矢沢心の”我慢”が透けて見える、「an・an」の同棲特集

　今週のananは玉木宏が表紙を飾っていますが、その上には「男と暮らす」という文字がドーンと置かれています。「彼（彼氏）」「同棲」なんて甘い言葉を使わずに「男と暮らす」！　カッコいいです。6月を前に女性誌がこぞって”結婚特集”を繰り広げる中、結婚への喚起となるべく同棲を特集するなんて、さすがananはエッジが効いてます。早速、気になる中身を見てみましょう。主なトピックはこちら。

＜トピック＞
◎212人の同棲経験者にアンケート　ふたり暮らしのメリット＆デメリット
◎ふたり暮らしのヒントが詰まった、おしゃれカップルの憧れライフ
◎「一緒に住もう」の一言が聞きたくて　優柔オトコを決心させる13の技
◎有名人＆読者の経験に学ぶ！　一緒に住んでわかったこと

■杉浦太陽が同棲にモノ申す!?
　まずは「幸せになりたいなら、結婚する前に同棲した方がいいんですか？」をチェック。辻希美の旦那として芸能界で再び花開いた杉浦太陽、里田まい、『ちい散歩』（テレビ朝日系）の構成作家の勝木友香が「結婚と同棲」の関係について大激論をしたそうです。

　里田がのんきに「帰ったときに好きな人が家にいてくれたら最高」と同棲賛成を謳う中、唯一の既婚者・杉浦太陽が「同棲しちゃうと結婚するキッカケがなくなると思うんです。なあなあになってしまう気がする」とバッサリ。っていうかキッカケがデキ婚の人がいうセリフ？　と二度見しちゃいました。ある意味、一番なあなあな結婚の形式だと思うのに……。

■彼を育てるつもりでも、上から目線の命令形

　続いて気になったのは「気がきく！　楽しい！　癒やされる　理想の同棲相手を育成するには？」。家事を手伝って欲しい、癖を直してほしいと願う人に向けた育成プログラムを紹介。そもそも「育成」って言葉と上から目線が気になります。細かく見ていくと……

□家事をやらない彼を動かす方法→トム・ソーヤー方式で誘い出す。
　なんでもトム・ソーヤーのようにめんどくさいことを楽しそうに見せて、相手に押しつける方法だそうです。1回きりなら有効な手段ですが、家事は毎日の繰り返し。そのドリーミーな魔法はすぐに解けてしまいそうです……。

□コミュニケーションを円滑に→自分が働いたら「褒めて」と言う
　セットで、「彼が命令してきたら、『お願いしたらやってあげる』と言ってありがたみを植え付けて」だそう。やっぱり上から目線！　しかも、この言葉って、冗談で言っても、不快にしか聞こえない。さらに彼が約束を破ったら、「怒りの度合いに応じてケーキやバッグなどの物で償わせるのが得策」との提案も。恐いですよー、そんな生活。女性上位にも程があります！

■心配になる矢沢心の結婚事情
　「有名人＆読者の経験に学ぶ！　一緒に住んでわかったこと」では森三中・村上知子と矢沢心が登場。それぞれ結婚生活を語っているのですが、幸せいっぱい村上に対し、”我慢の上での幸せ”を感じさせたのは矢沢心。

　「（同棲して）最初の半年から1年は緊張して眠れなかった」「彼が家にいる時はトイレにも行けなかった」というあたりから、ヒシヒシと恐さを感じられたものの、とどめはこの一言。「以前は彼が一人で出かけると寂しかったけど（中略）家で待つより、自分の時間として使おうと思うようになったら心に余裕が持てるように」って、絶対無理している人の発言。

　女性関係が華やかだった旦那（魔娑斗）を考えると、この一言に彼女の我慢しか感じられません。「同棲したいな♪」なんて浮かれた気持ちを、いっきにクールダウンさせてくれる貴重なインタビューでした。

■特集最後は思わぬ企画が登場
　「男と暮らす」特集の締めくくりはなんと、「同棲の危機到来！　いざというとき役立つ法律相談室」。今週のananはリアリティーを追求していますね。同棲→結婚、なんて一握り。同棲→破局という現実を突き付けられます！

　相談内容もまたリアル。「彼が家を出て行ったら、荷物を勝手に処分できる？」「二人で買った家具やペットの別れた後の所有権は？」「隠し撮りされたアブナイ写真や音声を処分させたい」などなど。弁護士が解説しているので、当たり前といえば当たり前ですけど、特集の中で一番実践的で中身の濃い内容。今週のananは、同棲解消したい人こそ買うべき一冊だと思います！
（編集部）

『カップルマナー ―ふたりが長続きするための秘訣―』

別れる時が修羅場なのよね～

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