小麦粉爆弾も絆で乗り切る、米お騒がせファミリー「カーダシアン家」

　アメリカで今、最も注目を集めているお騒がせセレブ一族、カーダシアン家。「最もウザいセレブ」に輝いたり、オバマ大統領から「好感を持てない」と言われてしまったり、ハリウッドスターたちからもけなされているファミリーだが、きょうだいの絆は岩のように固いと伝えられている。22日に次女のキムが、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会（PETA）」から小麦粉爆弾を投げつけられたことを受けて、三女のクロエは早くも抗議声明を発表。一肌脱いだこともある「PETA」に対して、今後一切支援しないと断言した。その直後、弟のロブがパパラッチに攻撃をしかけたとされ逮捕される騒ぎを起こしたが、彼のことも三姉妹は全力でサポートしていくものとみられている。

　O・J・シンプソン事件裁判の弁護士団として有名な元弁護士で事業家である故ロバート・カーダシアンを父に、実業家で子どもたちのマネジャーも務めているクリス・ジェンナーを母に持つ、コートニー、キム、クロエの三姉妹と弟のロブ。彼らは、2007年に放送開始された私生活密着リアリティー番組「Keeping Up with the Kardashians」で大ブレークし、ゴージャス極まりないセレブ生活ぶりが全米から注目されるようになった。

　長女コートニーはモデルの彼とくっついたり離れたりしながらシングルマザーをしており、現在ふたり目の赤ん坊を妊娠中。セックステープで一躍有名になった次女キムは、昨年8月にプロバスケットボール選手クリス・ハンフリーと10億円以上を費やす超豪華結婚式を挙げて結婚し、特番として放送。しかし、わずか72日間で離婚を申請し、「番組のための式だったのか、祝い金を返せ」とバッシングを受けた。三女のクロエは最もまともだといわれているが、交際してたった1カ月でプロバスケットボール選手ラマー・オドムと結婚したり、飲酒運転絡みで刑務所に173分入ったりした前歴がある。ロブは3年前に南カリフォルニア大学マーシャル・スクール・オブ・ビジネスを卒業しているが、姉たちを見習い芸能人として活動をしている。

　リース・ウィザースプーンやハル・ベリー、ダニエル・クレイグ、シェールらから、「大した才能もないのに」「なんであんなに人気があるのか分からない」と叩かれている彼らだが、人気や話題作りも才能のうちだと、のびのびと活動をしている。

　一緒にブティックを経営するなど、オシャレ好きで知られる三姉妹。キムはとくに流行ファッションに敏感でファーなどもよく着ている。それが、「エロく過激な抗議活動」で知られる動物愛護団体「PETA」の目につき、ターゲットになってしまったのだ。自身が手掛けた香水の新作発表会という晴れの場で、キムは「毛皮の鬼ババア！」という罵声と共に全身に白い粉をぶちまけられてしまったのである。

　キムは「いじめ以外の何物でもない」と非難。アメリカではここ数年、いじめ反対運動が盛んになっており、これを上手に利用し「PETA」に反逆したのだ。「PETA」を支援し、「毛皮？　裸の方がいいわ」のPRポスターにも全裸で登場したことがある三女クロエも、小麦粉爆弾事件は「遺憾」だと批難。「私は動物愛護と同じくらい、いじめ反対を支持している。私は毛皮は着ないけれど、着ている人に暴力を振るってまで自分の意見を押し付けることはしない」とし、「今後も毛皮にはノーと言い続けるけれど、PETAとは手を切る。いじめやハラスメントが物事を解決するとは思えないから」と断言した。

　クロエのこの声明が発表されて間もなく、米ゴシップサイト「TMZ」は、彼女たちの弟ロブがマイアミで逮捕されたことをスクープ。パパラッチを追いかけ、危害を加えようとしたために手錠をかけられてしまったと伝えられていた。ロブは、写真を撮るパパラッチを脅かしてやろうと、全力で走り寄ったところ、本気で殺されると誤解したパパラッチが近くにいた警察に訴え逮捕されてしまったのだと説明し、「冗談が通じなかっただけ」と弁解。警察も事件性はないとして、彼をすぐに釈放した。しかし、パパラッチを追いかける直前に、ロブがブロンド美女と口論している姿が撮影されており、もし、パパラッチを捕まえていたら2、3発殴っていたのではないかと見解を示すメディアもある。

　次から次へとゴシップネタを振りまくカーダシアン一家。だが、B級で悪い報道ばかりというわけではない。最新情報では、キムが、ロンドン北部にあるデヴィッド・ベッカム夫妻が住んでいた、通称ベッキンガム宮殿の購入を検討しており、ファンへの貸し出しも考えているとのこと。1,800万ポンド（約23億5,000万円）で売りに出されているこの豪邸を、一家のヨーロッパでの拠点にし、誰も使っていないときはベッカムファンに貸し出す計画を立てているというのだ。借りるにあたっては相当な料金がかかるだろうが、ファンにとっては、ありがたく嬉しい話だといえよう。

　バカなふりをして、とても計算高い一家であるカーダシアンたち。家族の絆が固いからこそ、ここまで成功しているのだとも伝えられている。彼らは今後も一家団結しながら、その知名度を利用し、メディアを駆使してお金儲けをしていくことだろう。

『成金』

そうそう、ホリエモンが3兄弟だったら的な！

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