[女性誌速攻レビュー]STORY4月号

理由は不明のまま……清原亜希が「STORY」の表紙モデルを卒業!

2010/03/01 22:00
story1004.jpg
「STORY」4月号/光文社

 発売日前に、今月号の「STORY」の中吊りを見て、ビックリ! 看板モデルの清原亜希が今月号をもって、表紙モデルを卒業とのこと。先月号まではなんのお知らせもなかったのに、この急展開。ただごとじゃありません。「どうして?」と、はやる気持ちを抑えつつ、中身を見ていきましょう。

<トピックス>
◎STORY表紙は卒業! 清原亜希さん「サヨナラまたね!」
◎大特集「このごろ私、プチプラですが何か?」
◎「部屋カラーリング」でわが家が見違えた!

■アッキー卒業! 今後は小料理屋女将に転向!?

 雑誌の顔として、2年間STORYを牽引してきたアッキーこと清原亜希。今月をもって表紙モデル及び誌面から卒業です。40代女性のリアリティーとファンタジーが絶妙に交わったアッキーは、「STORY」を語る上で外せないモデルさんでした。さすがに最終号ということで、本人も初めて打ち合わせから参加。衣装やイメージに至るまで入念に作り上げた”アッキーワールド”が全開です。

 「夢」「母心」「恋心」とそれぞれにメッセージを発するアッキー。なぜ卒業するのかという一番知りたいことを語らず、将来について「『小料理屋 亜希』を開店して、料理でもてなしながらお客さんの悩みを聞きたい」とびっくりな野望を打ち明けます。アッキー実はなかなかの苦労人で、駆け出しのモデルの頃は蕎麦屋や居酒屋でアルバイトをしながら料理の腕を磨いたとのこと。お金を払って料理教室ではなく、生活苦から必然的に学ぶ。さすが、番長の妻。

 そして、やはり気になるのがその番長こと、元プロ野球選手・清原和博との夫婦生活です。今回も「恋心」というテーマで語っています。「お正月休みには恋愛小説を読み、内面の活性化に試みました。その結果は驚くほどドキドキときめき、恥ずかしくなるほど自分が上がりました(笑)」。ここでもやはり夫は不在の模様。奇しくも先月号で「偶然見かけた山Pと錦戸クンに胸キュン(はあと)」を暴露したばかり。番長の艶めかしいウワサを耳にしていると、生活臭やイメージのために夫のことを不自然に隠すというわけではなく、本当に不在なんだということが分かり、アッキー卒業のウラにまたしても何かあるように思えてなりません。

■盲目的な編集方針こそ「STORY」


 続いては恒例の逆ギレ企画「このごろ私、プチプラですが何か?」。大切なのは「ほんとはプチプラなのに『その服素敵ね、高いんでしょ?』って誉められたときの高揚感」とのこと。「どう見てもエルメス」と「実はプチプラ」を組み合わせてみたり、「クラスのある人ほどプチプラ服に惹かれている」とZARAを着た蓮舫が出てみたり。しかし、気にするほどに「STORY」とプチプラの喰い合わせは悪くはないような……。というか「敢えてのプチプラ」を強調すればするほど全体にエクスキューズ感が漂うような……。STORY世代にも押し寄せるデフレ不況。「I LOVE mama」(インフォレスト)のように”100均マジ神”と言うことは出来ない、バブル世代としての苦悩が垣間見られました。

 あの手この手で私たちの心をくすぐりまくってくれる「STORY」。「モデル里織さんの”ハットしてグー♪”な手抜きアレンジ」など、「ハッとしてグー」を分かる世代だけにピンポイントに当ててくる精神が大好きです。今月号の林真理子先生のエッセイ『出好き、ネコ好き、』で先生はこんな風におっしゃってました。「若づくりと若々しい、というのは違う。若づくりはよく”イタい”という言葉が使われるが、実に的確な表現だ」。この文言が「STORY」に掲載されている時点で整合性はないですが、そこはバブル世代の長所「勢い」で、そのもやもやする気持ちを吹き飛ばしています。来月号からは、富岡佳子さんが表紙モデルを務めるそう。チコさん、亜希さんに次ぐ、スターモデルになれるのでしょうか。来月も期待していますよ~。

『キヨのほろりええ話』

これ完全にバカにしてますよね?

amazon_associate_logo.jpg


【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
「女ののど自慢」的な半生も武器! 「STORY」が掲げる自己肯定ワールド
西山茉希の卒業と入れ替わりで登場! あの事務所の大型新人モデル
「婦人公論」で露呈! 三田佳子の次男はまだ小遣いをもらっていた!

最終更新:2010/03/01 22:18