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赤字から成績アップの【大戸屋】、一部マニアに刺さる「期間限定メニュー」とは?

2024/08/03 15:00
田口るい(ライター)
和食中心の外食チェーン「大戸屋」(写真:サイゾーウーマン)

和食中心のさまざまなメニューを提供している外食チェーン「大戸屋」。現在、419店舗(国内308店舗、海外111店舗/フランチャイズ店を含む、2024年3月31日現在)を展開しています。赤字から回復して好調だという大戸屋で、実際に食べてきました。

※価格はすべて税込。
※店舗によって取り扱い商品や価格が異なります。
※2024年8月2日の情報です。

目次

【大戸屋】とは? 赤字からV字回復
【大戸屋】行ってみた
期間限定「スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食」実食
【大戸屋】安定路線だけじゃない変化球の工夫

【大戸屋】とは? 赤字からV字回復

 和食中心のさまざまなメニューを提供している外食チェーン「大戸屋」。現在、419店舗(国内308店舗、海外111店舗/フランチャイズ店を含む、2024年3月31日現在)を展開しています。2011年、もとの「大戸屋食堂」という名前から現在の名称に変更。同年3月期から18年3月期までに売上高は約172億円から約262億円へと拡大しました。

 しかし、18年と19年に相次いで値上げをしたことから客離れが起こったとされ、20年9月末時点で14億9500万円の債務超過。同9月の中間決算は売上高が前年同期比40.5%減の73億3200万円、純損益は46億5400万円の赤字でした。同年、飲食大手のコロワイドの傘下に入ります。

 その後、24年度3月期の経営成績は、売上高が前年比17.0%増の278億94百万円、営業利益が前年比505.4%増の16億46百万円とV字回復。その理由として、新メニュー導入や季節限定メニュー販売、人材育成強化、新業態開発などが指摘されています。

 今回は、経営成績アップの要因のひとつだという季節限定メニューを実際に食べてきました。

【大戸屋】行ってみた

(写真:サイゾーウーマン)

 大戸屋が現在提供している期間限定メニューは下記のとおりです。

・【1万食限定】国産鰻のうな重 2,880円(税込、以下同)

・スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食 1,180 円

・夏野菜とスケソウ鱈のピリ辛甘酢定食 1,350 円

・豚の冷しゃぶと彩り野菜としそひじきご飯定食〜エスニック胡⿇だれ〜 1,430円

 その中から、スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食をチョイスしました。

タッチパネルのオーダー画面(写真:サイゾーウーマン)

 筆者が訪れた店舗では、タッチパネル方式でメニューをオーダー。最近、タッチパネルを導入している飲食店が多いですが、大戸屋もその方式のようです。店員さんを呼ぶことなくオーダーできると、なんとなく気が楽だという人も少なくないのではないでしょうか。また、店内にはカウンター席もあり、一人でも気軽に入りやすい雰囲気です。

ご飯は無料で五穀ご飯に変更可能(写真:サイゾーウーマン)

 また、大戸屋といえば、定食のご飯を無料で五穀ご飯に変更できるのが特徴。気分に合わせて選べるのはうれしいポイントです。かつてはご飯の大盛りが無料でしたが、現在は+30円になっていました。

【大戸屋】期間限定「スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食」実食

スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食(写真:サイゾーウーマン)

 そして、期間限定メニューのスイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食が到着。唐揚げの上にはチリソース、そしてパクチーがたっぷりとのっています。ご飯は五穀ご飯に変更しました。

これでもかというほどパクチーがたっぷり!(写真:サイゾーウーマン)

 パクチーといえば、香菜の中でも好き嫌いが分かれるイメージがありますが、これはパクチー好きならたまらないボリューム。

 まずはパクチーなしで、チリソースがかかった唐揚げを食べてみましたが、ザクザクとした硬めの衣であっさりとした味付けです。チリソースに合うよう、唐揚げそのものの味を薄めにしているのかもしれません。

パクチーと一緒に食べるとまた違った味わいに(写真:サイゾーウーマン)

 続いてパクチーと一緒に食べてみたところ、唐揚げの香ばしさでパクチーの独特の香りが少し薄まり、ほどよくエスニックな味わいに! よりさっぱりとした風味が好みの場合はレモンを絞るのがおすすめです。また、五穀ご飯はモチモチとした食感が楽しく、唐揚げとの相性も抜群でした。

【大戸屋】安定路線だけじゃない変化球の工夫

 和食中心の定番メニューを展開する一方で、スイートチリの大戸屋アジアン唐揚げ定食のような、一部に刺さりそうな期間限定メニューを提供している大戸屋。

 安定路線のみならず、時に変化球的なメニューでお客さんを飽きさせない工夫をしているところが、業績好調の理由なのかもしれません。

田口るい(ライター)

HIPOHOP系音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。推しはSixTONESのジェシー。

最終更新:2024/08/03 15:00
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