お手本はアイドル誌「JUNON」？　今号のan・anは「年下の男」特集

　今週の「an・an」は「年下の男」特集。「年下」という言葉に漂う、甘酸っぱさやロマンがもてはやされたのは数年前かと記憶していますが、あえてここで持ち出してくるとは、「an・an」の思惑が気になります。それでは、トピックスから参りましょう。

＜トピックス＞
◎今、もっともトキメク15人
◎ジャニーズJr.大研究。
◎年下男をくすぐるフレグランスBest26

■思惑はズバリ、広告……？

　3人の年下ボーイによだれを垂らしながら、めくった途端に目に入ったのは映画『理想の彼氏』の広告。この作品はキャサリン・セダ・ジョーンズ主演で、40歳のバツイチ女が24歳のフリーターの男の子と恋に落ちる、という内容。あれれ、もしや広告狙いの企画？　イケメンブームでかわいらしい男を紹介したい、という編集の企画と広告がうまくかみあっただけですよね？　

■ジャニーさんへのゴマすり企画？　一般人には「？」なJr.メンバー

　今号はジャニーズ押しだということは表紙からもわかりますが、それにしても目立ちすぎるジャニーズ贔屓。登場するのは、山田涼介、中山優馬、森本慎太郎、玉森裕太、千賀健永、中島健人、菊池風磨の8人。巻頭の「今、もっともトキメク15人」に出ている山田と中山以外にも、わざわざ小特集「ジャニーズJr.大研究」（6P）も作っちゃって、かなりの気合いの入りよう。
　
　しかし改めて、同性代のジャニーズと非ジャニーズのタレントを見比べてみると、ジャニーズクオリティーの高さにビックリ！　非ジャニーズの15、6歳のタレントがまだ顔ができていないのに比べ、15歳の中山優馬の顔はすでに完成されています。おのずと、ジャニー喜多川社長の目は伊達じゃない、ということを証明した企画。非ジャニーズもカッコいいのですが、言葉を尽くせないジャニーズの”色気”は、ぜひ誌面で確認を！

■女性用エロ素材「LOVE PARTS　なぜ彼らのディテールはこれほどまでに美しいのか」

　岡田将生くん、溝端順平くん、木村了くん、中村葵くんら美しいメンズの唇、指、二の腕、背中をギリギリまで寄って撮影した写真。そこに添えられた「危うさをたたえる、少年のように薄い胸板に浮かぶ鎖骨。」「はだけたシャツからのぞく鎖骨は意外なほど華奢で、見る者をドキッとさせる。」などといった、やけに官能的な一文が、写真の見せ方と相まって非常にイヤらしい感じとなっております。秋の夜更けにあらぬことを妄想する素材としてはベストな出来です。

　でもどうみても腐女子にすり寄った、写真の数々。メガネはあっても、体毛は一切ナシの徹底ぶり。今や”金のなる木”と言われる腐女子に、「an・an」も焦点を当てたようです。

■年下男と付き合うといいこといっぱい!?　

　実際に年下くんと交際したことのある女性が7名登場する「年下と付き合う7人の彼自慢！」。「こんなにも自分がラクでいられる人っていられるんだ～って衝撃」「目をキラキラ輝かせて感動する彼を見るのが楽しくて」と、いいことばっかり言ってますが、もっとリアルな意見を！　ということで、「本当にあった年下の怖い話」、サイゾーウーマンがみつけました。

「彼に社会的な自信がつくころそのとき私は何歳だろうか？　その年齢で別れようといわれ、そしてその後自分が出会いがなく、人の幸せねたんだりするような人間になったら嫌だなぁって思ったりもしました」
「11年下の男とつきあって5年。結婚はできない。考えないようにしよう。」

　怖いですね～。さらにディープな世界はドラマ『年下の男』掲示板My Sweet Boyをのぞいてみてください。「an・an」も、ほんの1ページだけでいいので、年下のリスクを記して頂きたかったです。

　その他にも、アイドル雑誌「JUNON」（主婦の友社）や「POTATO」（学研）でよく見る企画、好きなおにぎりの具から100万円あったら何に使う？　というベタな一問一答ものもあり、アイドル雑誌としては写真も企画も合格点。ただ、年下との恋愛教本で見ると、ファンタジーが強すぎる気も。連載に官能小説があったり「彼氏がいるのに不倫がやめられない」なんて読者のお悩みコーナーがあるくらいなんだから、そこはもっと攻めてもよかったのでは？　次号では、更なる攻めを期待しております！

『年下の男 (単行本)』

牧子先生、さすがッス

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