[ジャニーズ・メディアの裏側]

NEWSから独立？　山下智久、思わぬ人物との「フライデー」に見る野望

2011/06/06 08:00

　6月3日発売の「フライデー」（講談社）がジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長の正面写真を大々的に掲載。関係者の間で大きな波紋が広がっている。

　掲載されたのは「山下智久『御大・ジャニー喜多川に激励された夜』」と題した記事。5月のGW明けに開催された山下智久のソロ公演後、表参道のオシャレなビルで会食を終えて出てきた際のショットがばっちりと掲載されている。タイトルでは山下がメイン扱いだが、もちろん話題の中心はジャニー喜多川社長。

「もの静かなたたずまいでも身体からみなぎるオーラはさすが」
「終了後にさりげなく食事に誘うなど気配りするあたり、彼が大物プロデューサーたるゆえん」
「年齢を感じさせないほどの溌剌さ」

　など、不自然とも思えるほどの褒め言葉がこれでもか、と並べられているのだが……。

「週刊女性、週刊文春、そしてサイゾー（笑）と、反ジャニーズ体勢を取るマスコミがちらほらとジャニー氏の写真を掲載してきたことはありますが、事務所と関連のある出版社の雑誌が彼の近影を掲載したのは珍しいですね。そもそも写真嫌いなうえに、『事務所の社長はあくまでも裏方』という主義を貫き、自らが表に出ることを極力嫌うジャニー社長だけに、いくら記事で持ち上げられているとはいっても、隠し撮りの写真を掲載されてはいい気はしないでしょう」（ジャニーズに詳しい記者）

　そのためか、今回の記事を受けて、講談社内の他の編集部からは「ジャニーズを怒らせたら記事がNGになるからやめて！」などと切実な悲鳴が上がっているという。しかしこのスクープ写真にはもうひとつ重大な問題が含まれているのだ。

「山下、ジャニー氏と会食し、共に3ショットに収まっているのは、ワーナーミュージック・アジア・パシフィックのラッキー・ラザフォード氏。昨年10月、逝去した代表取締役社長兼CEOの吉田敬氏に代わり、代表取締役会長兼CEOに就任した人物です。赤西仁とのグローバル契約にも彼が尽力したと言われ、12月の会見にも同席していました」（同）

　もともと、自身もアーティストだったためか音楽に強い理解を示し、ミュージシャンの育成にも熱心に取り組んでいるというラッキー氏。この日彼は山下のコンサートを訪れ、観客の反応などを熱心に見つめていたという。

「そもそも、今回のソロコンサートが発表になる以前から、山下がNEWSからの独立を意識している、というウワサは飛び交っていました。ただ当時は赤西のアメリカツアーが惨敗に終わるなどうまくいっていなかった時期でもあり、とりあえずNEWSに所属したままソロ活動を行うということで収まったようです。ただ、赤西がハリウッドデビューが決まったあたりからかなり対抗意識を燃やしているようで、またむくむくと独立したいという気持ちが再燃しているのでは」（音楽関係者）

　ちなみに、赤西がKAT-TUNからの脱退を発表する約半年前、日生劇場で行われたソロコンサートにはジャニー氏が連日訪れ、「今のままなら事務所を辞めたい」と漏らす赤西を慰め、励ましていたと言われる。

「実は今回、山下のソロコンの東京公演にも、ジャニー社長が4日連続で足を運んでいたと言います。ここ最近の山下は女性スキャンダルや震災後に遊びまくっていたことでイメージもダウンする一方。テレビへの露出も減ったし、なんとなく当時の赤西と同じ匂いを感じるんですよね……」（ジャニーズに詳しい記者）

　グループでの活動を続けると宣言しつつも、「僕はプロのダンサーと細かく踊りを作りたい気持ちが強い。でもNEWSだと全員で集まる時間が限られて振り付けの難易度を上げたくても難しい」などとさりげなくグループへの不満を漏らし、「まるでNEWSを足手まといに感じてるみたい」などとファンからブーイングも受けていた山下。昨年の秋以降、NEWSとしての活動もストップしたままだ。さらに、

「今年は関ジャニ∞の活動が増えており、念願の『24時間テレビ』を終えたら全国ライブツアーがスタートする、というウワサも。そうなると錦戸がメンバーである以上、NEWSの活動も制限されます。関ジャニ∞とNEWSの活動量が反比例するのは仕方のないことですが、NEWSファンには気の毒ですよね。しかも来年は関ジャニ∞のデビュー8周年にあたり、メンバーも以前から『グループ名のエイトになぞらえて、盛大にお祝いしたい』と話している。ますます関ジャニ∞に比重が傾きそうですね」（同前）

　グループとしての仕事がなくなれば、メンバーはソロとして活動するしかなくなってしまう。そうなったときに山下がどのような行動を選択するのか、ファンとしては今から気が気ではないが、事態はどのように進展するのだろうか。