『天久鷹央の推理カルテ』視聴率&橋本環奈の評判は? 『おむすび』から主演続き心配も
【サイゾーオンラインより】
5月6日に第3話が放送される『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系、火曜午後9時)。ネット上では、主演の橋本環奈に対して「当たり役」との賛辞が相次いでいる。
目次
・『天久鷹央の推理カルテ』演出は『離婚しない男』の木村ひさし氏
・『天久鷹央の推理カルテ』初回視聴率は世帯6.3%、個人3.4%
・『天久鷹央の推理カルテ』アニメファンから厳しい目も
『天久鷹央の推理カルテ』演出は『離婚しない男』の木村ひさし氏
現役医師・知念実希人氏の大人気小説『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ(実業之日本社文庫刊)を原作とする『天久鷹央の推理カルテ』は、『イチケイのカラス』や『ブルーモーメント』(共にフジテレビ系)の浜田秀哉が脚本、『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』や『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)の木村ひさし氏が演出を手掛ける連続ドラマ。
テレ朝のプロモーションでは、橋本にとって「朝ドラ後初作品」であり、さらに「医師役に初挑戦」であることをアピールしており、公式サイトには「この春、《誰も見たことのない橋本環奈》が開花する」というキャッチコピーが躍っている。
初回拡大スペシャルでは、トラック運転手の香川昌平(塚地武雅)がドーナツを食べた直後に意識を失ったことによる交通事故が発生。天久鷹央(橋本)が副院長を務める天医会総合病院に救急搬送されるも、いくら検査しても体に異常は見当たらないどころか、事故車内で回収したドーナツからも毒物は検出されず……。この難攻不落の病状に、鷹央と元外科医の内科医・小鳥遊優(三浦翔平)が挑む様子が描かれた。
『天久鷹央の推理カルテ』初回視聴率は世帯6.3%、個人3.4%
なお、第1話の平均視聴率は世帯6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.4%。前クールに同枠で放送された『家政夫のミタゾノ』第7シーズンは初回が世帯8.7%、個人4.9%であり、『天久鷹央の推理カルテ』はこれを下回る発進となった。また、第2話は世帯6.2%、個人3.7%だった。
ネット上では「原作知らないけど、初回はなかなか面白かった」「橋本環奈がかわいすぎるし、作風にハマってる」などと好意的な声が目立つ。ドラマライターの北村有氏は印象を次のように話す。
「第1話を観つつ最初から最後まで思っていたことは、橋本環奈さんのビジュアルがより鮮明に際立っているな、ということでした。画質や照明の塩梅もあるかもしれませんが、朝ドラ終わりでもまだまだ忙しいはずの橋本さんが、さらに磨きをかけていることに驚きながら観ていました。ある意味、橋本さん演じる天久鷹央のキャラクター性でどんどん進んでいくようなタイプの作品だと思うので、主人公の天才性と、周囲との人間関係や病院内での政治がどのような関係性をもって描かれるかが楽しみです。
医療モノやミステリーにありがちなパターンですが、謎の発出から解決までの道筋がテンプレ化してしまうと途端に視聴離脱組が増えるので、第2~3話あたりで早々に鷹央が壁にぶつかったり、挫折するといった劇薬的な展開を入れたほうが、初回の好発進を保てると思います」
『天久鷹央の推理カルテ』アニメファンから厳しい目も
今のところ評判は上々な様子の『天久鷹央の推理カルテ』だが、原作の小説シリーズのほかに、コミック化やアニメ化もされているため、どうしても厳しい目で見られてしまう側面もある。特にテレビアニメ版は今年1月~4月にTOKYO MXなどで放送されたばかりとあって、思い入れの強いアニメファンも多いようだ。
前出の北村氏が「原作小説もアニメも観ていない個人的な印象になってしまいますが」と前置きした上で、実写ドラマ化の印象を語る。
「あくまで一つのドラマとして観た際のキャスティングに違和感は覚えませんでした。自閉スペクトラム症、サヴァン症候群である天才的な診断医という主人公・天久鷹央のイメージに、かつて『千年に一度の美少女』とキャッチコピーがついた橋本環奈さんはハマっていると感じます。これも勝手な印象で恐縮ですが、作品に漂う雰囲気そのものがどこか西尾維新が手掛ける小説っぽいな、とも思いました。人並み外れた能力や類いまれなルックスを有するキャラクターを実写で演じるのに、橋本環奈さんは適任ではないでしょうか。
キャスティングでいうと、主人公の鷹央に何かと振り回されがちな小鳥遊を演じているのが三浦さんという点も違和感なしです。バイプレイヤーとしての底力も申し分ない三浦さんなら、小鳥遊の人柄を出過ぎない程度に表現しつつ、あまりにもキャラ化されている鷹央とのバランスを巧みに調整してくれるのではないでしょうか」
主演を務めたNHK連続テレビ小説『おむすび』放送中は、脚本がネット上で物議を醸したほか、「週刊文春」(文藝春秋)に事務所マネジャーへのパワハラ疑惑が報じられるなど、苦しい状況に置かれた橋本。
ドラマ主演が続き「働きすぎ」と体調を心配する声もあるが、すぐに『天久鷹央の推理カルテ』の放送が始まり『おむすび』の印象を引きずらなかったのは、結果的に良かったのかもしれない。
(文・取材=サイゾーウーマン編集部)