No.1女性誌「MORE」から聞こえてくる、計算高い「オンナの本音」
「CanCam」(小学館)の付録がマーク・ジェイコブスのチビトートなら、「MORE」(集英社)の今月号はジル・スチュアートのランチトートです。何でも”春を呼ぶ”リバティプリントなのだとか。そしてさらに注目なのが、読者アンケートをベースにした読み物ページ「これが私たちの生きる道!」。現在、一番売れている女性誌「MORE」の読者アンケート=日本女性の大多数の意見ですので、「サイゾーウーマン」も人気サイトになるべく、ぜひその声に耳を傾けたいと思います。
<トピックス>
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◎ALLアラ6(¥6,000以下)買い足しで「玲奈カジ」可愛すぎる30days
◎大アンケート「これが私たちの生きる道!」
■鈴木えみの浮かない表情が浮きまくり
元「PINKY」モデルで、前号初めて「MORE」に登場した鈴木えみ。元同僚の佐々木希が「non-no」(集英社)へ、木下優樹奈は念願の「ViVi」(講談社)の専属モデルとなったのは、既報の通り。悶々とする鈴木えみと「MORE」との喰い合わせの悪さが、2号目にして早くも露呈しています。「えみの『ボーダー主役』な7Days」では、春のボーダーコーデを展開。これが……何というか……早い話が似合ってないのです。もちろん抜群の美脚とチワワ並みの頭の小ささで、着こなしは無問題。しかし、鈴木えみのデビルオーラが、無難命の「MORE」的スタイルに乗っかると、まるで肉じゃがを食べながらバーボンをあおっているような感覚に。
大体、無表情クイーンの鈴木えみに、加藤夏希のような”上司に怒られちゃって、あちゃー”な表情をやれったって土台無理な話。媒体との相性って、あるんです。私なんて、逆立ちしたって「an・an」とかで書けないよ! 「捨てる神あれば拾う神あり。だから、がんばろーよ、えみ!」と勝手なシンパシーを感じ、個人的に鈴木えみを応援しようと心に決めました。
■20代と40代の濃ゆメン対談
濃厚すぎる組み合わせの「ゴージャス・クロストーク 男同士のナイショ話」。憧れの上司、佐藤浩市と、リアル王子の松本潤との4ページにわたる対談です。私生活でもちょいちょい遊ぶ仲だというお二人。しかし俳優という性なのでしょうか。和やかなはずの誌面から滲み出るのは強い”オレオレ”感。
佐藤:「勝ち残る」っていういい意味の貪欲さを、潤が持ってることをオレは感じてるよ。
松本:浩市さんの話を聞いてると、”刺さる言葉”っていうのがあるんですよ。
と、かなり読者を置いてきぼりにするオレ様トーク。「浩市さんはスナイパーみたい。経験と技術を蓄え、なおかつ静かに次の何かを狙っている」とかませば、「まだ見ぬ松本潤といずれまた対面すると思う。その時の駆け引きも楽しみだな」と返す。そしてソファーに身体を沈め、シャンパングラス片手に語り合う二人。想像するだけで、その乳脂肪分の高さに身もだえ。軽い胸やけが原因か、トークの半分も頭に入ってこなかったです。しかし、なんだかんだ言って抽象的に仕事を語る男に弱いのよね、女って。
■あえての地味は、結婚へ続く
読み物ページが今月も充実。「MORE」は巻末に向かうほど面白い! 今号は20代後半女子、いわゆるMOREガールの意識を徹底調査。1,000人の女の子に聞いた「これが私たちの生きる道!」では恋愛、セックス、仕事、お金、人間関係……アンケートでリアルな本音をあぶりだしています。この世代の最大公約数と思われるMOREガールですが、地味や堅実以外のキーワードが見つかりにくいのも正直なところ。
例えば恋愛に関しては、彼氏のいる人は約半数、3年以上付き合っている人多し。注目ポイントは「収入もわかって将来が安心な社内や社会人男子」と付き合っているということ。学生時代の彼とはきっぱり別れる人が多いんだって! あの頃の輝きより、これからの持続性なんです。
17%が処女、結婚式にはお金をかけない、人間関係は狭く深くなどなど、「やっぱりなー」な結果の一方で、「性欲は強いほう」「自分はモテると思う」という答えも半数以上! こんなところに、隠れ肉食体質が。「本当は世界の●●(世界の歌姫とか)って呼ばれることに憧れてる」という告白に、「いつも地味って言葉で片付けてごめんね」と反省。と思えば「地味な印象を目指して、あえての黒髪です」や「地味な方が花嫁候補として見てもらえそう」って、やっぱりあんたたち、策士だよ!!
バブル前夜に生まれ、浮かれた大人たちを反面教師に育ったMOREガールたち。だからこそ、リーマンショックも2番底もへっちゃらなのだそう。安いアイテムでオシャレをし、お弁当を作り、ほんわかしながら男もゲット! しかし、そんな自給自足生活の裏には、世界に羽ばたきたい、本当は目立ちたい、無茶してみたいというスピリットもあったのです。「仕事で嫌なことがあった日は、いつもより30分早く起きて、ラベンダーのアロマを焚きながら、大好きなEXILEの曲を大音量で聴いて、モチベーションをひたすら上げる!(26歳・金融)」という言葉に、MOREガールが抱える大きな矛盾を感じてしまいます。この悶々とした気持ちは、6月号の嵐特集12ページに吹き飛ばしてもらいましょう! 乞うご期待です!!
(西澤千央)
でも「MORE」女子って表面的にはいい子だよね~
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