)。カネで愛は買えないが、セックスは買える! ハイ、ここで先ほどの林真理子と和田秀樹の対談へ戻りましょう。 というわけで、すっかりマリコ&ヒデキに毒されてしまい、期待していたセックスレス特集に身が入らなくなってしまいました。今号は内容が濃すぎです。濃すぎて胃もたれ。まるで肥満した霊媒師とフカヒレスープを飲んで伊勢エビにむしゃぶりついて、そのあとプラダで買い物して、夜はフレンチのコースを食って……そんなマリコ先生のハイカロリーな一日を疑似体験したような気分になりました。やっぱり筆者はエコノミークラスの生活でいいです。和田先生、不健全でごめんなさい。 (亀井百合子) 『下流の宴』 真理子センセのエサ代になると思うと…… 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・エロくない「婦人公論」、注目は吉田栄作のおちゃめエピソード! ・男も女も経験あって当たり前!? 「婦人公論」が提唱する浮気道 ・読者アンケートでわかった、理想的な老後といえば……アノ人! 最終更新:2010/04/23 21:55 次の記事 ボディケアブランド「ハッピーバスデイ プレシャスローズ」のセットを6人に >