届かぬ境地へ……YOSHIKIの”謎”が自伝で解禁
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎カリスマ・YOSHIKI
「X-JAPAN」のリーダー・YOSHIKIの、ルポルタージュ形式の自伝『YOSHIKI/佳樹』(角川グループパブリッシング)。お察しの通り、もちろん全編にわたり、天才で繊細でクールでワルでカッコいいYOSHIKIワールド全開だ。
本では、今まで謎とされていた伝説の内幕が次々明かされる。東京ドームライブのリハーサルをドタキャンした事件の真相は、「空腹のまま控室に到着した彼は、すぐにカレーを掻き込んだ。そして、ほとんど食べ終わった頃に、いつものカレーではなく激辛カレーであることに気付いたのだ」。
これでキレて帰ったそうだ。ひと口食べたら気づかんかい、というツッコミは、ファンの囲む結界に住むカリスマに届くことはない。逆に「こうしたエピソードは、後に伝説となり、彼の武勇伝として広まるのである」と、壮大に大風呂敷を広げて総括してた。
本のお値段は2,200円也。ツッコミ入れ放題でこの価格は、意外とお値打ちかもしれない。よろしければお試しを。
◎ネーミングは大切
沖縄の警察が、暴走族のイメージダウンを図るため、その呼称を「ダサイ族」にすると発表。署内でネーミング選考会を開き、二次予選まで残ったのは、「よわむし族」「ゴキブリ族」「ダサイ族」。で満場一致で「ダサイ族」に決定したそうな。……いやー、このラインナップのセンスのダサさに泣けてくる。「ダサイ」って言葉自体、もう古過ぎてターゲットである若い層に額面通り伝わらないと思うんだが。逆にガン無視で効き目なさそうで、心もとないったらない。「珍走団」でいいのに。
◎潔い引き際
鼠先輩、今年限りでの芸能界引退を表明。いいではないか。これを機に、事実上引退状態の一発屋のエアタレントたちが、後に続いてくれることを望む。全員集めてブーケトス方式で毎年ひとり片付けてはどうか。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
【バックナンバー】
・釈由美子、過去の姿を写す”禁断の鏡”が登場
・テレビサイズを凌駕する野茂英雄の太りっぷり
・着々と人気者に!? 田母神俊雄の正しい(?)取り扱い方