新作アニメ『らんま1/2』、山口勝平&林原めぐみらキャスト続投の“2つの理由”
7月17日、テレビアニメ『らんま1/2』公式Xにて、「完全新作的アニメ 大発表会」がライブ配信され、主要キャストが明らかに。かつて放送されたアニメの出演陣が多数出演することが判明し、ネット上のアニメファンを沸かせた。
目次
・高橋留美子原作のアニメ『らんま1/2』とは?
・新作アニメ『らんま1/2』、キャスト続投に歓喜の声続出
・『うる星やつら』は一新も……キャスト続投の“2つの理由”
・あかね役・日高のり子、“人柄”に絶賛の声
漫画家・高橋留美子原作のアニメ『らんま1/2』とは?
『らんま1/2』(以下、『らんま』)は、『うる星やつら』や『めぞん一刻』、『犬夜叉』(すべて小学館)で知られる漫画家・高橋留美子氏が、水をかぶると女になってしまう体質の高校生格闘家・早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねの日常を描いたラブコメディ。
1987年から1996年にかけて「週刊少年サンデー」(同)で連載され、累計発行部数5,500万部を突破(2021年6月時点)。単行本は20カ国以上で出版されるなど、世界的にも支持されている。
また、1989年4月~92年9月にはフジテレビ系でテレビアニメが放送。劇場版やオリジナルビデオアニメ(OVA)も制作されたほか、2011年12月には新垣結衣で実写ドラマ(日本テレビ系)化を果たすなど、メディアミックス展開を行ってきた人気作だ。
新作アニメ『らんま1/2』、山口勝平&林原めぐみらキャスト続投に歓喜の声続出
今回の再アニメ化は、6月26日午前0時に高橋氏の公式Xで特報映像が公開されたことで明らかになり、その直後、『らんま』公式Xが当該ポストを引用しながら、「#高橋留美子先生による格闘ラブコメディーの名作を新作アニメ化します 本日、特報PVを公開しました!」(原文ママ、以下同)とあらためて報告。「詳細は7月17日、大発表会にて解禁! 本アカウントをフォローしてお待ちください」と告知した。
そして大発表会で初公開された「第1弾PV」でメインキャラクターを務める声優陣が明らかに。乱馬役の山口勝平、女の状態の“らんま”役の林原めぐみ、あかね役の日高のり子をはじめ、乱馬の同級生の響良牙役の 山寺宏一、乱馬に求婚する少女・シャンプー役の 佐久間レイ、天堂家の次女・なびき役の 高山みなみ、長女・かすみ役の 井上喜久子といったオリジナルキャストが続投。
また、新たに天道三姉妹の父・早雲役は 大塚明夫、乱馬の父・玄馬役は チョーに決定し、かつて玄馬役を演じた 緒方賢一はナレーションを務めるという。
そのほか、アニメは日本テレビ系にて10月5日深夜0時55分から放送を開始し、直後からNetflixで独占配信されることや、スタッフ陣、制作会社も発表された。
この知らせを受け、ネット上では再アニメ化を喜ぶ声はもちろん、「32年前の作品の主要キャストが続投ってすごいな」「『らんま』世代だから続投超うれしい」などと豪華声優陣が再び集結したことに対する歓喜の声が続出。
一方で、一部からは「さすがに今リメイクするなら、声優は一新したほうがいいのでは? と思ってしまう」「大御所が席を譲らないから次の世代がなかなか飛躍しないのでは?」との意見も寄せられている。
その裏には、同じ高橋留美子作品で今年1~6月にリメーク版の第2期が放送された『うる星やつら』(フジテレビ系)で、新キャストを起用していたことも影響しているようだ。
『うる星やつら』は一新も……『らんま1/2』がキャスト続投の“2つの理由”
『らんま』のキャスト続投の背景について、制作会社関係者は「2つの理由が考えられる」と分析する。
「まず1つ目は、キャストの“年齢”です。『うる星やつら』の初代ラム役・平野文は69歳、あたる役の古川登志夫は78歳で、どうしても声に年齢が表れていますし、若々しい役を演じるのは正直厳しいでしょう。対して、続投する『らんま』声優たちは、50代後半~60代前半。平野、古川と比較すると一回り下の世代でまだまだ現役感があり、どんな役でもこなせる年齢。声にも衰えを感じません」(制作会社関係者)
そして2つ目は、「『うる星やつら』の反省を生かし、当時のファンをターゲット層にしている」(同)からだとか。
「『うる星やつら』はラム役を30代の上坂すみれ、あたる役を40代の神谷浩史に一新し、若い世代のファンを新たに取り込もうとしたものの、作品そのものが若者にさほどウケずに新規ファンがそこまでつかなかった。そもそも同作は38年も前の作品ですし、それを忠実にリメークしたところで今の若者たちにはまらず、新規ファンがつかなかったのは当然でしょう」(同)
『らんま1/2』あかね役・日高のり子、“人柄”に絶賛の声
なお、『らんま』のメインキャスト3名については、以下のような声も聞こえてきた。
「山口は『らんま』のほか、『犬夜叉』や『名探偵コナン』(ともに日本テレビ系)など、若い時に取った役にとても恵まれている人。林原はまさに“声優界のスター”で、圧倒的に芝居がうまいし、役の幅も広い。彼女に憧れて業界に足を踏み入れたという人は大勢います」(同)
また、日高は「とにかく人柄がすばらしい」(同)とのこと。
「この3人の中だと一番年上ですが、ストイックに体づくりも行っている。芝居については申し分なく、“日高節”はあるけれど、人柄の良さも相まってとても魅力的。業界内で悪いうわさは一つも聞いたことがないくらい、みんなに好かれていて、尊敬もされている。裏表がなく、もちろん偉ぶらない。声が変わらないところもすばらしいです」(同)
こうして強力な布陣で臨む『らんま1/2』の新作アニメ。10月の放送開始が待たれる。