アニメ版『SAKAMOTO DAYS』、「ジャンプ作品にしては……」否定的な声が上がるワケとは?
【サイゾーオンラインより】
今や日本人会員数1,000万人を突破し、世帯シェア率で20%を超えるNetflix。同サービスで先週人気だったTV番組をランキング形式で振り返り、上位の番組を掘り下げる。
※記事内の順位は、2025年1月27日~31日のNetflix「TV番組TOP10」の上位10番組を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーオンライン」独自のランキング。
目次
・1位は『SAKAMOTO DAYS』、原作ファンは賛否
・2位は『クジャクのダンス』、“ネット考察班”が早くも……
・Netflix「人気TV番組」週間ランキング
1位は『SAKAMOTO DAYS』、原作ファンは賛否のワケ
1位は、テレビ東京系列ほかで放送中の『SAKAMOTO DAYS』。原作は『鬼滅の刃』『呪術廻戦』をはじめ爆発的ヒットを連発する「週刊少年ジャンプ」(集英社)の同名コミックだ。
『SAKAMOTO DAYS』は、伝説の殺し屋・坂本が葵に恋をしたことで裏社会を引退し、町の小さな商店を営み幸せな家庭を築くも、さまざまな殺し屋から命を狙われる内容。見どころとしては、緩めのギャグとかっこいいアクションのギャップが挙げられる。
『SLAM DUNK』(集英社)の安西先生のように太ってしまった坂本だが、実力は健在。飴玉やボールペンなどを使って銃器に立ち向かうなど、激しいアクションシーンがコミカルに描かれる。椅子やハンガーを使って戦うジャッキー・チェンさながらの“環境利用闘法”も必見だ。
ファンタジー要素を持ちつつもギリギリありえる現実的なアクションは、原作同様に静と動がクッキリしていて、実に爽快。『呪術廻戦』や『チェンソーマン』(同)のような重めなストーリーとはまた違った、ライトでサクサクと進む展開も魅力といえる。
とはいえ、ジャンプの看板漫画というハードルがあるだけに、ネット上のアニメファンから「ジャンプ作品にしてはそれほど……」との声が上がるなど、賛否が飛び交っているのも事実。
しかし、アニメ版の『SAKAMOTO DAYS』は前述の通りアクションとコメディが売りとなっているが、原作の人気が爆発したのはもう少しストーリーが進んでから。コミックは話が進むとシリアス要素が増え、アクションも重厚さが増してくるのだ。そのためアニメ版は現状、少々物足りなさを感じる人もいるようだ。
2位は『クジャクのダンス』、“ネット考察班”が早くも……
2位は、TBS系で放送中の連続ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』。最愛の父・山下春生(リリー・フランキー)を亡くした大学生・山下心麦(広瀬すず)が、春生の遺した手紙から死の真相に迫る本格派ミステリーだ。
近年のミステリードラマは、ネットの“考察班”を巻き込んで盛り上げていく流れが必須。まだストーリーは序盤だが、『クジャクのダンス、誰が見た?』は早くも考察合戦が展開されている。しかも、浅見理都氏による原作漫画は、「Kiss」(講談社)で現在連載中とあって、今後はドラマ独自の展開やラストが用意されている可能性が高いため、後半でさらなる盛り上がりを見せそうだ。
4位は同じく地上波ドラマの地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー『ホットスポット』(日本テレビ系)。バカリズムが脚本を務め、独特なセリフ回しや怒涛の伏線回収が話題を呼んでいる。
そして7位は、佐々木希が主演を務めるTBS系深夜ドラマ『地獄の果てまで連れていく』。花井麗奈(渋谷凪咲)に人生をめちゃくちゃにされた橘紗智子(佐々木)がベビーシッターとして麗奈の家へ入り込み、復讐を誓うドロドロ系ドラマで、包丁を振り回す渋谷の怪演が話題をさらった。
トップ10のうち、アニメが5作、連ドラが4作、そして残りは韓国ドラマ『イカゲーム』という結果になった同ランキング。『SAKAMOTO DAYS』の圧倒的な人気はしばらく続きそうだ。
Netflix「人気TV番組」週間ランキング(集計期間:2025年1月27~31日)
1位『SAKAMOTO DAYS』50pt
2位『クジャクのダンス、誰が見た?』42pt
3位『薬屋のひとりごと』37pt
4位『ホットスポット』34pt
5位『トラウマコード』30pt
6位『相続探偵』23pt
7位『地獄の果てまで連れていく』13pt
8位『イカゲーム』11pt
9位『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』8pt
10位『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』7pt