デキ婚時代の新手法! 永井大の”片思い告白”をぜひ社会現象に
18日、都内で新作ゲームの発表会に出席した永井大が、かねてから交際が噂された広末涼子について「ステキな人」「僕の一方的な片思い」と語り、「時期は分からないけど、男として本人に気持ちを伝えたい」と公開告白した。
どちらかがお笑い芸人ならこういうシチュエーションも「おいしいネタ」としてありえるが、いわゆるイケメン俳優が美人女優に片思いを告白、というパターンは通常あまりない。考えられる可能性は以下の通り。
・ただのお世辞
・話題作りのため
・現在付き合っているがカモフラージュ
・現在妊娠しているのでカモフラージュ
梨元勝サンは「本当は付き合っていると思うが、”片想い”を強調して相手のことを立てる。麻生首相も国会答弁で参考にしてほしいぐらいにうまい答え方」と、夕刊フジの記事でコメントしていた。付き合っているか付き合っていないか、真相は正直どっちでもいいのだが、好感度が高いのは確かだ。
実は、このカップル、昨年秋ごろから一部週刊誌などで報道されていたが、世間的にはあまり騒がれてはいなかった。なぜ騒がれなかったかというと、理由は2つ。広末が子持ちバツイチであり、永井が”イケメン俳優”としては吸引力が弱かったからだ。
世の男性の、子持ち女子に対する手のひら返しは凄まじいものがある。確かに広末はかつての透明な広末じゃないかもしれない。だが、まだ28歳だ。世間一般ではL25世代。自分のことを”女のコ”や”女子”、たまに”乙女”と呼んでも許される年齢だ。
永井は永井で、イケメンなんだかイケメンじゃないんだかよくわからない位置づけだった。一応、「イケメン類」には入っているけれども、厳密に言うと、イケメン類オシイ科タイプジャナイ属くらいのところに位置する(独断と偏見です)。
そんな理由から話題にのぼらなかったカップルだったが、永井の今回の発言で大々的に注目されることとなった。実にうまい演出であり、幸福な演出である。
最近、芸能界はデキ婚がスタンダードになりつつあった。たまに入籍発表が先だと思ったら、日を置かずに妊娠発表があり、いざ出産してみたら「あれ、計算が合わないじゃないか!」という肩すかしなできごともあった。もちろん当人同士が幸せならそれでいいのだが、やはり視聴者としては「またか……」というガッカリ感は否めない。デキ婚、もう飽きた。芸能人には時代をリードするような、新しい恋のカタチで話題を振りまいてほしい。
そんな中で際立った「片思いの告白」。懐かしくも新しい手法である。永井曰く「心が煮えくり返っているのに、鍋ぶたをするのが”恋”」。これは、岩井志麻子の「割れ鍋にとじ蓋」と並んで、純愛アフォリズムとしてメモしておきたい。そして、永井のような男を「告白男子」とか「求愛男子」とか、あるいは「なべぶた男子」と名付けて「AERA」あたりで特集を組み、新書なんかも出して、いっそのことブームにしてほしい。少女マンガ好きの”元・女のコ”なら「片思い」という言葉だけで30分は妄想に浸れるはず。
ああ、女性なら、一度はこんなふうに持ち上げられて告白されてみたいものだ。
※ただしイケメンに限る。
(亀井百合子)
亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。
通勤途中のホームで告白されたい
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