店舗数減少の【富士そば】、新メニューが「正気の沙汰じゃない」と賛否! 実食したら「驚きのおいしさ」だった
都内を中心に展開する立ち食い蕎麦チェーン「富士そば」。同チェーンが1日から“攻めすぎた”コラボメニューを店舗限定で提供していると聞きつけたグルメライターが、その実力を測るべく、提供している店舗を訪れ、実食してきました。
※2024年8月8日時点の情報です。
※最新の情報は公式HP、各種SNS等をご確認ください。
目次
・【富士そば】最盛期は130店舗以上!
・コラボメニューが「正気の沙汰じゃない」と驚がくの声
・「クーリッシュ冷やしたぬきそば」提供店は?
・「クーリッシュ冷やしたぬきそば」実食!
・「クーリッシュ冷やしたぬきそば」は「紅生姜アイスクリーム」と合わせると驚きのおいしさ!!
・「クーリッシュ冷やしたぬきそば」一度食べてみる価値はあり!
【富士そば】最盛期は130店舗以上!
都内を中心に展開し、ダイタングループ各社が運営を行っている立ち食いそばチェーン「富士そば」。1966年に東京都渋谷区で1号店をオープン後、堅実なペースで出店を重ね、2013年には100店舗を達成したのち、最盛期には130店舗以上となるなど拡大を続けていました。
しかし、コロナ禍で打撃を受け、20年からの3年間で20店舗を閉店。最盛期には130店舗を超えていた店舗数は、現在では108店舗(公式サイトによる)となっています。同じく公式サイトによれば、23年にも4店舗が閉店された一方、開店は2店舗に留まっているなど、店舗拡大は伸び悩んでいるようです。
【富士そば】コラボメニューが「正気の沙汰じゃない」と驚がくの声
そんな中、「富士そば」が1日から店舗限定で販売している“コラボ商品”に注目が集まっています。それが、製菓メーカー大手の株式会社ロッテが販売している人気アイス「クーリッシュ」とのコラボ商品である「クーリッシュ冷やしたぬきそば」(580円、税込み/以下同)です。
「そばと一緒に、“食う”リッシュ!」というキャッチコピーが付けられ、冷やしたぬきそばの上に「クーリッシュ」が乗っている衝撃的なビジュアルを持つこの商品に対して、ネット上では「富士そばがとんでもない商品を出してる」「正気の沙汰じゃない」と驚がくする声が多く見られる事態に。
実際に食べたチャレンジャーたちからは「結構イケる」「この季節には悪くない」と、味を評価する声がある一方で「食べられなくはないけど……」「リピはないな」と、口に合わなかったという声も少なからず見られ、賛否両論となっています。
このあまりにも“攻め過ぎている”コラボ商品に筆者も興味を惹かれたため、その味を試すべく、同メニューを提供している店舗を訪れ実食してきました。
【富士そば】「クーリッシュ冷やしたぬきそば」提供店は?
この「クーリッシュ冷やしたぬきそば」が販売されているのは、富士そばのうち池袋店と五反田店。両店ともに1日10食限定で、期間は31日まで。なお、9月1日から30日まで、同チェーンの赤坂店でも販売が開始されるそうです。
今回、池袋店を訪れた筆者ですが、販売数がかなり少ないことを鑑み、かなり早めの時間帯に赴くことに。同店舗の営業時間が午前3時45分から午前3時までとなっていたため、始発前の4時台に店舗を訪れました。
しかし、それにもかかわらず券売機の「クーリッシュ冷やしたぬきそば」は売り切れ中の表示が。「まさか、もう売切れちゃったの!?」と焦りながら店員さんに話を聞くと、まだ準備をしていないだけで、10分ほど待ってもらえれば準備できるとのこと。
胸をなでおろしながら、店内で準備が終わるまで待機した後、改めて注文を行うと、無事に購入できました。
【富士そば】「クーリッシュ冷やしたぬきそば」実食!
提供された「クーリッシュ冷やしたぬきそば」。公式サイトの同商品紹介ページでは、小さいサイズの包装に入って提供されていた「クーリッシュ」でしたが、筆者が頼んだ際には中身が皿に盛られる形で提供されました
そばとアイスが別々になったセパレート形式で提供されたことから、まずはそれぞれをそのまま食べてみることにしました。
「冷やしたぬきそば」は、甘めの油揚げと天かす、冷たいつゆがコシの強いそばと相性が良く、暑い今の季節にピッタリの味わい。汗をかいた後に食べたらたまらないだろうな、と感じるおいしさです。
あらためて説明する必要もないかもしれませんが、「クーリッシュ」は、バニラアイスの中に細かい氷が入っており、こちらも最高。ほかの季節でももちろんおいしいですが、やはり夏に食べたくなる味わいでした。
双方ともに、すでに完成された味わいがあったため、「これ、たぬきそばを食べたあとに、デザートとして『クーリッシュ』を食べるのでもいいのでは……?」という考えが頭をよぎりましたが、やはりここは両者を掛け合わせることで生まれるシナジーを知りたいという思いで両者をドッキング。
ちょっと見た目のインパクトにビックリしてしまう部分はありましたが、甘い油揚げとバニラアイスの味わいが意外なほどに相性が良く、アイスが混ざることでクリーミーになったつゆも、くるみそば系の甘いつゆだと思えば受け入れられるレベルのバランスを保っていたため、ちゃんと料理として成立していました。
ちょっと変わった味が食べたい、という時には全然アリだと思います。とはいえ、やはり飛び道具感が否めないところもあり、「ネットの声と同じく、リピはないかもしれないな……」と思いながら、お冷を取りに向かった筆者でしたが、店内にあったとあるパネルが目に留まりました。
【富士そば】「龍が如く8」コラボ「紅生姜アイスクリーム」と合わせると驚きのおいしさ!!
それが、株式会社セガから発売されている人気ゲームシリーズ「龍が如く8」と「富士そば」のコラボ商品である「紅生姜アイスクリーム」(300円)を紹介するもの。
調べてみると、5月1日から2万個限定で販売(一部店舗では4月25日より先行販売)されているものらしく、こちらも店員さんに聞くとまだ在庫があるとのことでした。
「『クーリッシュ』がそばに合うのであれば、これと合わせるのもアリなのでは……?」と考えた筆者は、同メニューを追加注文。
「クーリッシュ冷やしたぬきそば」ならぬ「紅生姜アイス冷やしたぬきそば」を製作し、さらなるそばとアイスの組み合わせにチャレンジすることにしたのです。
ふたを開けると、紅生姜の入ったミルクアイスがありました。“噛んで食べる大人のアイス?”というキャッチコピーどおり、大人向けの味わい。
結論からいうと、このアレンジは大正解。「クーリッシュ」とも相性のよかった油揚げやそばが、ミルクアイスとも同様のマリアージュを果たし、さらに生姜の風味が全体の味をビシッと引き締めてくれるという、さらにハイレベルな味わいへと進化したのです。
ロッテさんには失礼ながら、筆者の中でそばと組み合わせるアイスとしては、圧倒的にこちらのほうがいいように思えてしまいました。今後「富士そば」が再びアイス+そばのメニューを出すのであれば、ぜひこのアイスとの組み合わせを検討してほしいものです。
【富士そば】「クーリッシュ冷やしたぬきそば」一度食べてみる価値はあり!
「富士そば」の堅実な経営スタイルとは真逆とも言えるかなり“攻めた”メニューながら、十分に料理として成立していた「クーリッシュ冷やしたぬきそば」。
ちょっと変わった味で涼をとってみたい! という人は、一度食べてみる価値はあると思います。まだ在庫が残っているようであれば、筆者オススメの「紅生姜アイスクリーム」との組み合わせも、ぜひ試してみてくださいね!