コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第707回】

松本人志サイドに加担する、「女性週刊誌の元編集長」とは? あり得ない驚がくの行動

2024/07/16 21:00
神林広恵(ライター)
2011年、スイスの映画祭での『さや侍』監督・松本人志(C)GettyImages

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
松本人志性加害問題で女性週刊誌が関係する驚がくの情報
大谷翔平夫人、真美子さんの体調不良を匂わせる女性週刊誌
神田正輝が事実上の引退で思うこと

 松本人志の性加害問題で新たな展開が。松本からの性被害を訴えた女性が探偵から監視されていたとの情報が「週刊文春」(文藝春秋)に暴露されたのだ。裁判出廷への妨害工作とみられるが、それだけではなかった。裁判への妨害工作に女性週刊誌関係者が関わっていたとの驚愕情報も! 今週は、そこを深掘りしたい。

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第707回(7/11〜7/16発売号より)
1位「松本人志 A子さん出廷妨害工作を告発する」(「週刊文春」7月18日号)
2位「大谷翔平 真美子夫人に異変 怒りの新居売却」(「女性セブン」7月25日号)
3位「神田正輝 『さらば芸能界』妖艶パートナーとのこり2か月の後始末」(「女性セブン」7月25日号)
※ 「女性自身」「週刊女性」は合併号休み

松本人志性加害問題、女性週刊誌の元編集長による脅迫行為とは?

 今回はちょっと変則だ。1位は女性週刊誌ではなく「週刊文春」。というのも、この「文春」記事には、女性週刊誌が大いに関係する驚がくの情報が掲載されていたからだ。

 そもそも今回の「文春」の松本人志に関する記事自体、衝撃的なものだった。昨年末から「文春」が報じていた松本の性加害疑惑報道は、松本が名誉毀損に当たるとして約5億5,000万円の損害賠償を求め、訴訟沙汰になっているのはご存じの通り。

 ところが、松本からの性加害を「文春」誌上で告発したA子さんが複数の探偵から尾行されていたこと、さらに「文春」の直撃に探偵の一人は尾行の依頼が松本の代理人である田代政弘弁護士からだと暗に認めたのだ。驚くべき事実だが、それだけではなかった。

 田代弁護士は今年2月末、A子さんと親交の深いX氏のもとを訪れ、A子さんが証人として出廷しないよう説得してほしいと依頼、X氏がこれを断るとX氏とA子の不倫が報道されるが自分ならそれを止められるなど、“脅迫”ともとれる悪辣な出廷妨害工作を行ったというのだ。

 あきれ返るほど卑劣な証人出廷妨害工作。逆にいえば、訴訟に対し正面から闘うと不利であり、自信がないという証明ではと疑うほどだが、しかし問題は、これだけではなかった。

 田代弁護士による妨害工作から2カ月半後の5月、X氏のもとをある人物が訪れて記事のコピーを見せたという。見出しには「不倫」の文字とX氏のマンションエントランスで佇むA子さんの写真が。そして、そのある人物こそ「大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長(女性)」だって! きゃーーーっ!!! 大事件です! 

 しかもX氏が不倫を一蹴すると、この元編集長はこんなことを言ったらしい。「うちの雑誌では掲載を見送ったけど、他社に持ち込めば記事になっちゃいますよ」だって!! きゃーーっ!! 脅迫!!

 女性週刊誌の元編集長として、出版人として、言論人としてあり得ない!!

 “大手出版社”というから“あそこ”だな。この問題でさかんに松本を擁護してる女性週刊誌かと思ったが、あれは“大手”とは言わないものね。しかも“あそこ”は、これまでも大手芸能事務所との癒着が得意な媒体として知られているからね。でもまさか、こんな直接行動までしちゃうのか! きゃーーっ!!

 さらに、この元編集長、「松本さんは一刻も早くテレビに復帰したい。(略)和解が成立すればA子さんとX氏に報酬を払うことができます」とも言ったらしい。一体どの立場でものを言っているんだ、そして誰に頼まれたのだろう? そんな疑問が渦巻くが、さらに記事では驚がくな事実が記されていた。

 X氏に要求を一蹴された元編集長だが、後日再びX氏のもとを訪れこんな条件を口にしたという。「出廷せずに和解すれば、A子さんには、5千万円でも一億円でも渡せます」だってさ!! びっくりしすぎて倒れそう。どんだけ癒着してるんだ、そして、そのお金はどこから出るんだろうね。

 こんなことが暴露されて不利になるのは、松本本人に他ならないし、まともな側近はいないのかと疑問に思うが、それ以上に松本サイドと一心同体としか思えない、この女性週刊誌の元編集長の存在と行動がすごすぎた。

大谷翔平夫人、真美子さんの体調不良を匂わせる女性週刊誌

 怪しい。ここのところの女性週刊誌の大谷翔平報道が。先週の「女性自身」が「現地追跡 消えた真美子夫人さん同僚妻から『子作り』を」という特集記事を組んでいた。ここ最近姿を見せない真美子夫人と、大谷の同僚であるフレディ・フリーマンの妻が、“重圧や孤独を子供が救ってくれた”旨SNSに記していたことを「(真美子さんに対する)子作りのススメ」だと、無理やりこじつけた記事だった。しかし、匂わせてもいた。ある体調不良を。

 そして今週の「女性セブン」も同様に姿を見せない真美子夫人について記している。

「(新居)騒動が影響して体調を悪化させたのでは、と不安視する声も出ている」
「オールスター戦が行われるテキサスに、真美子さんが姿を見せるかどうかがひとつの指標ではないか」
「もし真美子さんが欠席となれば、彼女の体調を心配する声や不穏な臆測が飛び交う事態になりかねません」

 すっごく匂わせていると思わない? 「セブン」も「自身」も。

神田正輝が事実上の引退で思うこと

 神田正輝がレギュラー出演する『朝だ!生です旅サラダ』(朝日放送)を降板、これでテレビ出演はゼロとなり、事実上の引退とみられる。

 激ヤセ、体調不良が取りざたされた神田だが、愛娘の死という大きな心労があったこともあり、心身ともに大変だったことは想像に難くない。そして改めて思う。松田聖子のすごさ、強靭さを。日本のトップアイドルの鑑、見本だと思う。

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

記事一覧

最終更新:2024/07/16 21:00
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