サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじ「熟しているからオイシイ!」三十路から始める新しいセックス カルチャー 『三十路セックス』刊行記念インタビュー(前編) 「熟しているからオイシイ!」三十路から始める新しいセックス 2009/10/20 11:45 この美貌を手に入れられるなら、熟読させて頂きます。 元AV女優の川奈まり子をご存じだろうか? 30代でAV女優としてデビューし、瞬く間に”熟女ブーム”を築き上げたのが、何を隠そうこのお方なのだ。実際会ってみると、妖艶でスタイル抜群で、そしてとても頭がいい。そんな名実ともに熟女の川奈さんが、大人の読者に伝えたいと思って書いたのが『三十路セックス』(KKベストセラーズ)。今回は、川奈さんの異色の経歴やAV女優時代を振り返ってもらいつつ、”三十路セックス”に必要なモノは何なのか伺ってきました。 ――はじめに、こちらの『三十路セックス』を出版するきっかけは、何だったんですか? 川奈まり子(以下、川奈) 某女性週刊誌で、夫(AV監督の溜池ゴロー氏)と対談をしたんですね。読者の性のお悩みを解決して、よりよいセックスライフを送るようアドバイスする内容だったんですが、私は対談相手が夫ということもあり、すごく自然にセックスについて本音で話せた。その記事を見た編集さんが「書いてみませんか」と声をかけてくれたのがきっかけです。 ――最初からタイトルは、『三十路セックス』と決まっていたんですか? 川奈 最初は、『三十路で覚醒するラブ&セックス』でした。だけど、少しタイトルが長いので、頭と後ろをくっつけて、三十路セックスに。実は私、三十路ではなく来月で42歳になるんです。なので『三十路セックス』が売れたら、次は『四十路セックス』を出すつもりです(笑)! ――『三十路セックス』に込められた意味は何でしょうか? 川奈 女性は30歳を境に、肉体的にもメンタル面でも大きく変化していきます。こうした心と体の変化が恋愛やセックスにおいて、若いころでは経験できない「女性としての覚醒」をもたらすことになる。若い頃とは違う、大人のセックスってとこでしょうか。あと”三十路”というキーワードは、私にとってもすごく意味のあるキーワードで……。 ――たしか、川奈さんが電撃的にAVデビューを果たしたのは30代でしたね! 川奈 はい。AVデビューをしたのは、31歳のとき。デビューする直前まで、フリーライターをしていて、今話題の八ッ場ダムにいてダム水没地の取材をしたりしてましたよ。よくフリーライターをしていたというと、「風俗関係の記事を書いていたの?」と聞かれますけど、そういった堅めの現場取材をしていました。 ――ライターという職業から、AVに転職したわけですが、はじめての撮影に戸惑いはなかったんですか? 川奈 「男の人とセックスすればいいんでしょ?」と思って現場に行ったけど、セフレとデートしてホテルでするのとは全然違う、独特の雰囲気には多少とまどいましたね。 経験と知識がこめられた返答は説得力が違います。 ――AVでのセックスって普通のセックスと、何が違うんですか? 川奈 本番がスタートすると、男優さんがレフ板を意識して、光が私の体に当たるように体を反らしたり、自分の体がカメラにかぶらないように気をつけながら体位を変えたりするんです。もう、どう考えても普通のセックスとは違う動きをするから、それが面白くて……。そしてはっきり言って、快感なんてまったくなし! ――えぇ~! 川奈さん…、AVのなかで「イク~!」と雄たけび上げてたじゃないですか! 川奈 AVは膣の中まで使った演技。大げさにあえいだり、大声出して「イク~!」と言うのは、歌舞伎の見栄と同じです(笑)。それにタメさん(夫・溜池ゴローさんの通称)とするときは、あんなに雄たけびあげませんよ。 ――AV監督の溜池ゴローさんと川奈さんのセックス。ぶっちゃけ、興味があります…。 川奈 キスして愛撫して、正常位でつながる普通のセックスですよ。射精まで15分と時間もそう長く交わっているわけでもないし。ただ、知り合って10年になるけど、毎回深く激しいエクスタシーをいまだに感じていますよ。 ――それは何とも羨ましいお話です……。ズバリ、セックスでイチバン大事なのって何ですか? 川奈 愛です、愛。古くさい言い方だけど、心底惚れている相手とすること。そしてお互いの好きという気持ちと今セックスしたいという欲求が一致したときのセックスは、全身の快感が一気に開くほど気持ちがいい。大切なのは、勃起させるにはどうしたらいいか? というテクニックではなく、愛だと思いますよ。 女性誌のセックス特集のハウツーを熟読するより、心から惚れることのできる本物の相手を見つけることのほうがはるかに幸せへの近道ってことですね。 (インタビュー・文=平田桃子) (後編につづく) 『三十路セックス』(KKベストセラーズ/780円) 人妻・川奈まり子のオトナのための性教育本。「セックスにテクニックは100%いらない」、「イクことが目的のセックスはつまらない」、「AVテクニックは幻想です」など、読む人のセックス観を破壊する衝撃作。あとがきには、夫であるAV監督の溜池ゴローが愛のメッセージを寄せている。”熟しているからオイシイ”三十路セックスの心得えはココで学ぶべし。 【関連記事】 いい人じゃダメ! 悪女研究家が語る、現代女性の生きる道とは 【関連記事】 女性が積極的に動くことで、男性のセックスがうまくなる? 【関連記事】 女子における都市伝説、「セックスは痩せる」って本当ですか? 最終更新:2010/01/08 18:47 次の記事 “かわいい”では拾いきれない、価値観の崩壊 >