ジュニア主演舞台初日に客席ガラ空き? 「転売多すぎ」本人確認にファンからさまざまな意見
関西ジュニア内ユニット・Lil かんさいの大西風雅が初主演を務める音楽劇『姉さんは、暖炉の上の、壺の中-My Sister Lives on the Mantelpiece』(以下『マイシス』)が、11月21日に東京・CBGKシブゲキ!!で開幕した。公演初日は空席が目立ったようで、出演者の一人もSNSで「席スカスカで悲しかったね」(原文ママ、以下同)と落胆。ファンからはさまざまな意見が寄せられている。
目次
・Lil かんさい・大西風雅、初主演舞台のチケットは激戦!
・初日に空席ガラ空き……共演者は「転売の人多すぎ」
・“本人確認”実施でファンからさまざまな意見
Lil かんさい・大西風雅、初主演舞台のチケットは激戦!
アナベル・ピッチャーの児童文学『さよなら、スパイダーマン』を原作に、テロによる家族の死を10歳の少年の視点から描いた物語となっている『姉さんは、暖炉の上の、壺の中-My Sister Lives on the Mantelpiece』。
劇団鹿殺しの菜月チョビが立ち上げたOFFICE SHIKA×海外児童文学シリーズの第1弾にあたり、 大西は姉ローズを失った10歳の少年ジェイミーを演じる。
「大西が所属するSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)主催ではない、いわゆる“外部舞台”での主演抜てきとあって、情報解禁時、ネット上のファンは大歓喜。しかし、チケットはジュニアのファンクラブ組織・ジュニア情報局での優先受付がなく、イープラスでのオフィシャルチケット先行発売(抽選制で9月28~10月8日に販売を実施)と、先着の一般発売分でゲットするしかありませんでした」(男性アイドルに詳しい記者)
一般発売のチケットは10月27日午後12時に販売開始となるも、「OFFICE SHIKA PRODUCE」名義のX(旧Twitter)アカウントはその14分後に「一般発売 前売分が、全ステージ完売いたしました。沢山のお申込み、誠にありがとうございました!」とポスト。
公演数が15公演と限られていたことや、劇場となるCBGKシブゲキ!!は「客席数 242席・車椅子スペース 2席」(公式サイトより)と、キャパシティが小さいことからチケットは激戦だったようだ。
Lil かんさい・大西風雅の初主演舞台、初日公演で客席ガラ空き……共演者は「転売の人多すぎ」
ところが、11月21日に初日の幕が開くと、SNSには大西ファンから「開演2分前で、客席は半分埋まってるか、埋まってないかのレベル」「自分の私の周り、誰もいない」「空席がやばくて心苦しい。風雅にあんな景色を見せたくなかった」といったレポートが上がった。
劇団鹿殺しの劇団員・前川ゆうは、インスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開)で「※転売の人多すぎて席スカスカで悲しかったね。本人確認するみたいです」と嘆き、キャストの一人であるロザリーナもストーリーズでこの投稿を引用しつつ、「だから、良かったら当日券狙いにきてね」とコメントした。
前川が触れた通り、そもそも今回の舞台は入場時に身分証明書などを提示する“本人確認”を行うと事前にアナウンスしており、「OFFICE SHIKA PRODUCE」のXは10月5日に「本公演は転売対策のため、入場の際 本人確認を実施する場合がございます。上記実施時にはチケット購入者ご本人様 同行者様全員揃っての 入場をお願いする場合がございます」と告知。
詳細を記した文書画像内では、本人確認の実施に伴い、「お申し込みの変更やキャンセルをご希望の方は以下の手順でキャンセル・変更が可能です」として、イープラスでの操作方法まで丁寧に解説していた。
「さらに、劇団サイドは上演日が迫った11月6日の投稿でも『チケットは正規販売ルート(興行主催者、イープラス)でご購入いただきますようお願いいたします』と呼びかけ、転売チケットでの入場は『お断りさせていただく場合もございます』と注意喚起。ただ、ファンの中には実際に本人確認を行うとは思っておらず、高をくくっていた人もいたのかもしれません。その結果、本人確認をクリアできなかった人たちが続出し、客席がガラ空きとなってしまったのでしょう」(同)
Lil かんさい・大西風雅の初主演舞台、“本人確認”実施でファンからさまざまな意見
これを受けて、ネット上の一部ファンからは「本人確認の結果、空席だらけって演者側も見る側も誰も得しないだろ」「本人確認しますってチケットとる段階からもっと言ってあればこんなことにならなかったのでは」といった主催者側に対する否定的なコメントが上がった。
しかし一方で、「『本人確認します』と注意事項に書かれていたのに、平気で転売チケットを買って入れなかったファンは自業自得」「事前に本人確認のお知らせが出ていたんだから、今回の空席は完全にファンのせい」「運営側に落ち度はないのでは?」と、主催者側の姿勢を支持する声は多い。
また、「主演だし外部の作品だから、風雅が共演者の方々に頭を下げたり、肩身が狭い思いをしているかもと考えると、悲しくなる。風雅がかわいそう」「とにかく、主演の風雅が気の毒」などと、大西の精神面を心配する声が相次いでいる。
なお、公演2日目の22日午後5時台、劇団側のXアカウントは「昨日劇場で起きた問題を解消し、安全にランニングを行うために本日より本人確認の方式を変更いたします」と発表。アップされている文書画像によると、「会場の前に大量の待機列が生まれてしまい、隣のライブハウススペースにも溢れてしまう危険性が生まれました」「開演時間が3分遅れてしまいました」とのことで、待ち時間の解消、混雑を緩和するにあたり、同日の夜公演以降から本人確認は「ランダム抽出」にすると報告していた。
初日から不穏な空気に包まれた『マイシス』だが、各公演4〜6日前から、イープラスにて見切れ席・機材解放席などの「当日券引換券」(抽選方式)を販売しているほか、公演の有料配信も決定しており、12月20~22日の3日間限定で視聴できるそうだ。
これ以上、大西の顔に泥を塗ることがないよう、なるべく多くの人が“正規ルート”で作品を鑑賞してほしいところだ。