『名探偵コナン』安室透役声優・草尾毅は「演技がうまいほうではない」――古谷徹の後任就任の背景とは
【サイゾーオンラインより】
昨年5月、「週刊文春」(文藝春秋)にて37歳年下女性との不倫を報じられ、出演アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)、『ONE PIECE』(フジテレビ系)を降板した声優・古谷徹。1月からは、後任の草尾毅が『名探偵コナン』で安室透役を演じており、ネット上のアニメファン、声優ファンからは好意的な声が上がっている。
目次
・『名探偵コナン』安室透役の草尾毅は「違和感なし」
・“ハマる役はハマる”安室透役・草尾毅の業界評
『名探偵コナン』安室透役の後任・草尾毅に「違和感なし」の声
青山剛昌氏による同名マンガ(小学館)を原作に、1996年1月から放送を開始した『名探偵コナン』。「黒ずくめの組織」により毒薬を飲まされ幼児化させられた高校生探偵・工藤新一が、江戸川コナンとして組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく物語で、安室は、毛利小五郎に弟子入りし、探偵事務所の下にある喫茶店で働きながら依頼をこなす私立探偵として初登場。しかし、その正体は、黒ずくめの組織の一員「バーボン」となって潜入捜査を行う公安警察・降谷零といった“3つの顔”を持つキャラクターだ。
メインで登場した16年公開の劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』によって女性ファンを増やし、今やシリーズ随一の人気を誇っている。
「それだけに、昨年5月、古谷に不倫報道が飛び出した際には、衝撃を受ける声とともに、『安室さんの声が好きで古谷さんのファンになったからショック』『安室さん登場のアニメ、映画は当分見られないかも』といった悲鳴が続出しました。翌6月には、古谷が所属する青二プロダクションが、『名探偵コナン』の安室役と『ONE PIECE』サボ役を降板すると発表。古谷本人と協議を重ねた結果、『結論として直接的に著しく作品及びキャラクターのイメージを傷つけてしまった』(原文ママ、以下同)として、『降板のお願いを申し入れるとともに、受けていただく運びとなりました』と報告しています」(芸能ライター)
なお、サボ役は同年8月放送回より、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(01年)のハク役や、人気アニメ『おそ松さん』シリーズ(テレビ東京系)の松野トド松役で知られる入野自由が担当することに。
そして今年1月18日放送の「怪盗キッドと王冠マジック(前編)」のエンドクレジットで、『ドラゴンボール』シリーズ(フジテレビ系)トランクス役、『SLAM DUNK』(テレビ朝日系、1993年10月~96年3月)桜木花道役でおなじみの草尾が安室を演じていることが判明。ネット上では「甘さのある声が合ってる」「タイプが違うけど違和感はあまりなくてよかった」などと概ね好評のようだ。
“ハマる役はハマる”安室透役・草尾毅の業界評
声優業界に詳しいライターの勅使河原みなみ氏は、草尾起用の背景を以下のように分析する。
「草尾さんも古谷さんと同じ青二プロの所属です。サボ役の入野さんは子役出身で、ジャンクションという芸能事務所所属のため例外ではありますが、基本的に、青二の声優が降板した場合、『それを埋めるのは青二でお願いします』というのは、業界の基本的なルール。事務所が主体となってキャスティング候補を出し、最終的には制作側と協議しながら決定したのだと思います。声が合っているかどうかはもちろん、素行問題なども選定項目の一つとして、『草尾さんは今後大丈夫ですよね?』といった確認が制作側からなされたはずです」
なお、草尾は同世代の男性声優の中では「決して演技がうまいほうではありません」とのこと。
「それなりに実績と名声のある人ですが、演技の幅が狭く“ハマる役はハマる”というタイプ。業界内では『昔売れていた人』という印象が強く、最近は目立つアニメ作品に出演していなかった。そのため、今回いいタイミングで代役がまわってきたともいえます。彼は青二プロダクションの養成所『青二塾』出身の、生粋の青二っ子なので、事務所からは特に大切に扱われてきた。こうした背景も、今回の安室役抜てきに関係しているのではないでしょうか」
『機動戦士ガンダム』シリーズのアムロ役で知られていた古谷が安室役で再ブレークしたように、草尾も再浮上できるだろうか。