Snow Man・ラウール主演映画『赤羽骨子』は“来客率”が悪い? 大手シネコンスタッフが嘆き
Snow Man・ラウールの主演映画『赤羽骨子のボディガード』(以下、『赤羽骨子』)が8月2日に封切られた。先日発表の国内映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では6位に初登場し、鑑賞したネットユーザーの間ではまずまずの評価を得ている。一方で、公開から1週間がたった現在、動員数をめぐってとある疑惑が話題になっているという。
目次
・ラウール主演『赤羽骨子』、初週6位発進
・『赤羽骨子』、チケット購入者の来客率が悪い!?
・『クレヨンしんちゃん』など注目作目白押しの中、10位以内キープなるか
Snow Man・ラウール主演映画『赤羽骨子』、初週6位スタート
同作は「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の丹月正光氏による同題漫画の実写版。ラウールは、100億円の懸賞金がかけられた幼なじみの赤羽骨子(出口夏希)を守るため、彼女のボディガードとなる威吹荒邦役に抜てきされた。ヒロインを演じた出口のほか、奥平大兼、高橋ひかる、土屋太鳳 遠藤憲一といった実力派キャストが脇を固めており、ラウールと土屋の豪快なアクションシーンも見どころのひとつとなっている。
興行通信社が発表した8月2~4日の国内映画ランキングでは、『赤羽骨子』と同日公開となったアニメ映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が首位を獲得。初日から3日間で動員60万8500人、興行収入は8億9500万円を記録したという。こちらは堀越耕平氏の人気漫画『僕のヒーローアカデミア』(集英社)の劇場版第4弾とあって、熱心なファンが劇場に詰めかけたのだろう。
ランキング2位は、ディズニーとピクサーによる人気アニメの続編『インサイド・ヘッド2』(8月1日公開)で、アニメ『怪盗グルーのミニオン超変身』(7月19日公開)は3位に。4位と5位には7月に封切られた実写映画『キングダム 大将軍の帰還』(同12日公開)、『デッドプール&ウルヴァリン』(同24日公開)がランクインし、『赤羽骨子』は初登場6位という結果だった。
「『赤羽骨子』の公開館数は337館で『大規模上映』といえるほど各地で公開されているのですが、2~4日までの動員数や興行収入は公表されていません。上位に人気作がランクインしていたこともあり、6位という順位からしても、決して“大ヒット”とはいえないスタートを切りました」(男性アイドルに詳しい記者)
ネット上のレビューを見てみると、「かなり原作から改変されているから、どこを楽しむ映画なのかわからない。実写化成功とは言えないし、ラウールのファンしか楽しくないのでは?」「それぞれのキャラクターの見せ場を作り、2時間でまとめようとした結果、物語が駆け足気味になってしまった印象」「キャラの数が多いだけに全く見せ場がない人もいて、残念だった」などと厳しい意見が見受けられる。
とはいえ、「原作ファンだけど、ラウールの威吹もアクションの迫力、コミカルな動き、豊かな表情に惹かれた。物語のテンポも良くて、全く退屈しなかった」「原作は全く知らなかったけど楽しめた」「小学生の子どもと一緒に見たら、終始興奮してた。全世代の人が楽しめる映画になっていたし、2時間があっという間だった!」と、好意的な感想もあり、映画を楽しんだ人も多いようだ。
Snow Man・ラウール主演『赤羽骨子』によからぬうわさ……チケット購入者の来客率が悪い!?
そんな『赤羽骨子』に関して、ネット上ではよからぬうわさが浮上している。
きっかけとなったのは、大手のシネマコンプレックス(1つの施設に複数のスクリーンがある映画館)で働いているというとあるユーザーが、8月7日に「はてな匿名ダイアリー」にアップした「アイドルファンって常識ないん?」(原文ママ、以下同)というタイトルの日記だ。
「その内容は、つい最近公開された『アイドル主演の漫画実写化映画』について書かれたもので、その作品は、公開規模から考えると客入りがあまり良くないにもかかわらず、購入されているチケットの枚数と入場人数が合っていないんだとか。投稿者は、ファンが映画の興行収入に貢献するためにチケットを大量に購入し、発券だけして入場していないのではないかと推測。チケットが買われているはずなのに実際の座席には誰も来ていないといったケースが相次いでいることで、劇場側が困っていると嘆いていました」(同)
この日記の存在がX(旧Twitter)上にも広まり、“最近公開されたアイドル主演の漫画実写化映画”といった情報から、『赤羽骨子』を指しているのではないかとの疑惑が浮上。翌8日には、ジャーナリスト・松谷創一郎氏もXに「たぶん8/2公開のラウール(Snow Man)主演『赤羽骨子のボディガード』だろうね。初週は6位にランクイン」とポストした。
とはいえ、日記に出てくる映画が『赤羽骨子』で、実際にチケット購入者の来客率が悪いのか、真相は不明だ。
『赤羽骨子』、アニメ映画『クレヨンしんちゃん』など注目作目白押しの中10位以内キープできるか
一方で、映画の製作サイドは動員数を伸ばすべく、イベントを企画しているとか。
「例えば、主人公・威吹の誕生日にあたる8月10日には北海道、東京、愛知、大阪、福岡の5つの劇場で『応援上映』を実施。うちわ、タオル、ペンライト、サイリウムの持ち込みが許可され、鑑賞時の手拍子や歓声を上げることもOKの上映方式で、公式サイトでは『みんなで一緒に盛り上がろう!』と呼びかけています」(前出・同)
さらに、同14日には東京・丸の内ピカデリーにて「大ヒット御礼舞台挨拶」が2回予定されており、ラウール、出口、奥平、高橋が登壇予定。午後6時30分の回は全国の劇場でライブビューイングを行うそうだ。舞台あいさつに参加できないファンは、各地のライブビューイングでその模様を見守ることになるのだろう。動員数アップも期待できるかもしれない。
「しかし、9日からは同じく人気漫画の実写版で、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりが出演する『ブルーピリオド』(山口つばさ作、講談社)が公開となります。さらに同日は、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』や『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』といった人気アニメの劇場版も上映を開始。注目作が目白押しの中、『赤羽骨子』がランキング10位以内をキープできるかどうかは未知数です」(同)
応援上映や舞台あいさつ、そして口コミで徐々に評判が広まり、よからぬうわさが払拭できればいいが、果たして……。