“女芸人一エロい”いとうあさこさんが、さげまん時代の恋愛を激白
「浅倉南、39歳です!」で始まる自虐ネタでお馴染みのアラフォー女芸人・いとうあさこさん。実体験に基づいたネタの数々は、多くの女性たちに笑いだけでなく、「不幸なのは私だけじゃないのね」という希望や勇気も与えてくれます。
そんないとうさんの初のDVD『天真爛漫~一度おさわがせします~』が現在発売中。南ちゃんネタはもちろん、30代最後のビキニ姿にも挑戦したというDVDの見どころや、過去の悲しい恋愛体験、そして禁断のノイローゼ時代について、根ほり葉ほり聞いちゃいました。
――まずは、今回DVDの見どころを教えてください。
いとうあさこ(以下いとう) 見どころは、特典映像として入っている私のイメージビデオですね!
――あれは衝撃でした!! ビキニ姿で砂浜に寝そべったり、波と戯れていて、まさにアイドル!
いとう 周りの反対を押し切って、マネージャーとデスクと3人だけで海に撮りに行ったんです。カット割りなども自分でやった、セルフプロデュース作品ですね。まあ、意外と脱いだら……っつーことですよね。ふふ。
爛漫~一度おさわがせします~』(C)Contents League
――そうなんですよね! いとうさんのあのボディーからは、女のエロスがムアンムアンと……。
いとう 見抜きました? 芸人の友近も「女芸人でずば抜けてエロいのは、いとうあさこだ」っていつも言うんです。
――ご自身に、その自覚はありますか?
いとう 自覚はないんですけどねえ。20歳から30歳すぎくらいまで、何だかんだ途切れず彼がいて、今もわりと常に好きな人がいたりするので、なんていうか……そういうのがにじみ出ちゃうのかなぁ♪
――出てますよ~。モテない事をネタにする女芸人さんが多い中で、珍しいタイプですよね。
いとう 男に依存はしないんですけど、いるのが当たり前というか。ずっと女子校育ちで、17歳まで”結婚指輪で子供ができる”って本気で思ってたくらい性の事を知らなかったんで、その反動もあるのかもしれないですね。なので、20歳の時にバイト先で男の人に会って「わ!」ってなって、すぐ一緒に住み始めました。
――そういえば、20代の頃、3人の男性に総額1200万円を貢いだという”伝説”が女子の間で流れていますが……?
いとう そうなんですよ! 最初に付き合った彼が、バブルのなごりでめっちゃ借金があったんですよ。それを私が返してたら、間もなく彼は働かなくなりまして(笑)。その人とは6年付き合ってフラれましたけど、すぐに次の彼が出来て。でも最初の人との恋愛の仕方しかわかんないから、次の人にもお会計の際に「あ、払う払う」ってやってたら、1カ月もしないうちに彼がバイトをやめるという……。私がさげまんなんでしょうね。
――つらい恋愛でしたか?
いとう 彼らが私にひどい事をするわけではないので、つらいと思った事はないですね。むしろ私が単にお金を与えてしまったというか。結果、全員「お母さんにしか思えない」って捨てゼリフを吐いてどこかへ消えていくんですけど……。
ようです
――いや、それが女の本懐です! というか自覚がないうちに、男の人生を狂わす”魔性の女”だと思いますよ。ところで、お仕事の話も伺いたいのですが、いつからピン芸人として活動を?
いとう 元々コンビだったんですけど、2003年に解散しまして。その後すぐに半年間くらいノイローゼに(笑)。おもてだってピンネタをやり始めたのは04年からですね。
――なぜノイローゼになってしまったんですか?
いとう 実はこの時、2回目のノイローゼなんですよ(笑)。1回目は、2001年に『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)って番組の、女の子15人が無人島で暮らすっていう企画から帰ってきた時ですね。半年くらい行ってたんですけど、その間に笑いが何なのかわかんなくなっちゃって……。
――そんなになるなんて、無人島で何があったんですか!?
いとう いや、無人島って、ネタをやってもスベるんですよ。食べ物もろくになくて、みんな超イライラしてるから。そんな時に、全裸になって岩登ってライオンキング歌ったら、すごいウケたんです。それで「結局、裸が面白いよね」って感覚になって日本に帰ってきちゃったから、テレビとか出られるわけないんですよ。それで裸以外わかんなくなって、ネタが書けなくなって……。これが第一次ノイローゼですね。
――その間、どんな状態だったんですか?
いとう 「無人島では葉っぱとか食って暮らしてたんだから、何もいらない!」って言って、家にある物をほぼ全部捨てたり。かなり後悔してます。2回目のノイローゼは、解散してピンになった時に、ネタの作り方がわからなくて……。だからその頃は、ちょっとおかしな感じのネタをやってましたね。”タップダンスをしながら、落としたコンタクトを探す”っていうネタとか。
――シュールですね(笑)。では最後に、”男運のない魔性の女”いとうさんから、サイゾーウーマンのアラサー読者へアドバイスを頂ければと。
いとう アラサーはまだまだヒヨっこです。体の衰えは確実にもっと後から来ますから。私なんて、立ち上がっただけで靭帯切れた事ありますし。だから、動けるうちに動いとけって言いたいですね。
(インタビュー・文=林タモツ)
いとうあさこ
1970年6月10日生まれ、東京都出身。1997年、「ネギねこ調査隊」を結成するも、03年にコンビを解散。そのピン芸人として、ウクレレを弾きながらの自虐的な漫談や、80年代アイドルの細かすぎて伝わらないモノマネなどで徐々に人気を獲得。現在は、魅惑のレオタード姿で、三十路をとっくに過ぎた女の悲哀を伝える「浅倉南漫談」でお笑い番組を席巻中!!
不完全な新体操がまたソソる
【関連記事】 光浦靖子さんと”女の性”について、リアルに傷をなめ合ってきました
【関連記事】 鳥居みゆきの”ケータイ小説”は、「”生きること”がテーマなんです」
【関連記事】 「熟しているからオイシイ!」三十路から始める新しいセックス