2024年10月期の秋ドラマ

【秋ドラマ視聴率】清原果耶『マイダイアリー』初回3.4%、歴史的低視聴率の可能性も

2024/10/22 18:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
清原果耶の画像
実力派若手俳優の筆頭といわれる清原果耶(写真:サイゾーウーマン)

 清原果耶が主演を務める連続ドラマ『マイダイアリー』(テレビ朝日系、朝日放送テレビ・東映東京撮影所制作)が10月20日よりスタート。一部ネット上で「『海のはじまり』みたい」と話題になっているようだ。

目次

テレ朝が脚本家をテコ入れ?
『海のはじまり』を彷彿か
歴史的低視聴率の可能性

テレ朝『マイダイアリー』、“死に枠”でテコ入れか

 “日曜の夜にそっと心を軽くするヒーリングドラマ”をうたう『マイダイアリー』は、社会人1年目となった主人公が各話、些細なきっかけで過去の大切な思い出を振り返るヒューマンドラマ。

 大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とその繋がりをノスタルジックに紡ぐ内容で、常青大学教育学部3年生の恩村優希役を清原が務めるほか、同大学に編入してきた徳永広海を佐野勇斗、主人公の友人役を吉川愛や見上愛らが演じる。

「同ドラマは、昨年4月に新設された通称『日10ドラマ』枠(午後10時15分~11時9分)でスタート。これまでは岡田惠和氏や野島伸司氏、遊川和彦といったベテラン脚本家が手掛ける“いぶし銀枠”として定着してきましたが、今期は2020年にデビューした脚本家・兵藤るり氏が担当。同枠は低視聴率が続く“死に枠”としても知られているため、今回は実質的な“テコ入れ”ではないでしょうか」(テレビ誌記者)

月9『海のはじまり』を「意識してる」?

 初回の冒頭では、川沿いの遊歩道に立つ優希と広海が登場。静かなピアノのBGMをバックに、「空……飛んでたね、サメ……」「パート2にしてやっとね」「1の時は……飛ばずに終わったもんね」「続編……来年公開だって」「来年……」といった会話を、ゆったりとしたペースで展開していた。

 その後も、繊細なセリフ回しやスローな会話劇が印象的だった同作。ネット上では「清原さんの演技、やっぱりいいな」「佐野くんがかっこ良すぎるし、映画みたいな映像もおしゃれ」と好意的な声が上がっている。

 一方で、先月最終回を迎えたSnow Man・目黒蓮主演の月9『海のはじまり』(フジテレビ系)を想起した視聴者も多かったようで、「冒頭からまるで『海のはじまり』のようなシーン!」「音楽も雰囲気も、めっちゃ『海のはじまり』っぽい! これ絶対意識してるよね?」といった声も散見される。

「実際に『海のはじまり』の雰囲気に寄せているかは不明ですが、確かにそれっぽいシーンも見られ、一部ネット上では『“偽”海のはじまり』と称される始末。また、初回の時点ではキャラクターの人物像もいまいち見えてこず、『面白さがわからない。離脱』『キャラがぼんやりしすぎ。たかだか2年前を懐かしむのもピンとこない』とネガティブな声も目立つため、先行き不安です」(同)

初回視聴率で福田麻貴主演『婚活1000本ノック』下回る

 早くも不穏な空気が漂う同作だが、初回の平均視聴率は世帯3.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人2.0%を記録。これは民放大手4局のGP帯ドラマにおける全話平均(世帯)で歴代最低となった3時のヒロイン・福田麻貴主演『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)の初回3.6%を下回る数字だ。

「『マイダイアリー』の平均世帯視聴率3.4%は、『日10枠』の初回視聴率としては歴代最低。視聴者による評判も今のところ微妙なため、今後の推移次第では全話平均視聴率で『婚活1000本ノック』を下回り、テレビ史に残る“低視聴率ドラマ”となる可能性も否定できません」(同)

 実力派若手俳優の筆頭である清原が主演だけに、なんとももったいない状況ともいえる『マイダイアリー』。今後、盛り返すことはあるのだろうか。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/10/22 18:00
『Destiny』の初回と印象が真逆!