西山茉希が突然の卒業宣言! これからの「CanCam」はどうなる?
今月号の表紙は「CanCam」イチのキレイめモデル徳澤直子、小動物系モデルの舞川あいく、キャラ設定不明な安座間美優という一見賑やかな3人体制。前号ではイマドキの”モテるための極意”をゆる~く解明してくれた「CanCam」ですが、今月号の中身は一体どうでしょう。表紙をパっと見た限りでは、我々の期待する飛ばし気味なタイトルが一つも見当たりませんが、はたして…?
<トピック>
◎最高カワイイ!冬マリンガール♪
◎幸せガールズの冬トレンド生中継!
◎≪別冊付録≫永久保存版西山茉希スペシャルBOOK
■特筆すべき点が何もない「CanCam」なんてツマラナイ!
「ViVi」のようにタレント性を打ち出さず(巻頭にエイベックス系をもってくるとか)、独自のゆるキャッチや「女のコだもん、モテたくて当然♪」みたいな、軽薄だけど時代を打ち出してやるという気概のようなモノがあると勝手に思っていたんですが、今月号の「CanCam」には何もありません!一体どうしちゃったんでしょう!? 特筆すべきが何もないなんて、レビューとして成り立ちません!!『最高カワイイ!冬マリン(はあと)ガール♪』でもその片鱗が伺えます。
「冬なのに?いいえ、冬だからこそ、上品で新鮮、そしてHAPPY…全方位的に愛される冬の最新流行スタイルはコレに決まりっ!!」
タイトルに添えられているキャッチで「CanCam」編集者の気合が分かるような気がするんですが、今回はよほど特集に困ったのか”マリンスタイル”押し! 今シーズンはマリンが流行ってるなんて聞いたことないですし、あえて冬にマリンテイストをやる意味といえば、そりゃもう企画に困ったとしか言いようがありません。「上品」「新鮮」「HAPPY」を同列に並べるクオリティは相変わらずですが、ややインパクトに欠けた感も。「全方位的に愛される」はUMAを語るくらい意味のないことですので省略……。
今月号の「CanCam」で大幅なページ数を使用して特集しているメイン企画が『幸せガールズの冬トレンド生中継!』。要は読者スナップにちょっと色を加えただけの企画です。読者が憧れる(?)メーカー勤務のOLの1日に密着だとか、「誰が興味あるの?」的な小企画多数。お金を払って雑誌を買う読者は、素人が本当に見たいのでしょうか……。
■西山茉希は「CanCam」を捨ていずこへ!?
今月号の別冊付録は『永久保存版西山茉希スペシャルBOOK』。「完全すっぴん初公開!」の文字に心躍り、ページをめくると「突然のご報告ですが…私、来月号をもってCanCamを卒業します」という衝撃的な一文が!『ベストヒット歌謡祭』(読売テレビ系)や格闘技情報番組『SRS』(フジテレビ系)といったTVの露出が最近では激しかったこともありますが、それもいわゆる”お飾り”的な扱い。本人は何を目指しているのかその独占告白を読み解いていくと……。
「素の私に自信を持てたら、やりたいことが明確に」
「もっと多くの人に私のことを知ってほしい!」
先輩モデルの山田優やエビちゃんのように、彼女もまたタレント女優になりたいようです。とりあえず、来月号で卒業のようですから目が離せませんね。しかし、この先「CanCam」は誰を看板モデルにするつもりなんでしょう。キレイめモデルの徳澤直子はコンサバすぎて「CanCam」の色味とは合っていない気もするし、かといって小動物系の舞川あいくは好き嫌いが分かれそう……とCanCamの今後を頼まれてもいないのに憂いてしまいましたが、肝心の西山茉希のスッピン。”完全”と銘打つには少し無理があるんじゃないんでしょうか……。
西山茉希と「CanCam」の今後を憂いつつ、本誌を読み進めていくと「AneCan」の広告を発見。そのキャッチに目を奪われました。
「『大切にされる彼女』になるために大切なこと、やっとわかりました(はあと)」
AneCan読者層は25歳から30代前半と思われますが、このキャッチはかなり哀愁を帯びていてステキです。やっと分かったんですね! 結局、「CanCam」本誌には何もなく、自社広告である「AneCan」に軍配が上がるという結果には、サイゾーウーマンもガッカリ。来月号には期待していますからね、「CanCam」さん♪
「簡単に卒業は考えものだよ」とは某先輩の心の声
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