ハリス氏支持するセレブへの「皮肉動画」が大バズリ! 民主党に嫌悪感を示す人続出
日本時間11月6日に、アメリカ大統領選挙の投票が締め切られるが、投票日までにビヨンセ、ジェニファー・ロペス、カーディ・B、ハリソン・フォード、マドンナら人気セレブたちが次々と民主党カマラ・ハリス副大統領への支持を表明。このことをイギリスのコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスが予言していたとしてネット上で大きな話題となっている。
目次
・ビヨンセ、ハリソン・フォードら大物セレブが「カマラに投票しよう!」
・ハリス副大統領支持を表明するセレブへの「皮肉動画」が大バズリ!
・セレブの人気票頼み? 民主党に嫌悪感を示す人続出
ビヨンセ、ハリソン・フォードら大物セレブが「カマラに投票しよう!」
日本時間11月6日に締め切られるアメリカ大統領選挙の投票日に向け、大物セレブたちが連日のように民主党カマラ・ハリス副大統領への支持を表明。
10月25日に地元テキサス州ヒューストンで開催された民主党支持者集会に登壇したビヨンセは、「中絶の自由を約束してくれる民主党に投票しよう」と呼びかけた。ビヨンセの歌声を期待していた人たちは、パフォーマンスがないとわかるとハリス副大統領のスピーチ中に会場を去ってしまったが、メディアは「ビヨンセのおかげで民主党が巻き返してきた」と伝えた。
10月31日に開かれた、ヒスパニック系の有権者を強く意識したネバダ州での民主党集会には、ジェニファー・ロペスが登壇。「ディディの件ではダンマリのジェニロペが登場するとは」とネット上は騒然とした。
エミネムも地元ミシガン州デトロイトで開催された集会に、オバマ元大統領と一緒に登壇して話題をさらった。
11月1日には、『アベンジャーズ』シリーズのロバート・ダウニー・ジュニア、スカーレット・ヨハンソンら主演俳優ら7人がまとまってハリス副大統領支持をSNSで表明。2日には、大御所俳優のハリソン・フォードも副大統領を支持すると明かすと共に、トランプ元大統領に対しては「復讐を望んでいる」と批判した。
ほかにもテイラー・スウィフト、ジュリア・ロバーツ、マドンナ、レドナルド・ディカプリオ、ジョン・ボン・ジョヴィ、ケイティ・ペリー、女性ラッパーのカーディ・Bやセクシー・レッド、プロバスケ選手のレブロン・ジェームズらも副大統領支持を表明した。大物セレブたちが一丸となって「カマラに投票しよう!」と呼びかけるという、異様な熱気を帯びた状況になっている。
このことは世界中のメディアが報じており、「ハリウッドセレブはみんな民主党支持者なんだね」「民主党の最後のお願い要員だね」などと違和感をあらわにする人も少なくない。
ハリス副大統領支持を表明するセレブへの「皮肉動画」が大バズリ!
そんな中、過去に司会を務めたゴールデン・グローブ授賞式で、ハリウッドセレブの偽善っぷりを叩きまくったイギリスのコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスが今年6月に投稿した動画が注目を集めている。「ハリス副大統領支持を表明するセレブに対する皮肉動画」だとして、拡散されているのだ。
Xに投稿されたのはモノクロのショート動画で、バスタブに浸かったリッキーが、「みなさん、こんにちは。ウェルネスとビューティー・インフルエンサーのリッキー・Gです。私はセレブなので、科学や政治などについて熟知しています。だから『この人に投票しなさい』という私の言葉を、あなたはただ信じればよいのです」と、穏やかに、まるで催眠術をかけるかのように語りかけるシーンからスタート。
「もし、(私が言う)正しい人に投票しなければ、それはヘイトクライムになりますよ。私は悲しみ、怒り、この国を捨てることになるでしょう。そんなこと、あなたは望んでないでしょう?」とニヤリと笑い、動画は終了する。
リッキーが語りかける皮肉動画には称賛の声が殺到。現代の格差社会のトップに君臨するセレブたちが、庶民の平等と自由のために政治を語り、投票すべき人を教え、もしその人に投票しなければ私は国からいなくなると“脅す”内容だとして、「まさしく、その通り!」とネット上でたちまち拡散された。
リッキーは、これまでも、ハリウッドセレブが絶大な影響力を持ち、庶民をバカにし、見下す傾向にあることをブラックジョークにしてきた。今回の動画もまさしく、「政治のことをよく知っている私たちが言うのだがら、何も考えずにカマラに投票しなさい」という上から目線の心の声を表現したものだ受け止められ、「リッキーは最高。コメディアンは現代における哲学者だ!」といったコメントが11月に入ってから急増。大バズリしてお祭り騒ぎとなっている。
セレブの人気票頼み? 民主党に嫌悪感を示す人続出
その後、この皮肉動画の影響で、民主党はセレブの人気票に頼っているとして嫌悪感を示す人が続出している。
ネット上では、「セレブがなぜ支持表明するのか不思議だった。きっと民主党から金をもらったり、優遇してやるとでも言われてるんだろうね」「国民は政策なんて理解できないし、好きなセレブと同じ人物に投票することで喜びを感じるだろうとバカにしているから、セレブを最後のお願い要員に持ってきているんだろうね」といった辛らつな声も多く上がっている。
もちろん少数派ではあるが、共和党のトランプ元大統領を支持するセレブもいる。しかし、支持を表明したところで世間の注目はセレブの名前よりもトランプ元大統領のほうに注目が向くため、セレブが主役にはならない。
民主党の集会では、ビヨンセの応援スピーチが終わり、ハリス副大統領のスピーチが始まったら会場を後にする人がいるなど、セレブのほうが主役になっている。そのため、民主党は“セレブのために投票する”というミーハーな層を狙うほど必死なのだとの意見も聞かれる。
あまりにも連日にわたって、セレブの支持表明が続くため、「トランプ元大統領の敵は、もはやハリス副大統領ではない。政治なんてよくわかっていないセレブだ」といった指摘もみられる。すでに州によっては開票が始まっているが、どんな結末を迎えるのだろうか。