リアル「神々の遊び」? ハイレベルすぎる徹子&光子トーク
今回ツッコませていただくのは、『放浪記』上演2,000回を達成し、国民栄誉賞も受賞した森光子が登場した、9月21日放送分の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。
日頃、「芸人潰し」と言われる同番組だが、そんな芸人たちとのやりとりが甘っちょろく思えるほど、この日の徹子・光子の掛け合いは危険で、息を飲む凄絶なものだった。
冒頭で、国民栄誉賞の楯について「円盤というのか、ずいぶん大きいんだなと思って」と徹子が唐突攻撃を放つと、「いけないんですか? (メダルが)何センチ以上とかってあるの?」とこれまた唐突に打ち返す光子。
さらに、受賞について光子が「ひばりさんとかもお亡くなりになってから」と説明すると、「でも、森さんは御存命のうちにいただいて」「生きてて悪かったみたいだけど」「そんなことない、良かった」と、静かに恐ろしいやりとりが繰り広げられた。
表面は、実に穏やか。しかも、ほとんど笑わず、真顔で返す森光子の迫力は「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では激しく足を動かしている」という話を思い出すほど。あるいは、マンガなどでよくある「あの二人、さっきから見つめあったまま、全く動いてないぜ」「いや、常人には見えない恐ろしいスピードでものすごい数の攻撃が繰り出されてるんだ」的なやりとりにも見える。たった1つの油断で命を落としかねない緊迫感だ。
光子と徹子――この二人の接点は、かなり昔にさかのぼる。古典か昔話、おとぎ話を読むかのような不思議な会話である。
光子は時折、徹子を「オリーブちゃん」と呼んだりしていたが、二人の間にはこんな驚くべきエピソードもあった。
「子どもを産んだほうがいいかしら? と聞いたとき、森さんが『徹子さんの子なら、産んで。あたしが育ててあげるから。見たいから』っておっしゃって。ホントに優しいって思ったの」(徹子)
「優しいっていうより……」(光子)
「興味?」(徹子)
「そう、興味津々」(光子)
さらに、森光子の「ディズニーのスペースマウンテン、ビッグサンダーマウンテン、スプラッシュマウンテンの3つを制覇した」話や、「マッカーサーを見に行った」「タイロン・パワーを見た」などというビックリ歴史話。
「ドンパチ映画が好き」という意外な話から、「私、ダメ。ロマンチックな映画がいいの。ロマンチックなのは好き?」(徹子)「ううん(即答&超真顔!)」(光子)という奇妙な掛け合いなど、好奇心の赴くまま、飛びに飛び、好きな場所に着地し、また飛び立つ二人の会話は、まるで天上人のような自由さである。
それにしても、徹子に負けず劣らず、シワがなく真っ白な肌で若々しい森光子。
「マッカーサーを見た」エピソードなどからしても、ますます深まる疑問は、「本当はこの人、何歳なんだろう?」ということ。
「本当は5千80歳なの」とか言われても、信じてしまいそうだ。
森光子を「少女のよう」と言う人がいるが、実際は「少女の姿でときどき地上におりてくる天上人」あるいは「ときどき人間の姿を借りて現れる、何千年も前からみんなの暮らしを見守ってきた樹木」みたいにも見える。
もしかしたら、森光子の周りに集うジャニーズは、その不思議な老木の木陰に集う民だったりして……?
(田幸和歌子)
生肉食べてそうだよ~
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