芸能

藤原竜也『全領域異常解決室』、オカルト事件に落胆の声……波紋呼んだトンデモアイテムとは?

2024/10/15 18:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
フジ制作連ドラ初主演の藤原竜也(写真:サイゾーウーマン)

 藤原竜也主演連続ドラマ『全領域異常解決室』(フジテレビ系)の第2話が10月16日午後10時より放送される。同作はオカルト要素を取り入れたミステリーとして注目されているが、9日に15分拡大で放送された第1話では、リアリティーのないアイテムが登場して波紋を呼ぶこととなった。

目次

『全領域異常解決室』とは
初回のあらすじ
なぜ周囲は指摘せず?

日曜劇場を手掛ける大物脚本家のオリジナル

 同ドラマは、TBS系日曜劇場『マイファミリー』や『ラストマン-全盲の捜査官-』をはじめ、数々のヒットドラマを手掛けてきた大人気脚本家・黒岩勉氏が手掛けるオリジナル作品。

 藤原は世界最古と呼ばれる捜査機関「全領域異常解決室」(通称「全決(ゼンケツ)」)の室長代理・興玉雅(おきたま・みやび)を演じ、ほかに広瀬アリス、柿澤勇人、福本莉子、ユースケ・サンタマリアらが出演する。

※以下、『全領域異常解決室』第1話のネタバレを含みます。

「『最先端科学でも解決できない“不可解な異常事件”に挑む本格ミステリードラマ』を謳う同作は、超常現象やオカルトの類いに詳しい興玉が、警察の手に負えない異常事件を解決する物語。第1話では、超常現象のように見える事件が、実は犯人のトリックのせいでそう見えていただけであることを興玉が見破りました。第2話以降も“オカルトではない”ことを証明するパターンが続く可能性があります」(テレビ誌記者)

『全領域異常解決室』初回のあらすじは……

 第1話では、現場に遺体がなく、衣服や大量の血液のみが残されている「連続神隠し事件」について捜査。事件のたびに「私は神の一柱、ヒルコである」という犯行声明がネット上に出され、重要参考人で元地下アイドルだった松宮瑠偉(吉村界人)も「ヒルコが見える」と主張するようになる。

 犯行現場近くの防犯カメラには、崩れたモザイクのような人間の影が移動する様子が映っており、興玉は犯人について「ヒルコではなくシャドーマン(光る人型UMA)かもしれませんね」と指摘。しかし、ラストでは思わぬ事実が発覚する――。

 結局、8件起きた神隠し事件のうち3件は、オカルトではなく松宮の熱狂的ファンが起こした事件であったことが発覚。

 加えて、防犯カメラに映っていたモザイク状態の人物については、犯人が「モザイクスプレー」なるアイテムをカメラに吹きかけていたからであったことも明らかとなったが、ネット上では「トリックの肝が『ドラえもん』の秘密道具みたいなアイテムでゲンナリ」「ドラマの演出はいいのに、存在しないモザイクスプレーのせいでドラマが台なし」といった落胆の声が目立つ。

大物脚本家ゆえ、周囲は指摘せず?

「オカルト現象を否定する場面でオカルト的なアイテムが登場してしまったため、落胆してしまった視聴者も多かった様子。もしかしたら、黒岩氏が業界内の大物であるため、周囲は『これはちょっと……』と指摘できなかったのかもしれません。ただ、トリックにツッコミが相次いだケースといえば、昨年4月期に同局で放送された木村拓哉主演『風間公親-教場0-』が思い出されます。同作もトリックの粗さがたびたび指摘されながらも、“ツッコミドラマ”として面白がる視聴者が続出。結果的に平均世帯視聴率の全話平均で9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と健闘しました」(同)

 初回から「モザイクスプレー」なるトンデモアイテムが登場した『全領域異常解決室』。第2話は学校内で起きる生徒の「集団失神」がテーマだというが、評判は果たして……。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/10/15 18:00
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