「あの松本人志もオススメ」セールスフレーズ化する松ちゃんの言葉
まずは、3月15日に放送された特番『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)でのこと。
関西の超人気番組の、全国ネットのゴールデン特番ということで、全国の視聴者にぜひ見てもらいたいネタのアンケートをとったところ、1位に輝いたのが、たむらけんじが担当した、「ゾンビと戦う子供たち」のネタ。
そのネタを紹介するたむらけんじが、その反響を語る時にこんなことを言っていた。
「松本さんが、『ひさびさにテレビ見て、あんだけ腹かかえて笑った』と」
あの松ちゃんに、そんなお褒めの言葉をいただくほどの面白さだったという。
それから数日後、今度は、3月19日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)。発売が迫ったDVDのPRがテーマだったのだが、その中に収録され、まさかのギャラクシー賞受賞という快挙をなした、「中学の時イケてないグループに属していた芸人」を紹介する時のこと。いかにこれが話題だったかという流れで、宮迫が松ちゃんに言われたことを披露。
「『久しぶりに家でテレビ見ながら、声出して笑ろたわ』と言われたんです」
……あれ!? 松ちゃん、同じこと言ってませんか?
とてもシャイだという松ちゃんが、そのままストレートに「面白かった」というのが恥ずかしくて、「久しぶりに」というフレーズを付けることで照れ隠しをしてるのかもしれない。そう考えると、この2番組以外にも「久しぶりにテレビ見て笑ろたわ」という言い回しでほめられた人が存在するのかもしれない。
それにしても、20年ぐらい前のトンガッていたころのダウンタウン松ちゃんならば、他人の番組で笑うこと、そして、それを「面白かった」と当人に伝えることなんて、絶対ありえなかったような気がする。あくまでイメージではあるが、「オレ以外のおもろい奴、おるかい」的な。そう思うと、松ちゃんも40代半ばになって、ずいぶん丸くなったんだなぁという感慨にふけらずにはいられない。
浜田は浜田で、『あらびき団』(TBS系)に出演した際、セーラー服姿で弾き語るおじさんという特異なキャラクターの安穂野香を見て、苦笑まじりに出た感想が、「……俺が遅れとるんかなぁ」。自嘲ぎみに漏らして笑いをとっていたが、ダウンタウンもそんな言葉が笑いとして成立する存在になっているのである。
そもそも『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)にしたって、自分も参加者の一人ではあるものの、根底にあるのは、松ちゃんが他人の話を聞いて楽しみたいというココロがあるわけで。これもまた、昔なら成立しない番組だ。
そんな、「あの松ちゃんが褒めてくれた」「認めてくれた」というフレーズが、「面白い内容」だったということの判断基準として、とても強力なカードになっている。そんなことが、嬉しそうにそのエピソードを紹介する、たむけんと宮迫を見て分かった。「ラーメン王推薦の店」的でもあるが。
ただ、せっかく「久しぶりにテレビで」と言ったのに、数日の間に続けざまに紹介されるとは。それは、松ちゃんにも想定外なことだった。
(太田サトル)
「中学の時イケてないグループに属していた芸人」入ってます
【関連記事】 あらびき団に恐怖の団長降臨! 藤井・東野大慌ての理由とは …
【関連記事】 「ん~~~……感謝」 ピュア系俳優藤岡弘、の”面倒くさい”料理番組
【関連記事】 「静止画像かよ!」食わず嫌い王で、さまぁ~ず三村フリーズ