今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

薄暗い部屋、真っ黒な革のソファー……「大相撲」番組の思わぬ失態

2010/07/09 19:30
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相撲好きの三宅クンもショックだよ

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎言葉より真実を映し出すのは……
 揺れる名古屋場所開催問題を前に、急遽放送された『NHKスペシャル・大相撲は変われるのか』。識者を集めて意見を聞くってとこはありきたりだったが、暴力団関係者に対するインタビューの「いかにして力士を賭博の世界に引き込むか」「骨抜きにするか」「やめられないよう追いこむか」といった賭博の現場のリアルな話は生々しくスゴ味があった。で問題はそのあと生中継で結ばれた武蔵川親方。濃紫の緞帳みたいなカーテンが引かれた薄暗い部屋の、真っ黒な革のソファに座って登場。まるで今聞いた賭博場の現場そのものみたいな場所から生中継というこの愚鈍。見た瞬間誰もが「やっぱ相撲協会ってダメだ」を確信したと思う。この後NHKが「生中継なし」の判断を下した背景に、この「賭博場風インテリア」がもたらした影響はゼロとはいえまい。

◎青春からの卒業
 ハウス食品の「ディズニーランドで魔法使い体験をしよう」というキャンペーン告知CMで「みんなを元気にする魔法!」と言って微笑む石川遼。その顔からはきれいさっぱり例のニキビが消えていた。すごい魔法だ。こりゃ元気出るわ。応募してみよっかな。

◎TBSがまたも
 ワールドカップもいよいよ終盤。これから決勝に向け、まだまだ名場面が出て来るだろう。しかし私の中のベストシーンは、アルゼンチン・ドイツ戦中継の際の「人種差別の撤廃をなくそう」という世紀の誤訳アナウンスが読み上げられた瞬間。何があろうと、もう決めた。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:45