パリオリンピックの“現地特派員”、スヌープ・ドッグがバズりまくり! 実況中継や観戦姿が大ウケ

2024/08/03 12:00
堀川樹里(ライター)
スヌープ・ドッグがホットドッグブランド「スヌープ・ドッグズ」の商標登録を申請!の画像1
今年53歳のスヌープ・ドッグ(写真/Getty Imagesより)

7月26日からフランスのパリで開催されているオリンピックで、選手と同じくらい注目されているスヌープ・ドッグ。スヌープ目当てにオリンピック生中継を見てしまうという人も多く、彼のおかげでオリンピックが3倍楽しめるという声も上がっている。

目次

スヌープ・ドッグ、パリオリンピックでバズりまくり
トム・クルーズ、アリアナ・グランデなどセレブも多数観戦
スヌープ・ドッグと同じくらい注目されているのは?
スヌープ、実は慈善家で「青少年フットボール・リーグ」を立ち上げ

スヌープ・ドッグ、パリオリンピックでバズりまくり

全米から恐れられていた2大ギャング「クリップス」のメンバーで、売人として逮捕されるなど「札付きの悪」からカリスマ的ラッパーとしてキャリアを築き上げたスヌープ。

 リアリティ番組に出演したことでラップに興味がない人たちにも知られるようになり、人気番組『プラネット・アース』のパロディ版でナレーションを務めたところ、「最高におもしろい」「トークもいける」と認識されるように。

 2021年に開催された東京オリンピックでは、米NBC局の動画配信サービスでコメディアンのケヴィン・ハートと一緒に番組を担当。これが全米で大ウケし、スヌープのコメントのおかげでアメリカでは人気の低い馬術の注目度が一気に上がった。

 大好評を受けて、NBCは今回のオリンピックでスヌープを現地特派員に抜てき。スヌープは、「中継するからには実際にやってみないと」と事前にさまざまなスポーツに挑戦した。200mを34.44秒で疾走したり、水の怪物と呼ばれるマイケル・フェルプスから水泳を習ったり、フェンシングにも挑み、さらには現地で聖火ランナーを上機嫌で務めるなど、開会式前からネット上でバズりまくっていた。

 もちろん実況中継も期待以上のクオリティだが、実況していない時も女子体操団体、ビーチバレーボール、水泳など多くの競技を熱心に観戦する姿がキャッチされており、ネット上では「スヌープを見るために今回のオリンピックはいろいろな種目を見ちゃう」という人が続出。

トム・クルーズ、アリアナ・グランデなどセレブも多数観戦

 夏季では8年ぶりの有観客開催となったパリオリンピックには、スヌープだけでなく数多くのセレブがプライベートで応援に駆けつけていることも次第に注目されるように。

 国民的アスリートのシモーネ・バイルズが出場する女子体操団体戦には、スヌープのほかに、レディー・ガガ、ニック・ジョナス、テニスのウィンブルドン選手権も観戦していたトム・クルーズも観戦。

 アリアナ・グランデは映画『ウィキッド ふたりの魔女』で共演したイギリス人女優シンシア・エリヴォと兄、夫と共に観戦。ジョン・レジェンドとクリッシー・テイゲン夫妻は長男長女を連れ、シモーネの名前を書いた画用紙を掲げて応援していた。

 スケートボードを観戦していたキース・アーバンとニコール・キッドマン夫妻は、サングラスをかけて一般人に溶け込んでいると話題に。ビル・ゲイツは娘婿でエジプト馬術代表選手のナエル・ナサールを応援し、話題になっている。

スヌープ・ドッグと同じくらい注目されているのは?

 また、スヌープと同じくらい今回のオリンピックで注目されているのが、ラッパーのフレーバー・フレイヴ。至る所に出没して関心を集めている。

 フレーバーは、金メダリストでありながら「仕事を掛け持ちしないと生活できない」アメリカの水球女子代表選手たちの厳しい現状をインスタグラムで知り、「ぜひスポンサーになりたい」「女子だけでなく男子の水球も応援したい。水球を盛り上げるための公式ハイプマンになる!」と宣言。5年間のスポンサー契約を結び、オリンピックが始まる前から水球を盛り上げるためにさまざまな活動をしてきた。

 「娘を持つパパとして全ての女子スポーツを応援している!」と宣言している彼は、メディアの取材で「オリンピック選手は儲かる仕事じゃない。練習だけしてりゃいいってもんじゃないんだ。生活のために仕事を掛け持ちしている人が多いし、子育てと仕事、練習をこなしている女子選手も少ないないんだ」と声を上げており、たくさんの選手から感謝されている。

スヌープ、実は慈善家で「青少年フットボール・リーグ」を立ち上げ

 実はスヌープも慈善家であり、貧困層の子どもたちが犯罪者にならないようスポーツに打ち込んで欲しいと「青少年フットボール・リーグ」を立ち上げるなど、スポーツにはポジティブな力があると信じている。

 マルチタレントで商売気質もあり、投資家でもあるため、今回の特派員業も「手広くやってる」と受け取られがちだが、本人としては一人でも多くの人に、多くの子どもたちにスポーツの魅力を伝えたいから引き受けたのだろうとみられている。

 スヌープは選手たちからも大人気で、観客席にいる彼を見つけた選手たちが大喜びしたり、スヌープとピンバッジ交換をした選手が得意げにSNS投稿するなどネット上は大盛り上がり。

 2028年のロサンゼルスオリンピックでは、スヌープがさらに一肌脱ぐのではと注目されている。なんなら、ロス五輪のマスコットをスヌープにしたら? という声まで上がるほど、全米で愛されているスヌープ。彼のおかげで、今後もオリンピックはますます盛り上がりそうだ。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2024/08/03 12:00
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