工藤静香、みずから”中島みゆきカバー”の代表格宣言?
今回ツッコませていただくのは、11月12日放送ぶんのNHK『SONGS』。
番組HPに「クオリティの高いサウンドと映像で”いい歌をたっぷりとお届けします”」とある通り、毎週1組の歌手/アーティストにスポットをあてた番組だ。
ゲストは工藤静香。中島みゆきの曲を歌いまくるという。奇しくもこの日は、『中島みゆきの夫』を名乗る男による不動産詐欺事件が話題になった日。
中島みゆきの手による工藤静香の曲といえば、『MUGO・ん…色っぽい』『黄砂に吹かれて』などヒット曲も多く、夏に中島みゆきのカバーアルバムを出していることも下敷きになっている。
しかし、『黄砂に吹かれて』を歌ったあと、カバーアルバムを出すにあたり、「他の人に先に歌われちゃうと、嫌だからぁ」と、自らの口で”第一人者”発言。このへんから「あれ?」という匂いがただよいはじめてきた。書いてもらっている曲の数は多いだろうが、研ナオコや柏原芳恵、TOKIOなどの立場はどうなる。
そんな流れで、中島みゆき自身の大ヒット曲『空と君のあいだに』を歌う工藤静香。ここでまた、「あれ?」。
最初の『黄砂に~』ではそんなに気にならなかったのに、元歌と比べると、声が細く、張り上げるようなサビなんかも、声量のなさが気になってしょうがなくなる。下手ではないんだけど、派手目のママ友のカラオケにつきあわされている(そのレベルとしては上手いのかもしれんが)ような感じで。
続いて歌った、TOKIOの『宙船』でも、やっぱり「細い」。豪華な生バンド付きのカラオケぽく、長瀬って結構うまいんだということが、逆に浮き彫りになってしまう。さらに、工藤静香が歌う前に中島みゆき本人が原曲を歌う姿が挿入されてしまうことがまた、歌のセンの細さを強調してしまうことに。
そして番組中盤、中島みゆきからのメッセージ(音声)が流れたところで、ピーク。
「くどぉーう、しずかさん、お元気ですか?……ですよね。なかじまみゆきです」
……独特の抑揚のつけかたと明るい声。ドラえもんからのメッセージかと思った。かつてオールナイトニッポンなどでの、曲の世界とあまりにギャップのある、そのハイテンションなしゃべりは有名だったが、それがテレビで聞けるのは貴重なことではある。
ドラちゃんからしずちゃんへの朗読メッセージの内容はといえば、静香の太ももが自分の二の腕よりも遥かに細く、「雲の上の人だぁ~っという憧れを、わたくしは、抱いてしまうのであります」とか、「タヌキ」と呼ばれた自分よりも、はるかにたれ目で、「パンダクラスのインパクトで」といったもの。ほめ殺しなのでしょうか。
それでも、「あなたに巡り会えたことが、私のとっての宝物です。ありがとう」と一応感謝の言葉で締めてもらい、涙を浮かべる。泣くな、静香。
その後歌った持ち歌「慟哭」だと、耳慣れていることもあろうが、「ちゃんとしてる」感があり、ちょっとホッとする。中島みゆきは、ちゃんと歌い手に合わせて楽曲をつくってくれてるってことか。『MUGO・ん…色っぽい』歌ってる長瀬を想像すると、気持ち悪いし。当たり前だが、適材適所。
(太田サトル)
『MY PRECIOUS -Shizuka sings Miyuki-』
好みは分かれるようですね。
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