大江麻理子、政界入りより現実味のある“前任者”小谷真生子と同じ「財界のマドンナ」路線

2025/03/06 19:00
サイゾーオンライン編集部

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大江麻理子(写真:サイゾー)

 テレビ東京の看板アナウンサーである大江麻理子が6月末をもって退社することが明らかになった。「ゆっくりしたい」と本人は語っているが、業界内外からは彼女の進路が注目を浴びている。

 大江アナは2001年にテレビ東京へ入社し、『出没!アド街ック天国』『モヤモヤさまぁ~ず2』などの情報・バラエティー番組で活躍した。その後、2013年にはニューヨーク支局へ赴任し、翌年に帰国して経済ニュース番組『WBS(ワールドビジネスサテライト)』のメインキャスターに就任。知的で落ち着いた語り口で経済・政治ニュースを伝え、同番組の顔として10年以上にわたり視聴者に親しまれてきた。

 プライベートでは2014年にマネックス証券の創業者・松本大氏と結婚。夫は金融界でグローバルに活躍し、特にニューヨークを「第二の故郷」と称するほど長く過ごしてきた。大江アナも2013年のニューヨーク赴任時には、松本氏に生活の相談をしたことで仲を深めたという。

「大江アナは、当初3年間のニューヨーク勤務を予定していましたが、WBSのメインキャスター就任が決まり、わずか1年足らずで帰国することになりました。今回の退社理由の一つに、夫婦でニューヨーク生活を満喫したいという思いがあるのだと思います。昨年12月、マネックスグループ傘下のコインチェックが米ナスダック市場に上場。松本氏がニューヨークでの活動を本格化させる中、大江アナもそれに同行する可能性が高いと見られています」(週刊誌記者)

 一方で、大江アナの退社を受け、政界進出の憶測も飛び交っている。

「彼女はテレ東の選挙特番で司会を務めるなど、政治・経済に精通しています。昨年の『集まれ!総選挙ライブ』では、池上彰氏が不在の中、一人で番組を進行し、その手腕が評価されました。そうした経験から、政治の世界に興味を持ち始めても不思議ではありません」(政治評論家)

 実際、元アナウンサーやキャスターが政治家へ転身した例は少なくない。元テレビ朝日の丸川珠代議員や、東京都知事の小池百合子もアナウンサー、あるいはキャスター出身だ。特に小池都知事は、『WBS』の初代キャスターを務めた経歴を持ち、大江アナの大先輩にあたる。

「大江アナが過去に語っていた『来た波には乗ってみる』という信条を考えれば、政界から打診があれば応じる可能性はあるでしょう。ただし、本人はこれまで政治志向を強く打ち出したことはなく、現時点では可能性は五分五分といったところでしょうか」(テレビ関係者)

 こうした中、アナウンサー事情に詳しい丸山大次郎氏は次のように語る。

「大江麻理子アナはニュース番組の『田勢康弘の週刊ニュース新書』、経済報道番組の『モーニングサテライト』『WBS』などを担当して、政治や経済に関する造詣を深め知識を積み重ねてきました。ある著名なエコノミストがラジオ番組で『大江さんはいい質問をする』と語っていたことがありましたが、インタビューやコメントなどの対話力や発信力もトップクラスの実力を持っています。また、日本の政治家や財界人だけではなく、ビル・ゲイツの単独インタビューに成功するなど、各界の大物たちとのコネクションも豊富。仮に政治家に転身することがあれば、お飾りの議員ではなく切り口の鋭い論客として活躍してくれる期待感はあります」

 もう一つの可能性として浮上しているのが、財界での活躍だ。『WBS』の前任者である小谷真生子はメインキャスターを16年間務めた後、オープンハウスグループやポラリス・キャピタル・グループ、HITOWAホールディングスなど複数の企業で社外取締役に就任し、現在も財界で影響力を持つ存在だ。

「小谷アナは“財界のマドンナ”と称され、経済人脈を広げながらキャリアを築いてきました。大江アナも『WBS』で経済界のトップに取材を重ねており、財界に通じるコネクションは十分あります。同じ道を歩む可能性は大いにあるでしょう」(前出・テレビ関係者)

 近年、企業の社外取締役として女性の起用が進んでおり、知名度と知性を兼ね備えた大江アナには、オファーが舞い込む可能性が高い。金融業界に深い知識を持つ夫・松本氏の影響も考えれば、大江アナが財界での活動を本格化させるシナリオも十分にあり得る。

「大江アナは、自分の後継者を意識して後輩を指導していました。『WBS』では相内優香や田中瞳、竹﨑由佳といったアナウンサーが後を引き継ぎ、徐々に番組を支える存在になりつつあります。特に田中アナは出演前に不安が多かったようですが、大江アナは『私も最初は同じだった』『何かあっても私がどうにかするから』と励ましていたそうです」(前出・週刊誌記者)

 前出の丸山氏はこう続ける。

「元TBSの竹内香苗や元フジの菊間千乃、内田恭子、中野美奈子など、局を代表する人気アナとして活躍してきたアナウンサーも企業の社外取締役として活躍しています。そのほかに経済や金融の知識やキャリアを買われた女性アナウンサーも多く、元フジの宇田麻衣子はフィデリティ投信のアナリストを経てサイバー・バズ、LINEヤフー、ニューラルポケットの社外取締役に。セント・フォース所属で経済番組のキャスターを務める江連裕子もエスネットワークスの社外取締役として活動しています。知名度も実績も申し分ない大江アナであれば、各企業からのオファーが殺到する可能性は十分にありえます」

 退社後は、ニューヨークでの生活を満喫しつつも、新たなフィールドを模索していくことになりそうな大江アナ。政界進出、フリーアナ活動、財界入り――。どの道を選ぶにせよ、次なるステージが注目されることは間違いない。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/03/06 19:00