サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場“ベロ出し”は笑いのきっかけ! バラエティーでローラが重宝されるワケ 芸能 [TVツッコミ道場] “ベロ出し”は笑いのきっかけ! バラエティーでローラが重宝されるワケ 2011/06/26 08:00 TVツッコミ道場ローラ ローラ公式サイトより 6月20日に放送された『しゃべくり007』(日本テレビ系)にゲストとして登場した、モデルのローラ。初めてのテレビ出演がこの番組だったとのことで、いわば凱旋出演だ。 ローラといえば、番組の紹介テロップでも”人気絶頂! タメぐちモデル”とされていたが、「そうだね」「そう思う」みたいなタメぐちベースのフランクなしゃべり方、何か言うたび舌を出したりウインクしながらポーズを取ったりする動きがすごく特徴的だと思う。そんな中に当初はベロ出しはしていなかったんじゃないかと、しゃべくりメンバーが指摘していた。ちょっと意外な感じ。その指摘に対して、 「なんかねぇ、たまたまなっちゃった。ちょっと恥ずかしいとなっちゃうの」 とローラは説明。照れ隠しなんだというところは分かるが、「たまたまなっちゃった」で片付けるところが、とてもローラ的だ。このローラのベロ出しについて、番組内でとても分かりやすい着地点が導き出された。まず舌の出し方を、 「ウキウキ気分なときはこういう感じで、ちょっと恥ずかしいときは、こういう感じ。ハーイ」 と説明していたが、ちょっと謎すぎて違いが分からない。じゃあそもそもの、”ベロ出し”の意味について。これは、何かコメントをしたときに、「終了ですよ」という合図のような意味合いがあるのだとか。 「そうだね、終わった感じ。ハーイ。もう話さないでってこと」 で、またペロリ。「コメントここまで」ってことだ。それを聞いた、くりぃむしちゅー上田晋也がひとつの本質を指摘する。 「コレあると、確かに内容薄くても、なんか許せる」 戦場カメラマン・渡部陽一のゆったりトークもそうかもしれないが、全く普通の話をしても、このペロリで笑える話の雰囲気が作られる。出演者たちも言っていたが、つまり「ローラだから許せる」んだと。そう思わせる人徳や好感度の高さがあるわけだ。それを検証しようと、しゃべくりメンバーが、時折ベロ出しや、ほっぺあたりでOKマーク、「ハーイ」とかローラの「記号」を盛り込みながら普通のトークを試みてみたが、案の定グダグダになる。分かったことは、トークをしながら顔をキメるのは、スゴいということ。結局、本家に対して「上手いよ!」って言う不思議な評価をくだしていた。ここで、原田泰三が、分かりやすい結論にたどりつく。 「絵文字なんだよね」 感情表現が、メールの絵文字感覚で話の中に盛り込まれていると言う。メール文にしたときに、絵文字が置かれているような場所で舌を出したり、最近連発している「ハーイ」、「ハァーイ」という相槌のようなものを挟んだりしていると。この発見に、レギュラーメンバー含め、スタジオ観覧者もいっせいに「あ〜」と声を上げ、スッキリと納得していた。 奔放すぎるトークだと言いっ放しになったりすることもあり、聞いている側もどこで話をたたんでいいのか、どこでツッコむべきなのか、はたして笑っていい話なのか考えたりしそうなもんだが、ローラの場合は舌出しや「ハーイ」で笑うきっかけを出してくれてるわけだ。テロップみたいでもある。故・林家三平が頭に手をやって「こうやったら笑ってください」という往年のギャグ、あれをちょっと思い出した。 (太田サトル) 『ベロ出しチョンマ (フォア文庫 B) 』 名作! 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・観光地・箱根に行っても『モヤモヤさまぁ~ず2』が旅番組にならないワケ ・『バナナ炎』で堪能する、日村を泳がせる設楽の見事な手腕 ・「クレジットの削除を」、『ハガネの女』原作者がドラマ側に異例の苦言 最終更新:2011/06/26 08:00 次の記事 「ブスを笑いたい」「乱暴にせまられたい」、酒井順子が女の欲望を読み解く >