藤木直人あ然! 徹子が放った謎の言葉”モグラブ”とは?
あまりに絶好調すぎる、徹子さんだった。
おなじみ『徹子の部屋』(テレビ朝日)、4月23日のゲストは、藤木直人。冒頭から「背が高くてね♪」「いわゆる『イケメン』」と、上機嫌。と思ってたら唐突に言った。
「お兄ちゃんは元気でいらっしゃる?」
お兄さん? ってああ、藤木直人って双子の兄弟がいたんだっけという、聞いたことあったようななかったような程度の、微妙な情報から広げ始めた。今回、藤木の「内向的な双子の弟」と、「早大理工学部出身」という情報が、徹子的にはどうしても気になるらしく、番組中「出来のよかったお兄さんが」とか、「理工学とはずいぶん違う?」とか、何回もこの2点に話が戻ってくる。
まず出来のいい兄について「スポーツも勉強も兄が上で」と語る藤木に、「社交的?」と、間髪入れずにかぶせてくる徹子。内向的だった自分からしたら、明るくできのいい兄という存在が、ずっとコンプレックスの対象だったかもしれない。
あまり積極的に語りたいことでもないかもしれない。しかし、名著『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)での、自分の学校での苦労と重ね合わせるところもあるのか、そこにグイグイ食い込んでくる。最終的にはみんなの前で唱歌「ふるさと」を歌わされたものの、「うさぎおいし」の歌の出だしがうまく歌えず「ウー、ウー」とうなるだけだったという自分の話になってましたが。
それにしても、そんな徹子の話を聞いている藤木の瞳は、アホな犬のようにくもりがなく、きれいだ。そしておそらくマジメ。ピュアな2人によって、番組はどんどん不思議な方向へ転がっていく。
CM前、「びっくりのビデオがあるんです!」と興奮気味にふり、流した映像は藤木の武道館公演の時のもの。大人しかったイケメン青年が、武道館のステージにというのが、よっぽど驚きだったらしく、
「この方が、武道館をいっぱいにできるんです。そんなことってハハハ、普通、俳優さんが!」
「ハハハ」って徹子さん……。元ベストテン司会者としてかどうかはしらないが、武道館に立つ歌手というものは、一流であるという思いが強いのだろう。「だいたい武道館をいっぱいにできる方っていうのは、もうちょっと……」という、歌手・藤木直人には信用なさそうな発言に、とうとう「もうちょっとなんですか! 僕だってがんばってるんですよ!」と、珍しく声を荒げる(もちろん笑顔でだが)ことにまでなった。
「歌手として有名とかさ」「もうちょっとバンドをやってますとか」と、たたみかけてしまう。キャリアは十分ですよ。
「トットちゃん」時代を思い出したからか、続いて新たな事実が藤木によって引き出された。たとえば、「28から36歳までバンドをやっていて」とか語られると、結局何年間なのかという計算ができないそう。曰く、28という小さい数が先に出てくるため、「36−28=」という式に変換できないのだそう。そうすると、徹子の目が泳ぎ出すため、スタッフが「8年間」とかいうカンペを出し、事なきを得るという。
クライマックスは、ドラマ『夜光の階段』(テレビ朝日系)の番宣がらみのところで訪れた。藤木は今回主題歌を担当するのだが、曲名が「クライム・オブ・ラブ」と聞き、徹子は、こんなことを言った。
「モグラブ?」
モグラブ? モグラ部? ……すごすぎる。この衝撃発言に、クールな藤木も、「そんな斬新なタイトルはさすがにつけられませんでした」と、赤い顔で立ち上がらんばかりに興奮していた。「”夜光”とかいって暗いところだから、モグラなのかなって」と言い訳もしていたが、「クライム・オブ・ラブ」→「暗いモグラ部」ということか。天才だ。
ようやく番組もまとめの段に入ったところで、天才は唐突に話の途中で、「アナタ、カワイイわね」と、藤木の足もとを指して言った。見れば藤木、素足に革靴をはいているではないか。
「(石田純一から)奪ったほうがいいわよ。いまもう素足といえば、藤木直人ですって」
残りわずかでも、手をゆるめない。最初から最後まで、徹子さんの魅力満載でした。
(太田サトル)
“モグラブ”って「モブラLOVE」のことかもよ。
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