サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場新婚の松本人志「○○な話」で見せたのは新境地か? それとも…… 芸能 [TVツッコミ道場] 新婚の松本人志「○○な話」で見せたのは新境地か? それとも…… 2009/05/19 08:00 TVツッコミ道場松本人志品川祐フットボールアワー後藤人志松本の○○な話千原ジュニア 今回ツッコませていただくのは、5月12日に放送された『人志松本の○○な話』(フジテレビ系)。 4月から毎週テーマを変え、放送されている同番組。この日は「好きなものの話」をテーマにフットボールアワー・後藤輝基がまず「iPodの選曲のガリガリの音」というマニアックな好みを披露。 続いて、品川ヒロシが『はじめてのおつかい』という普通すぎるトークを、千原ジュニアが毎度のクレーム的な話を披露し、日村が「カバのスケールの凄さ」という誰にもできないウルトラCのバカトークで盛り上げるなか、いよいよ登場したのが、松っちゃんである。 「皆さん、黒田官兵衛って知ってますか」 豊臣秀吉の軍師として、歴史好きの間ではわりと知られている人物であり、その人選・話術・切ないオチの妙は松っちゃんらしさが発揮された内容ではあった。 だが、その話が、とにかく長い。 しかも、途中途中、秀吉にとっての黒田官兵衛という存在の例え――「『今夜あいてる?』的な」「『ちょっと黒田、タバコ買うてきて』的な」といった「言い方」ばかりで笑わせるという手法も、やや気になるところではあった。 さらに、どうしても思い出さずにいられなかったのは、この語り、彼自身が『すべらない話』などでたびたび披露している「キム軍師話=俺が○○だったとき、キム(木村祐一)が現われた」的な語りと、そっくりだということ。 まるで「秀吉を自分に、黒田官兵衛をキムに重ね合わせてる」ように思える話しぶりなのである。 もちろん、合間合間の言葉のセンスには、さすがと思わされる部分もある。 だが、いかんせん長い。長すぎる。 観ている側では、つい「浜田がここにいれば『で、なんやねん!?』『長いわ!』『(面白いのは)言い方だけやないか!』とツッコんでくれるのに」などと思ってしまう長さだったが、さらに驚くのは、それを芸人たちがみんな黙って8分半もの間、ただただ聞いているということ。 そればかりか、千原ジュニアは途中途中で補足をしたり、フォローをしたり、挙句、締めの一言は、 「黒田官兵衛という名前自体、初めて聞きました!」 タモリと一緒に歴史雑学的な番組に出ていた人とは思えない、ヨイショである。 また、皮肉なのは、黒田官兵衛の不運なオチを聞いた後、その肖像画を見つつ「だから、落胆してヒジついてるんですね」とポツリと呟いた後藤だけが、松っちゃんの伝えたかった「悲しいおかしさ」をきちんと汲み取っていたらしきこと。 ついつい「松本軍団抜きでこの番組を作れば、もっと面白かったのに」などと思ってしまったのだが、ところが、意外や意外。ネット上の評判はかなり良い。 Yahoo!やGoogleの検索キーワードでは「黒田官兵衛」が急上昇し、「黒田官兵衛の話、面白かった~」「こういう歴史の先生がいれば」「切ない話が好きで良かった」などの声も続出していた。 最後の、大声あげて「なんで~!?」と叫ぶ悲哀のオチのためだけに費やした8分半。それでも、この評判の良さを見るにつけ、松っちゃんの相変わらずの影響力の大きさを思いしったのでした。 (田幸和歌子) 『人志松本のすべらない話』 何事も始まりは面白いんですけどね。 【関連記事】 「あの松本人志もオススメ」セールスフレーズ化する松ちゃんの言葉 … 【関連記事】 一子相伝!? すべらない話優勝ネタ「欽ちゃん伝説」 【関連記事】 かっこいい”魔女”夏木マリの魔法 VS 薬丸の”ヨイショ力 … 最終更新:2009/05/19 08:00 次の記事 森理世よりもスザンヌ! モテるために目指すのは”隙のある女” >