しばしお別れ? 草なぎ剛、現時点最後の”芸人殺し”芸
これでしばらくの間、お別れなのでしょうか。
”芸人キラー”として知られる草なぎ剛容疑者が、事件前の4月21日放送の『「ぷっ」すま』(テレビ朝日)で、そのキラーっぷりを見せつけてくれた。
今回の企画は「ペア当て眼力バトル! リアル神経衰弱!!」というもので、その中のひとつのコーナーが、シャッフルされた5組の芸人コンビのペアを、正しくチョイスするというもの。
出演した芸人は、モンスターエンジンにカナリア、それからビタミンSとチーモンチョーチュウ、そしてクレイジードールズ。ちょっと「あらびき芸人」率高め。そこに”ジョーカー”として、ムーディ勝山が加わった顔ぶれだ。
「芸人コンビを当てるという企画なのに同業である北陽・虻川美穂子が解答者側にいて、しかも分からないってのはどうなのか」とか「ビタミンSは吉本なのに”紀香ネタ”で笑いとるのアリなんだ」とか、細かいことはどうでもよくなるぐらい、今回も草なぎの「芸人キラー」ぶりは、冴え渡っていた。
まずはペア成立後、「ダイナマイト・プッシー・キャット」→「木の実ナナ」といった感じに、フリップに書かれた英単語を読み上げた後、面白く日本語訳をつけるという、おなじみのフリップ芸を披露したカナリア。いつも通りにネタが終わった後、草なぎはこう言った。
「何か、一発ギャグをやってください」
……一発ギャグ!? ネタやってくれた直後なのに? そもそも一発ギャグ系の人でもないだろうし。これ、同じく「芸人キラー」の強豪・黒柳徹子が『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に芸人がゲストとしてきた時の「何か面白いこと、やってくださらない?」に通じるムチャぶりである。
当然そして、カナリアのチリチリ頭の方・ボン溝黒に、「溝黒君は……」と言い、「そっち!?」と(普通は『ボン』のほうをとる)、本来の芸と全く無縁のところで一番面白いことにしてしまった。
そして、『あらびき団』(TBS系)などで披露しているクレイジードールズの「ビシ、バシ、刺激をください」「超感じた~い」というセクシーダンス芸を見た後にのたまったのが、
「ギリギリですよねー。ちょっと痛いですよね」
……辛辣すぎる。この自由さとクールさを併せ持った空気もまた、どこか徹子的。どうせなら、『あらびき団』のスペシャル時のゲストとして呼んで、あらびき芸人たちにこんな感じに自由なコメントを連発するのを見てみたいが、とりあえず現時点ではかなわぬ妄想なのが悔やまれる。
そしてエンディングでは、モンスターエンジンの「暇を持てあました神々の遊び」コントに参入、3人の神々コントを披露(もちろん超グダグダ)して、やりたい放題をやり切った。それが、今のところテレビタレントとしての彼を見た、最後の勇姿だった。
この「自由な」芸人キラーぶり、前日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、はんにゃやフルーツポンチなど内村光良率いる、『爆笑レッドシアター』軍団が大挙してビストロに押し掛けたときに、はんにゃやしずるのネタをノリノリで演じてみせたりしたキムタクの過剰接待ぶりと、対極の位置にいる。
もちろんこのときのビストロでの剛は、『「ぷっ」すま』の自由な芸人キラーとは全く別人で、完全に空気のようでした。
もうひとつ惜しまれるのが、次回4月28日放送予定の内容が、ゲストに江口洋介を迎えて行われる「絵心クイズ」だったこと。24日時点では、草なぎ容疑者出演部分をカットして放送する予定とのことだが、江口との絵対決、見てみたかった。
(太田サトル)
アイドルがダメなら”芸人キラー”として戻ってきてね
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