【連載】“買い物狂い” の散財日記第395回

メルカリの事務局対応は？　“プラモデルすり替え炎上”後、購入商品の破損で補償を求めた結果……

2025/01/05 19:00

千葉N子（ライター）

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

メルカリで購入した陶器の置物が破損して到着！　

　前回もお伝えした通り、最近“置物”にハマっている私。置物はいいよ～。だって、家の中が可愛くなってテンション上がるし、ゆうて数千円くらいだもの。博打に失敗したところで、「やっちゃったあ☆てへ」「よし、メルカリいきだ！」って切り替えられるもの。

　その点、ジュエリーはさ、博打も博打、大博打でしょう？　ここ数年、夜な夜なメルカリパトロールをしては、「これは掘り出し物だあああああああ！」と大興奮し、30万円だ40万円だのジュエリーを購入していたけど、いざ手元に届けば「あんまりときめかない……」なんてザラでさ……。

　40万円で買ったものを25万円で売ったときには、白目をむきながら、自分のバカさ加減を呪ったわよ。でもでも、布団に入ってからのメルカリパトロールが楽しくて楽しくてしょうがないの！　それはやめたくないのよ!!

　そこで辿り着いたのが、「置物ウォッチング」だったってワケ。しかし、メルカリで置物を購入するときは、注意も必要だと最近知りました。私が好きなのは陶器の置物なのですが、形によっては配送中に割れる可能性があるんです（当たり前か）。

　小さい商品だと、「ネコポス」や「ゆうパケット」で送られてくることが多いので、ポストに投函した瞬間に「ポキン！」と壊れることもあるみたい。

　実際、置物を6つくらい買ったのですが、1個、モチーフの耳が欠けた状態で届きました。「ぐえっ」と思ったのですが、緩衝材で梱包されているし、箱にも入っているから、出品者さんのミスではないよなあ……と思い、とりあえず、「事務局に連絡します」と一報を入れました。

メルカリ事務局に連絡も、出品者が不憫になったワケ

　「ぐえっ」と思ったのは、以前、どこかで「破損した商品が届いたけど、ヤマト運輸が配送中のミスじゃないと言ったので、泣き寝入りになりました」みたいなエピソードを見聞きしたことがあったから。

　今回、取引のキャンセルが認められたら、私には購入したぶんの金額が返ってくるけど、出品者さんにはお金も入らず、破損した置物が戻ってくることになるだろうから、不憫だなあ……と思ったんです。

　しかし、この出来事の数日前、メルカリがネット上で大炎上する事件が起きていたので、今ならちゃんと対応してくれるかな……？　と思い直しました。事件について知らない方のために、ざっくりまとめるとこんな感じ。

【プラモデルすり替え炎上事件】

　とあるユーザーが新品プラモデルを購入者に発送後、パーツ破損のため返品したいとの申し出があったためそれに応じるも、届いた商品は中身が抜き取られていて、ゴミが入っていたそう。

　しかし、事務局は購入者を擁護し、出品者からの相談には応じず取引をキャンセル。商品を盗んだ購入者にお金が返金された一方で、出品者は商品のすり替え被害に遭ったままとなり、一連の流れをそのユーザーがSNSで報告したところ、事務局の対応に批判が集中し大炎上。事態を把握したのか、メルカリ側は態度を一変し、出品者への補償を打ち出したとか。

“プラモデルすり替え炎上事件”を経たメルカリ事務局の対応に驚き

　この騒動をきっかけに、ネット上では類似被害を訴える人が続出。

　メルカリでは「返品時に別物を送りつける」詐欺が横行していた中、これまでずっとスルーしていた事務局側は、NHKの取材に応じ、「当事者間で解決が難しいトラブルに対し、お客さまサポートもより関与して早期解決を目指すとともに、不正利用者への対策を強化し、正しくご利用いただいているお客さまが不利益を被ることがないように取り組んでいきたいと考えています」などとコメントしたといいます。

　この話を受け、私も恐る恐る事務局に「配送上のトラブル」として、破損した置物の写真を送ると……ものの数時間で補償がおりることになり驚き！　私には購入金額が返金され置物も残り（返品不要でした）、出品者さんには売上金が入るという平和的解決に至りました。やったあ～～～!!!

　炎上事件の際、SNSには「もうメルカリは使わない」という意見もたくさん上がっていたけれど、やっぱり、不用品を売買できるサービスってありがたいんだよねえ……。

　これからは、事務局対応でもめたら、SNSで発信して晒す人が増えていくと思うし、悪意のあるユーザーが撲滅するといいなあ。