サイゾーウーマンカルチャー堂本剛『金田一』SPドラマで復活か カルチャー 堂本剛『金田一37歳の事件簿』連続ドラマ化は「イヤ」でも、実写版の可能性は… 2018/08/16 20:00 堂本剛(39)が8月13日深夜放送のラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)にて、1995~1997年に放送されたドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)の続編の可能性について「正直に言いますけれども、連ドラはイヤですね!」ときっぱり否定した。 原作:天樹征丸・漫画:さとうふみやによる漫画『金田一少年の事件簿』は、1992年に「少年マガジン」(講談社)で連載を開始し、現在まで人気を高い人気を誇るコンテンツ。スピンオフにあたる『犯人たちの事件簿』も、今じわじわと話題を広げている。 『金田一少年の事件簿』はこれまでに連続ドラマ4本、単発ドラマ6本および劇場版1本が制作され、主人公の金田一一役は、堂本剛、松本潤(34)、亀梨和也(32)、山田涼介(25)といずれもジャニーズ事務所のタレントが演じてきた。中でも、初代・金田一と幼なじみの七瀬美雪を演じた、堂本剛・ともさかりえ(38)によるシリーズ(連ドラ2本、単発2本および劇場版1本)は、圧倒的な人気を誇り、今もなお語り継ぐファンの多い名作である。 それだけに、今年1月、『イブニング』(講談社)で続編にあたる『金田一37歳の事件簿』の連載がスタートした時には、堂本剛主演による実写化を望む声がネット上には溢れていた。金田一少年も堂本剛も同じ“アラフォー”である。 堂本剛は『どんなもんヤ!』の2月12日放送回では、「原作の方はどうなんですか? 狙ってきました? 僕、当ててきてます?」「僕も何とかして、応えなければいけなくなってくるよね」と話していた。『金田一37歳の事件簿』は、実写ドラマ制作を見越し、堂本剛が金田一を演じることを意識して描かれた作品なのか。それから5カ月後の7月21日、原作者の天樹征丸氏が樹林伸名義のTwitterアカウントにて「はいはい、わかりました。正直にいいましょう。当ててます」とツイートしたため、またまたネット上は大騒ぎになった。 もう~、みんないろいろ当て推量で笑……はいはい、わかりました。正直にいいましょう。当ててます(^_−)☆ https://t.co/dpxVQrfekp — 樹林伸(小説・東京ワイン会ピープル発売中) (@agitadashi) 2018年7月21日 公式に「堂本剛主演で『金田一37歳の事件簿』の実写化を狙っている」とアナウンスされたわけだが、これを受けて堂本剛は冒頭で紹介した「連ドラはイヤですね」と話したのである。『どんなもんヤ!』の8月13日放送回、リスナーから天樹征丸氏の「当ててます」ツイートを知らされた堂本剛は「僕も正直に言いますけれども、連ドラはイヤですね!」。「あとは時期によるね。すっっごい暇な時やったらいいけど。何かこういうのって忙しい時に来んねんな」「すっごい平和な時に来てほしいよね」と心境を語った。 『金田一少年の事件簿』の主演を務めていた当時、堂本剛は10代後半で、学校生活を送りながら何十ページにも渡る台詞を憶えなければならず、家でも「台詞漬け」。しかし憶えた台詞が変更されてパニックになったり、また、ベテラン俳優も共演する中「へクッたら時間かかる」というプレッシャーもあったという。 10代から20代前半の頃にかけて、多数の連続ドラマで存在感を発揮していた堂本剛。相方・堂本光一(39)とのキスシーンも話題になった『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』(1994年/TBS系)での大場誠役はあまりにも鮮烈だった。 小松江里子脚本作品に出演することが多く、よく知られているのは『セカンド・チャンス』(1995年/TBS系)、『若葉のころ』(1996年/TBS系)、『青の時代』(1997年/TBS系)、『to Heart 〜恋して死にたい』(1999年/TBS系)、『Summer Snow』(2000年/TBS系)、『元カレ』(2003年/TBS系)などで、若者の繊細な心を自然かつ巧みに表現していたが、しかしコンサートや歌番組の出演などと並行して主演ドラマを撮っていた当時、本人の負担は相当なものだったのだろう。 堂本剛は2003年には過換気症候群やパニック障害を患っていることを明かしたが、ここ数年はラジオやインタビューでも当時の心境について包み隠さず語るようになっている。2014年に上梓した『ココロのはなし』(2014年/角川書店)でも「記憶がほとんどない」「本当に死にたいと思ってね、生きていた時期もあって」と綴っている。 1995年以降、毎年1~2本ペースで連続ドラマの主演を務めてきた堂本剛が、2004年の『ホームドラマ!』(TBS系)を最後にゴールデンタイムの連続ドラマからは遠ざかったのは、そうした病状があってのことだろう。近年のドラマ出演は、深夜枠の『33分探偵』シリーズ(2008年、2009年/フジテレビ系)や『天魔さんがゆく』(2013年/TBS系)、NHK BSプレミアムの『プラトニック』(2014年)などで、大ヒット作品ではないがコアな層から支持を得ているといった印象だ。 昨年には突発性難聴と診断され、今年6月に行われたソロプロジェクト・ENDRECHERIのライブの場で、発症時と比べて症状は緩和されたものの、しかし「完全に治ることはないだろうなと思う」と話した堂本剛。ただでさえハードスケジュールで負担の大きい連続ドラマを、治療と並行して撮っていくのは、傍から想像しただけでも大変そうだ。 とはいえ、これもひとつの“フリ”の可能性もある。連ドラは肉体的にも難しい……が、スペシャルドラマであれば、どうなのだろうか。 10代の頃は「大人になりなさい」と言われたかと思えば「子どもやねんからおとなしくしてなさい」と言われ、仕事を断ることも不可能だったそうだが、現在は「無理」な仕事は断ることができるという堂本剛。周囲も彼の心身の状況を知っているわけで、無茶なスケジュールを組むことはまずないだろう。 原作者が「当てて」きた『金田一37歳の事件簿』実写企画。おそらく堂本剛以外の役者が演じることはありえないが、果たして実現可能性はどの程度だろうか。 最終更新:2018/08/16 20:00 次の記事 恋愛マスター・くじらの“お悩み相談”の巧妙さ――「都合のいいオンナ量産」の仕掛けとは? >