元「グラマラス」ファッションディレクター が「GQ」の編集長に就任!
講談社「グラマラス」の元ファッションディレクター軍地彩弓氏が、コンデナスト「GQ」の編集長に就任するという、衝撃の人事が発表された。
コンデナスト・パブリケーション・ジャパン社が今秋に予定していた女性誌「グラマー(仮)」の創刊を中止したのは、先述のとおり(記事参照)。その後、「グラマー(仮)」は版元を変えて出版をするため、受け皿になってくれる出版社を探していた。しかし、出版大不況のなか、当然ながらモード誌のように経費のかかる雑誌を引き受けられる体力のある版元はなかった。いきなり梯子をはずされた形になってしまった「グラマー(仮)」の行く末と、創刊のために「グラマラス」(講談社)から引き抜かれてきたファッションディレクター軍地彩弓氏の動向に業界が注目していたが、ここにきて軍地氏が「GQ」(コンデナスト・ジャパン)の編集長に就任したという情報が入ってきた。
「GQ」は2008年4月に休刊した「TITLE」(文芸春秋社)の最後の編集長、浜口重乃氏が編集長を務めていたが、浜口氏は今回の人事で解雇され、その後任に軍地氏が就任した。浜口氏の解雇についての経緯は詳しく伝わってきていないが、「発行部数1万部で実売7000部程度の売り上げしかなかった「GQ」はいつ休刊になってもおかしくない」(出版関係者)と言われていた。
軍地氏は、学生のころリクルートでマーケティングの基礎を学び、リクルートの後「ViVi」(講談社)のライターとして活躍。その後、「グラマラス」の創刊にファッションディレクターとして参画し、ファッション的な手腕のみでなく、そのマーケティング手腕でも評価の高かった人物。今回の人事では「GQ」のあまりの惨状に、マーケティングに精通している軍地氏を登用し、起死回生をはかったと思われる。
「正直、今回の人事異動にはビックリですよ。赤文字出身の軍地さんに、ラグジュアリー系のライフスタイルを理解できるのか、甚だ疑問ですね。編集部内では、今回の人事異動に反発している人間も少なくありません」(関係者)
今回の人事異動は、軍地氏にとって四面楚歌の立場になりそうだ。しかし、端くれながらも雑誌業界に身を置く者として、雑誌業界の未来を救うために、その辣腕を遺憾なく発揮して欲しいと願わずにはいられない。
(編集部)
グラマラスもお忘れなく!
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