永野芽郁『からかい上手の高木さん』、原作ファンの反応は? 映画興行成績ランキング【2024年5月31~6月2日】
最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、5月31日~6月2日)で、5月31日公開の米映画『マッドマックス:フュリオサ』が初登場1位を獲得した。
目次
・今年初、洋画が1位を獲得!
・『映画 からかい上手の高木さん』原作・アニメファンから否定的反応
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年5月31日~6月2日、興行通信社調べ)
今年初、洋画が1位を獲得!
6月3日発表の全国週末興行成績ランキングで1位に輝いた『マッドマックス:フュリオサ』は、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス』シリーズ最新作。2015年公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場した女戦士・フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)の若き日を描いている。
上映開始から3日間の興行収入は3億1900万円を記録。なお、今年国内で公開された映画のうち、洋画が首位に立つのはこれが初めてだ。
前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は日本での最終興収が18億1000万円だったと伝えられているが、今作はその成績を超えられるか?
4月12日から大ヒット上映中のアニメーション映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、公開8週目の週末3日間も興収2億2900万円をあげ、累計成績は144億円を突破。
さらに、漫画家・青山剛昌氏が「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載している『名探偵コナン』のアニメ映画シリーズで初めて観客動員が1000万人を超えたことも話題になっている。
また、国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは16位に上昇。新海誠監督が手がけ、19年に公開されたアニメ映画『天気の子』(最終興収142.3億円)を上回った。
ちなみに、現在15位となっているのは同じく新海監督作品で22年公開の『すずめの戸締まり』(最終興収149.4億円)だが、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が追いつくのも時間の問題か。
『映画 からかい上手の高木さん』原作・アニメファンから「まったくの別作品」
一方、永野芽郁が主演を務め、高橋文哉が相手役に起用されている『映画 からかい上手の高木さん』(5月31日公開)は初登場5位にランクイン。原作は漫画家・山本崇一朗氏が「ゲッサン」(小学館)などで連載した『からかい上手の高木さん』で、中学のクラスメイト同士である“高木さん”と“西片”のラブストーリー。
その実写版『映画 からかい上手の高木さん』は『愛がなんだ』(19年公開)や『ちひろさん』(23年公開)などの今泉力哉監督がメガホンをとり、“原作から10年後の設定”で永野が高木さんを、高橋が西片を演じている。
『からかい上手の高木さん』はこれまでにアニメやアプリゲームといったメディアミックスを展開しており、今年は実写映画化に併せ、4月2日~5月21日までTBS系で深夜ドラマ版(月島琉衣と黒川想矢のダブル主演)も放送。このドラマ版で描かれたのも、中学時代の高木さんと西片の物語だった。
そんな中で満を持して公開された、オリジナルストーリーとなる“10年後設定”の『映画 からかい上手の高木さん』は原作やアニメ版のファンから否定的な声が上がり、ネット上には「やっぱり思ってたのと違った」「原作の世界観から逸脱してる」「まったくの別作品だと思いたい」「ドラマ版はいい感じだったのに……」といった書き込みが続出。
中には「役者は誰も悪くない」「今泉監督作品ならではの空気感も良かった」「心配してたけど楽しめた!」という声もあるが、やはりオリジナル色の強い設定には「なんで『からかい上手の高木さん』をベースにしようと思ったんだろう?」と疑問が浮かんでしまうようだ。
そのほか、石原さとみ主演の『ミッシング』(5月17日公開)は前週の8位から7位に、漫画家・古舘春一氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『ハイキュー!!』のアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は前週の9位から8位に再浮上した。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年5月31日~6月2日、興行通信社調べ)
1位:『マッドマックス:フュリオサ』
2位:『帰ってきた あぶない刑事』
3位:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
4位:『劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」』
5位:『映画 からかい上手の高木さん』
6位:『関心領域』
7位:『ミッシング』
8位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
9位:『碁盤斬り』
10位:『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』